2019年10月4日金曜日

高圧ホースの破裂

皆さん、こんにちはキヨコです。
食欲の秋ですね、1年通して常夏の国に住んでいる私でも
日本が秋だと聞くと、食欲が出てしまいます、日本人のDNAですね、
アッ、秋とか関係ない?失礼しました。
いまだに1年中食欲が落ちず、夏バテにもならず食べております。

お母さん、私がまだ学生だった頃、大人になったら痩せるって
言いましたよね?そんな食べれなくなるから大丈夫って
もう大人通り越して人生の後半に
とっくの昔に入りましたけど、いつ痩せるんですか??
私先日誕生日でしたが、1年の目標はまたちゃんと痩せよう!です。
いい加減に次の目標を決めたい。



という事で、今日は
レギュレーターのホースの破裂経験

皆さん、ちゃんとレギの手入れをしていますか?
オーバーホールに出していても、
ホースをいつも新しいのに取り換えるわけではないので、
古くなってきたホースは破裂する可能性があります。

破裂するのはエアゲージにつながっている高圧ホースです。

小破裂はレギを取り付けてタンクのバルブを開いたときにたまにあります。
タンクのバルブを素早く開いてしまうと圧縮された空気が一度にホースに流れ込み
ホースの弱っている部分が圧力に耐えきれず、パンというような音を立てて、
空気がシューっと出始めます。
破裂してしまったホースはもう使えないので、その場合はレンタルを借りるか、
ホースだけ別に購入できるお店では、ホースを替えてもらいましょう。

そしてバルブはゆっくり開けるようにしてください。

潜る前に破裂してしまうのは、さほど問題ではないのですが、
ホースは水中でも破裂します。


自分のホースが水中破裂したときは近くで、ボン、という音とともにブシューっという音が
聞こえてきました。初破裂だった私は、あれっなんの音だろう、と周りを確認、
その最中もブシューっという音はずっと聞こえてます。

その前まで全くホースの破裂の経験がなかった私は、
周りのお客様が慌てて私を指さしてるのを見て、
上を見たら、すごい量の空気が音を立てて上に上がっているではないですか
ゲージを見たらすでにエアは100を切っていて
針がどんどんゼロに向かっていくのが見えます。
私の場合はお客様が近くにいるので、オクトパスをもらって
一緒に浮上しましたが、高圧ホースは破裂することもあると、頭の引き出しに
いつも入れておかないと、いざという時の判断が鈍りますね

お客様のホースが水中で破裂した時も、ボン、とかパンとかいう音が聞こえて
周りを見ると、ひとりのお客様のホースが破裂して空気が勢いよく出ています。

破裂した大きさにもよりますが、エアはかなりの速さでなくなります。
何だろうとおもっているお客様にエアのゲージを見せて
空気が減っていっているという事をわかっていただき、オクトパスを吸ってもらい、
その間にタンクのバルブを閉めます。

そして取り合えず他のお客様にも合図をして一度浮上という流れになるか、
安全上問題ない場合は他のグループに残りのお客様を連れて行ってもらい、
ホース破裂のお客様とだけ浮上という事もあります。

*タンクとレギをジョイントする場所のOリングが切れても同じような事が起こります。



ホースが破裂しないようにするには、定期的に高圧ホースを取り換えるのですが、
判断材料として使える状態があります。
以下の絵で説明をします。
下の絵は誰が何と言おうと高圧ホースなのです。



上の図:ホースから細かい空気が漏れてきます。
一定の間隔で小さな穴からエアの消費にはほとんど影響がないくらいの、
すごく細かい空気が漏れてきます。(最初の頃なんだろうこの微妙な空気の漏れはとおもってましたが、ホースが古くなったのを教えてくれてたんですね)

あるいは、

下の図:ホースの外のゴムがぶよぶよしてきます。中のゴムがもう劣化して、漏れた空気がたまって、いるかんじです 、ホースを触ると柔らかいのでわかります、新品のホースも触ってみておいて違いが分かるようになるのも、良い方法かもです。(さすがにこのぶよぶよはホースの寿命だと思いました)

こうなったらもう取り換え時期です。

次回ダイビングをするときに
自分の高圧ホースが大丈夫か確認してみてください。
もちろんそういう前兆が無ければ絶対大丈夫だとは言えませんが

でも自分のレベルにあったダイビングポイントで、
安全に無減圧限界を超えないダイビングしつつ、空気の残圧もこまめに確認、
100を切ったらそこより深くいかず、浅め浅めに上がっていき、バディが近くにいれば、
何も怖がることはありませんのでパニックになる必要はありません。

安全に潜れるであろうルールを守ってダイビングをする事は大切です、が、意図せずそのルールを破ってしまう事もありますので、そういう場合はどうすればいいかを、皆さんで考えましょう。

ホースが破裂したときに一人、という状況もあるかもです
例えば、潜行中、
透明度が悪く、ちょっと目を離した間に、周りには誰もいない、そんなときに、破裂音!!

例えば、ダイビング中一人だけハゼの写真を撮っていて、周りを見たらだれもいない、そんなときに破裂音!!

悪いときには悪いことが重なるものです、バディもはぐれたのに気が付かづ、近くにいない、ガイドも気が付かず見えない所に。
お互い探していても見つけに来てくれるのを待っている時間はありません、さあ皆さんならどうしますか?
水深は20mにいるとしましょう。
もちろん浮上です。エアゲージを見ながら、空気は吸えるところまで呼吸しながら、浮上していきます。空気がなくなるなと思ったら、一息吸ってそこから息を吐き続けて上がる緊急浮上に入るという感じでしょうか?

こういう事を考えると、なぜ無減圧限界を超えてダイビングしない方が良いのかわかりますよね、


気持ちとスキルに余裕があるなら、タンクバルブに手をまわして、バルブを半分くらい締めるのはどうでしょう?空気は渋いが頑張れば吸えるくらいの所で上手く止めれば、空気の圧力が少し抑えられて、破裂部分から出てくる空気の量も少なくできるのではないかと思います。それができれば、水面まで空気を吸いながら浮上することが可能かもしれない。

究極はアマゾンで買った小型予備タンクでもつけておけば良いとか、飛行機に持ち込めるかは不明。

こういった具合に、自分がそういう立場になったらどうしようと、シュミレーションしておくのも危険回避にはいいと思います。危険回避訓練です。

その場合はプランAだけでなく、B,Cも作っておいてください、そして絶対パニックにならない、諦めない、落ち着け落ち着けと心の中で言い続けてください。



大事なのは破裂したことにすぐに気が付けるかどうかです。
水中ではいろんな音が耳に入ってきますが、こういう破裂音や、緊急の時タンクをたたく音、
ダイブベルの音、誰かが叫んでる音、そしてボートの音などは聞き逃さない、水中で音を聞くという事を意識して潜ってください。
そして聞き慣れない音が聞こえたら、耳を傾けてそれが何か確認するように、
そうすると色んな事がわかり、一度聞いている音は次に聞いたときに
何の音か判断しやすくなります。

もちろん何の音かわからない時もありますので、安全が確認されれば、
水中でずっと音の出所を探さなくても大丈夫です。そこら辺は臨機応変に。


水中で音を聞くというのはすごく大事です、あんまり音を意識して潜っていなかった皆さんは
次のダイビングからいろんな音に耳を傾けてください。



ではまた次回









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