老眼鏡が手放せない年ごろになってかなり立ちます。
日本の100均で買った老眼鏡を10個以上家の
いたるところに置いている私ですが、
眼鏡を頭に乗せたまま忘れ次の眼鏡もまた頭に乗せ、3番目の眼鏡を
かけてた時は、やばいなと思いました。
10年くらい前ですが次女が1歳の頃次女を抱きながら、
空港で大声で次女を探した経験もあります。ダイビングでお客さん忘れてこなくて良かった~。
さて
皆さん、緊急用パラシュート、もちろんご存知ですね?フロートとも言います。
いくつか種類がありますが、
自分の居場所をしらせるために水面に浮かせます
モルディブのガイドはフロートを全員が持っていて、
基本は浮上前の安全停止中に、ロープの付いたフロートを水面に向かって打ち上げます。
水面でフロートが立っていればその付近にダイバーが上がってくるのを
水面のボートに知らせることができます。
ではフロートはどのように上げたらよいのかご存知ですか?
今では自分のフロートは持っていて当然ですが、
自分で水面にあげる事が出来なければ
いざという時にあまり役に立ちません
見てると簡単なのにやってみるとかなり難しいんです、これが。
扱いは少し難しくなってしまいますが、安全という事を考えたら、
お勧めは排気弁の付いた大きめの長いフロートです、丈夫だし空気がたくさん入る
排気弁のひもを引っ張らないと空気が出ていかないので萎まずで安心。
モルディブは流れが強いことが多々あるので、今後自分で買い求める場合は、
レンタル向けの簡易的なフロートや、流れがない場所用のフロート
ではない方が良いと思います。
ここで基本的なフロートの上げ方を教えます。
まず事前準備として、フロートにはロープを結び付けておいてください、
ロープの長さは、6m前後ですかね、ロープの端はフロートに結びもう片方の端には
適当な重さのウエイトを付けてください、1キロはちょっと重すぎなので、
200gくらいですかね、釣用のウエイト付けている方もいるし、500gのダイビング用のウエイト
付けている方もいます、コンパクトなものを取れないように、つけて置いて下さい。
左は簡易的なフロートで下の部分が開きっぱなしです、
右がBCDと同じような排気弁が付いたフロートで下は空気は入るが入ったらぴったり生地がくっついて出ていきません。もっと細くて扱いやすい排気弁付きのフロートもたくさん売っています。
サファリではお客様がフロートを上げる機会はあまりありません、
グループで潜るダイビングが主流ですので、ガイドがフロートをあげ
その近くで浮上をすれば問題ないからです。
でもグループからはぐれたとき、自分自身で浮上をしなければいけないときは
自分でフロートを上げてください。
大事なのは安全停止中にフロートを上げるという事です
何故かというと、自分自身でフロートを上げる場合は、ほぼグループからはぐれてしまったと言う
状況のため、ながれがある場合は、かなり遠くに流されてしまいます。
水面に波があったり西日で水面が見えにくかったり、そうでなくても一人で上がるダイバーは船からは探しにくいのです、そして安全停止の3-5分の間にかなり流されます。
なので、グループや船から大きく離される前に自分の居場所をボートに知らせる努力をします、
それが安全停止の時にフロートを上げることなのです、
自分がはぐれたと気が付いたらその場から慌てて離れたりせず
自分の体を360度ゆっくり回しながら、
周りを見てグループの吐いている泡がないか
自分のグループがいないか確認しながらゆっくり浮上。
泡が近くで上に向かって上がっていればそこに行きますが、
遠くから泡が自分の方に向かってきていたら、そこに行くためには流れに逆らう事になるのと、人影が見えない場合はどの程度離れているか判断が難しい為、後で怒られてもいいので浮上を選んでください。
浮上中も周りを見ていて耳も澄ましていてくださいね
ガイドが探しに来たのを見つけたら、ガイドの指示でまた潜行してください。
最後まで誰も気が付いてくれない場合は
落ち着いてダイビングコンピューターやエアを確認しながら浮上
水深5mまで来たらすぐにフロートを上げる用意をします。
フロートをポケットから取り出します。
重りの付いたロープをほどいて下にすべて垂らします。
フロートの中に空気を入れます、オクトパスを使うのが安全だと思います。
ここで一気に入れてはいけません、まずほんの少しだけパージボタンを押して
フロートの下から空気を少し入れてフロートを立たせます。
(下記絵の上の斜線の所くらいまで空気を入れてみてください)
これをするのはずっと丸まっていたフロートの内側がべったりくっついてしまってる場合は空気が入らないので、剥がす役目と、まるまっているフロートには空気が入れにくいので、立てて空気を入れやすくするためです。
フロートを上げる直前の様子❓
ちゃんと立ったのを確認して、ロープがどこにも引っかからず下に落ちているか確認した後、
次はフロートの空気を入れる部分にしっかり空気が入るように、マウスピースをあてて、パージボタンを思いっきり押して、一気に空気をフロートに入れます。勢いよく空気を入れますが、ある程度空気が入るまではフロートの裾を持っていないと、ならないので、しっかりフロートの裾の丈夫な部分を下に引きさげ、すぐに上がらないようにします。出す空気の勢いにもよりますが時間にして数秒、そのあと手を離すとロケットのようにフロートが水面に向かって上がっていきます、上がりながら入れた空気が膨張して、水面に着くころには
フロートの空気はいっぱいになってます。(成功すればデス)
後はフロートのロープをつかんで、安全停止を終わらせ、ロープを手繰り寄せながら
浮上していきます。一人ぽっちで安全停止をしている時に、このフロートがあるというだけで、
少し自分がプロテクトされている気がします。5mの水深でロープをつかんでいれば、安全停止も簡単、浮上中のダウンカレントがあってもある程度大きなフロートが水面にいてくれて自分とつながっているので、ダウンカレントを楽々回避できます。(十分な浮力のあるフロートの場合)
ボートはフロートを認識しているかわからないので、
フロートがあっても水面の安全は耳や目で必ず確認し、
危険な場合は少し水中で待つくらいの余裕を持ってください。
フロートは上手く上がったからと安心して力を緩めてしまうと、水面では倒れてしまいます。
強く下に引っ張っていると水面のフロートが立ってボートから見やすくなります。
水面に上がったら、フロートを離さないようにしっかり持って、ダイビングドーニを探します。
この時太陽の場所、波、他で水面が見にくくドーニが気が付かない事があります、
なので鏡や、遠くまで聞こえる笛なども持っていると、ドーニからも探しやすいと思います。
ドーニを見つけたらドーニから目を離さず、気が付くまで合図を送り続けてください。
では最後に
フロートあるあるです、
*フロートのロープが引っかかり、自分も一緒に急浮上。
*空気の入れ方が遅くて、知らない間にフロートと共にすでに水面。
*フロートに空気がちゃんと入らず、緩く引っ張ってもフロートが水中に降りてくる。
*自分のレギを口から外して空気を入れようとして、タイミング合わずパニック。
*ロープがほどけてフロートだけ上にあがってしまう。
*上げたフロートが上に上がらず激流で真横に行く。
*上げたフロートが流れにながされ、お客様から自分だけ離される。
*フロートのロープにお客様をつかまらせ、引っ張るガイド実はすごく大変
落ち着いてカッコよく、フロートを上げれるようになりましょう、
まずはガイドがフロートをどうやって上げているか観察、
ながれのない、時間的にも余裕があるポイントで、
ガイドに相談して上げさせてもらってもいいかもです。
いざという時にフロートが使えますように、
でも使う事が無いのが一番です。
ではまた次回
P.S.
いつも書いているのは私の経験から得た情報なので、
ダイビングする国や場所そして個人個人のガイドで違いがあるかもしれません、
その場合はご了承くださいませ。
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