皆さんこんにちは、キヨコです
この間楽しい話題でナイトを書いたばかりなのに
今日は同じナイトでも、恐怖のナイトダイビングで~~す。
でも お化けが出たとかじゃないですよ。
はいそうです、モルディブで恐怖といえば
流れですね~
(違うかも)では激流ナイトの話行きます。
一応書いておきますが、激流だから話のタネに入ったんじゃないんですよ、
大丈夫だと思って入ったら予想外の激流だったとか、
入った後激流に変わったとかなんです、本当です確か、
予測しろといえばそうなんですけど、まだ慣れていない頃でもありまして、
まあ私も若かったし、反省もしたし、反省しても何度かやっちゃったんですけどね。
そういうものなんです人間は、
ダイビングもダイエットも何度も何度も失敗して、大きくなるんです、
心も体も。
この場を借りて言います。すいませんその時一緒に潜った皆様、
本当に事故起こさなくて良かった。
今はそんな所は行きませんよ~きっと。
1:バナナリーフの激流ナイト
まだフィシュタンクが無かった頃
バナナリーフはマーレ周辺では昔から人気のナイトポイントでした。
ただ激流になる事がよくあり、潜れない事もしばしば、でもまずはバナナの流れを確認して、
だめだったら違うポイントに行くという感じでした。
その日もバナナの流れを最初に確認、----流れてるけど、
上手なお客様だし問題ないだろうなと判断、
アンカーロープを縛りに行き(このポイントはリーフトップが浅い為、暗くなるとリーフが見えなくなりドーニが座礁してしまう危険があるので、その頃はアンカーロープを岩に縛りに行って、
アンカーから入ってアンカーに戻ってくるというダイビングをしていました。)
アンカーをしたり、用意をしたりしている間に流れがもっと強くなってきたようで、
入ったらかなり流れていました。通常アンカーに戻るナイトは基本最初に流れに逆らって進み、
帰りは流れと一緒に戻ってくるのですが、ここは逆のコースを行くことも良くありました。
というのも、このポイント激流でなければ地形の影響で流れに逆らう事もそれほど難しくなかったからです。
行は流れに沿ってメインのリーフの端にあるケーブまで進んだのですが、
強い流れに乗っているので瞬く間にリーフの端のケーブに到着
ケーブの中は激流が当たって入ってはいけないちょっとぐるぐる状態になってるので、
その前で引き返すことに、
エアがなくなるといけないので、深度は10mくらいまで上がって、
流れに逆らって泳いでいきます。
でも乾季だったのもあり、流れはどんどん速くなっていき、
とてもフィンで蹴れるような感じではなくなってきました。
一緒に潜っていたのは3-4人だったでしょうか、
お客様を見ると必死でフィンを蹴っています、これはまずい、
捕まっていこうとジェスチャーをするが
夜なので、私のジェスチャーがちゃんと見えない!
なるべく近くにお客様が来たのを確認して、
つかまったところにライトを当てて、つかまりますよ~と合図、
わかったというかそれ以外ないだろうと思ったのか皆さんつかまり始めました。
だってお客様も手を離すと流されちゃうので両手が使えず、
ちゃんとサインは出せないので。
もう、ナイトなのにほふく前進です。片手はライトを持っているので、
片手しかつかめなかったのですが、そのうち、
ライトを腕にかけて両手で岩をつかみながら前進、
みんなのライトは後ろを照らすことに。
アンカー前は一段と激流になっていて、後10-15mという所まで来ましたが、
力尽きて、というかもうこれ以上は戻れないと、皆さんに集まってもらい、
そのままリーフのトップに移動して、結局リーフの上を流されて
安全停止終わる前にリーフから離され、みんなで浮上。
ドーニに迎えに来てもらいました。
アンカーロープ結んだのに、どうやって来たのか、というと、
ドーニの上のアンカーロープの端っこに、灯油のタンクのようなものを結び付け、
水面に浮かぶようにして、ドーニから投げ入れ、
ドーニを自由に動けるようにして迎えに来ました。
帰りにそのタンクを目印にアンカーを外して持って帰ったのでありました。
何事もなく終わりましたが、ほぼ魚は見ず、いや見れず。
自分たちのつかむ岩だけ見たという
ダイビングでした。
反省としては、そうですね、まあ入っちゃいけなかったという事でしょうかやっぱし。
アンカーに戻るという事に固執してしまったため、水中でかなり体力消耗でした。
アンカーにこだわらず、そのままリーフ上を流されてリーフが終わったところで少し深度を
深くして、リーフのエッジに入り、全く流れない所で、ダイビングすることも
出来たんですね、後で考えたら。
あるいは最初の数分で浮上して、他のポイントに行っても良かった。
でもバナナはいいよ~って言っちゃったし。
もうこれなんです。
昼間のダイビングでもある事で、
たぶんかなり多数のガイドが経験している事だと思うんですが。
何かに固執したり、思いこんだり、するのは危険なのです。
ブリーフィングでコーナーに行くって言っちゃったから行かなきゃとか、
リーフを右に見て進みますって言ったからずっと流れに逆らって、進んだりとか
珍しいマクロ見せようと、減圧停止が出ても水底に這いつくばって探したり。
みんな上手なダイバーだから大丈夫だろうと思い込んでいたら、流されたり。。
エアの申告しないって事はまだあるだろうと勝手に思い込んでいたら、ゼロ近くで申請されたり。
もう少し待っていれば大物が出るはず!と必要以上に長い時間まっていたり。
もうすぐ根につくはずだと、透明度の悪い中層を40分も根を探したどり着けずとか、
OK?って聞いたらOKって返してきたから、すべてにおいてOKだろうと勘違いしたり
等など、
もちろん頑張って何とか見せたい魚が見つかったり、
行きたい場所にいけたりすることもありますが、誰か一人でも
無理していたのなら、それは100%喜ぶことではなく、
一つ間違えばと、反省もしないとです。
私も反省しました、何度も。お客様連れて行っていますし
お客様はガイドに言われたことが正解だと思ってついてくるので、
なるべくリスクを少なくガイドしていかないととかなり後半気が付きました
。(遅っ)
ガイドやっている間はずっと身をもって勉強している感じです。
じっさいは無理することもあるんですけどね。
でも個々お客様の事はすべて把握できないので、心配な事は必ず
ガイドに伝えてください、そして一緒に潜る方にも伝えておくと
尚良しです。
海の中をすべて知ることはできないので、予想外ってたまにあります。
でも正解か不正解化は別にして
ガイドは安全な最善なコースを見つけながら進むんですね~
なので、コーナーにいけなくても、ブリーフィングで言った魚見れなくても
ご了承ください
、(これが言いたかったのね~)
次回は別の場所での激流ナイトダイビング2です。
固執してしまった失敗続きます。
おまけにバナナリーフの絵でも描こうと思ったけど、
恐怖の体験が喜劇になるのでやめときます。
では次回は激流ナイト次のポイント解説です。