2019年9月4日水曜日

モルディブの危ない魚(1)


皆さん、こんにちは、キヨコです。

やっと天気も回復しつつあるモルディブですが、
せっかく来ていただいた週が天候が悪かったお客様、お疲れさまでした。

モルディブはかなり天気が悪くても
場所と時間にこだわらなければ潜れる海です。
リゾートではダイビング開始時間が決まっているため
その時間にすごい嵐が来てしまうと、キャンセルという事もあります。

サファリの場合、環礁を渡ることはできない事もありますが、
時間をずらして少し天候が収まったら、1日に潜れる本数は減ってしまうかもですが
風の影響の少ない島影やリーフの後ろなどで潜ることができます。

天候が悪いと、
船が揺れて多少酔いやすくなるとか(酔い止め持参)
水面に波があってボートに上がる時に体力がいるとか(QPコーワゴールド持参?)
風が強くてポイントに移動したりダイビングした後に肌寒いとか(風よけ上着持参)
そういう事はありますが(一応なんとなくの解決策を書いてます)

せっかくの1週間のお休みで来たのに、天候が悪いという理由で
全く潜れず、器材は乾いたまま帰国、
という事は29年の間に一度もないのです。

そういう意味で言うと、潜るという目的はほぼ達成される海で、魚も
もちろんたくさんいますので安心して潜りにきてきてほしいなと思います。
以前ブログ書いてた時にも話したことがあるかもしれませんが、

今回はモルディブサファリで潜っていた私が思う危ない魚の話を
したいと思います。思い出したら他の魚も書きますね。

一般的に危ない魚はたくさんいますし図鑑にも載っていますが
この魚は危険という部類にあまり入っていないような、
その魚の名前は

サザナミトサカハギ 


はいこれです、失敗作ではありません、いまいちうまく撮れてないだけです、
無料の写真素材を探したのですが、探せなくて。

私がずいぶん前に撮った写真ですが、サファリで潜った方にはおなじみですね。
これです、エントリーすると、わらわらわらわらと下から湧き上がってきて
ダイバーの泡で気持ちよさそうに遊んでいます。
色は黒くて蛍光の青のラインが所々に入っていて、体色はその時の魚の気分で
水色にまで変化します。尾びれの上下から細長いひも状のひれが出てます。
とぼけた顔していて、かわいいんですけど、
絶対触らないでください!


尾びれの手前両横に2枚づつ全部で4枚、
鋭い鎌のような形のナイフが付いています。
よく切れます。
潜行中のいろいろをやっている時にも、すぐ近くに来ます。
髪の毛がふわふわ出ているとそれを口でパクっとしたりもします。
全く人間を恐れていないのか目の前5㎝の所を横切ったりもしちゃいます。
                                        

私がガイドをやっていた時に、覚えている限りで2回、サザナミ君に切られた
お客様を見ました。

一人はすぐに近くに来るので、かわいくて、手で触ってしまったのですが
母指球といわれる親指の付け根の手のひら側の膨らんでいる所とスパッと
血が水中にあふれ出てきて、まだサファリ経験の浅かった私もびっくりして
とにかく止血しながら浮上と考え、切られた部分を親指の横腹で押さえたら
親指が半分くらい入ってしまうくらい深く切られていて、
その頃はまだ余裕のない私は、あれほど魚に触らないでと言ったのにと
怒り気味で近くの島のクリニックへ直行、その方はその後は
ダイビングは禁止でした。

もう一人は外国人のお客様で、ナイトダイビングに行ったときに、短パンとTシャツで
潜っていたその男性のお客様、何かの拍子にサザナミ君の寝ているケーブにフィンを
蹴り入れてしまい、驚いたサザナミ君がケーブからすごい勢いで出てきたときに、
お客様の腿の内側を切っていきました。20㎝に達するほどの長さで切られていて、
ただあまりにも鋭すぎるのか、たまたま血管が少ない場所だったのか、
血はあまり出ず、でもナイトダイビングに行っていた他のお客様にも緊急時という事で
浮上してもらい、近くのリゾートのクリニックのお医者様に直行です。

どちらも切られた所が良かったのか大事に至ることはなかったのですが、

心配性の私は、注意してもお客様が触るんじゃないかとか、手をばたつかせて潜行してる
時にサザナミ君に当たるんじゃないかとか、毎ダイブ潜行するまで心配でした。
ある程度潜行すると、なぜかサーっと離れて行ってしまいます。

なので、
潜行中はきちんと周りを見て、サザナミ君に触らないように、
手でどかしたりしないように、目の前に来ても無視してください。
手をばたつかせず、じっとしていれば、
そのうち離れていきますので、それまでは気を付けて潜行お願いします。

釣りをされる方、サザナミ君つれちゃったら、素手では触らないように気を付けてください


何にも触らなければ良いのですが、二人目のように意図せず切られてしまう事も
あるのでご注意ください

ではまた次回








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