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2020年4月13日月曜日

餌付けしてた頃の話

皆さん、お元気でしょうか?またまたご無沙汰しておりますキヨコです。

世界中がコロナの影響で身動きとるのが大変な状況になっており、日本も感染者が急に増えて、いろいろな状況が大きく変わってしまって、予定が立たないと思いますが、明けない夜はない、というように、どんな形であれ必ず終わりがくるはず。
全く誰にも会わないというのは難しいかもしれませんが、後悔の無いよう、感染しない、させないためにできる限りの予防をして皆様の命、誰かの命を守って下さい。

モルディブはと言いますと、島と島の行き来を禁止したり、サファリからスタッフが降りるのに14日間経たないと降りられないとか、早いうちに感染国の入国を制限したりしていました。

そのかいもあって感染者は少ないし、今は観光客はほぼ来ていないので、新しい感染者は国内の人ではほぼいなそうです、今たまに出ている感染者は海外から帰国してきたモルディブ人なので、隔離中に発見され他の人に移す事なく病院に移動しています。
現在は帰国した国民も、就労ビザを持っている人でもモルディブに入国したら14日間は指定の宿泊場所で隔離されてます。

なので、まだ終息宣言は出ていませんが、
ほぼコントロールできている良い状態ではないかと思われています。
後は、いつからどのような形で観光客の受け入れを再開できるかという段階に入りつつある感じです。


こんな時ですが

今日は昔の餌付けの話、
昔の話ですよ~!

今のモルディブはダイビング中の餌付けは基本禁止ですので、絶対にしないでくださいね。

私がモルディブに初めて働きに行った1990年ころはまだ観光客も少なく、餌付けも盛んにおこなわれていました。

私がいた某リゾートでその頃おしえてもらってやっていたのは、チキンソーセージでの餌付け。
チキンソーセージは水にぬれてもボロボロにならずその頃は安価だし餌付けにはちょうど良かったんですね。(サファリで朝食に出るあのふにゃふにゃのソーセージです)

バナナリーフという有名なポイントで、マダラハタ、ドクウツボ、ヨスジフエダイなどに餌付けしてました。 
スモールマギリではキヘリモンガラ、ライオンズヘッドではサメ、ナシモティラ等ではナポレオンにゆで卵をあげたりしてました。

その頃は今と違ってインターネットはなく、世界の情報はあまり入ってこなかったし、モルディブでもモルディブ人のガイドも少なく、政府もダイビングに関してあまり立ち入った制限をしていませんでした、なのでそれが普通だと思っていました。日本でも他の国でもこのころは餌付けに関しては甘かった時代です。

餌付けをした魚は慣れているので、ダイバーが来ると近づいてきて、とても可愛かったです。

でも餌付けが原因で、ある日めのまえで事故が起きました。
今はほとんど潜っていないライオンズヘッドというダイビングポイントが北マーレにあり、そこはグレーリーフシャークが見られることで有名でした、というのもサメの餌付けのポイントでもあったからです。昔のサメに口で餌をあげているポストカードはこのポイントで撮ったものです。

その日はそのポイントで餌付けをしてサメを呼ぶという日でした。
魚の切り身をもってそのポイントでダイビングを始めました。

お客様はリーフにある段差の上でリーフギリギリまで下がって岩につかまり、サメを見るために横1列に並んで中層を見ていました。
私はまだサメの餌付けの経験はないので、お客様と餌付け担当のガイドの間で両方を見ているという役目を勝手にしてました。
サメが全く怖くない日本人の他のガイドは、花咲じじいのように魚の切り身を中層でばらまきサメを呼んでいます。

ひえ~

 そしてやはりサメ好きなドイツ人のガイドが餌をもってサメを呼んでいます。何匹かのサメがぐるぐる回って餌を狙っていたり、食べてる様子を見ることが出来ました。

 でも思ったよりサメが集まらず、そろそろこの場は移動しようとした時です、ドイツ人のガイドが
リーフ近くまで来て自分のグループのダイバーを呼びに来たときに事故は起こりました。

サメには気を付けていたドイツ人ですが、素手で魚を触っていたため、手には魚のにおいがまだ残っていたのでしょう、リーフから巨大なウツボがすごい速さで飛び出していき、そのガイドの手に
ガブッとかみついたのです。

ギャー!

見ていた全員が一瞬何が起こったかわからず、静止、
次の瞬間にはガイドが手を振ってウツボを振り払おうとしていますが、離れません。

 血も流れてきたのですが、私達もどうすることもできず、見ていると、たぶんここがサメのポイントと気が付いて血が流れていてはまずいと思ったのでしょう、そのガイドはどんどん浮上して行きます。
上を見ていると水面に上がってドーニに上がったようす、何かあれば緊急で浮上合図がでるはずだが無いので、もう大丈夫だろうと他のグループはそのガイドのグループも連れてダイビングを続け、その間に水面ではスピードボートの音がしていました。

浮上後聞いた話ではそのガイドを病院に連れて行き、7針も縫う大けがをして、しばらくはダイビングができなくなり、数か月ドイツに戻っていました。

実はその前か後に、本当か嘘かわからないのですが。他のリゾートで餌付け中にサメに指をかみ切られたという話が出回り、今回の事故もあって、たしか政府からの通達でサメの餌付けは禁止になりました。

サメ以外でも、餌付けでの小さな事故はたくさんあったと思います、ヨスジに噛まれて擦り傷できたとか、ナポレオンに手ごと噛まれたとかとか、


サファリを始めてからも最初の方は餌付けをしていました。
この話は20年も30年も前の話です。ご存知の様に現在は餌付けもお触りも禁止ですよ。

ナイトダイビングのサメに魚もって行ったり、
フィッシュヘッドのナポレオンにはどこのサファリもみんなゆで卵をあげて
すごく近くまで来たナポレオンと記念写真とか、キスしたり触ったりもできました。

ただそのうちナポレオンがいなくなり、次のナポレオンもいなくなり、何代かめのナポレオンがいなくなった頃にはモルディブのサファリも増えてきて、ダイバーも多くなり、皆が海には無いゆで卵をあげていたら、栄養のバランスも良くないだろうし、ナポレオンの体もゆで卵を分解するようにはできてないのでは、と....やっと私たちダイバーはナポレオンがいなくなるのは卵をあげているせいではないかと言い始め、あげるのをやめました。

人なっこいナポレオンを見ることが出来なくなったのはさみしいけど、
今の常識としてはやはり自然界の生きものに、餌付けをするのは良くないので、
これでよかったと思います。

今いるダイバーがみんな魚に餌をあげていたら大変な事になってしまいますからね。

そういう事でモルディブの餌付けの時代はかなり前に終わりました。

でもリゾート島やローカル島で食事に使った魚の残りを海に捨てるのは餌付けといえば餌付けなんですけどね、
だからあんなにいるんです、サメやエイ、そしてその他のまるまる太った魚たちが桟橋の下にね。
あんなにサメやエイを見れる事はたぶん自然では稀なので、もう少し見ていたいな、と思ってます。
マンタやジンベイは餌付けではないですよ~まあ光で照らして、プランクトン集めてって感じで、マンタたちも光のある所に餌が集まるって本能的にわかっているのかなぁ、なので自然な餌付け???

何度も書きますが昔の話です。現在は餌付けも触るのも禁止ですよー
ではまた次回



 

 



2020年2月22日土曜日

小の話

2020 /02/22 vol 02です。
0と2がそろったんで 書いてみました。

皆さんこんにちは自己紹介をちょこっと、
現在はBKSアドバイザリースタッフのキヨコです。モルディブのダイビングやサファリの質問にお答えしています。

前回の話を読んだ皆さん、大きな方からお話ししたので、今回は小さい話じゃないかと思っているでしょう?そうです、なんのサプライズも無いその通りの小さな方の話をしたいと思います。

皆さん、ダイビング中のおしっこどうしてますか?

私先日、タイのセイルロックというポイントで潜りました。
この時期こっちの海はオフシーズンなんですね、風が当たる方の海になるようで、その日は風がつよくて、すごく揺れて船酔いでゲロゲロでした。
そしてすべてレンタル器材で潜った私はウエットもレンタル、一応インストラクターという肩書もあり、周りフランス人なんで私の事はしらない人ばかりですが、旦那の手前もあり、長女も一緒に潜ったので、おしっこを我慢に我慢を重ねて何とか、ダイビングを終えた次第です。

ボートにはトイレがあり直前に行ったのに、しちゃいけないと思うとしたくなるのが女心、エントリーしてすぐなんだかトイレに行きたいなと思って、30分くらいでガイドにトイレとジェスチャーしたけど、わかってもらえずか、ウエットでしちゃうだろという暗黙の了解なのか、1時間きっかり潜って膀胱パンパンのまま何とか漏らさず、トイレに駆け込みました。


モルディブのサファリでもこれはよく見る光景、
モルディブの場合、私は見てる側。
だって、私は最後の方はラッシュと短パンで潜っているので、おしっこは、いつでもできるんです。
もう垂れ流し状態です。ずっとしてるわけではないですよ~でもしたくなったらいつでもできるという安心感があると全く気分が違います。
おしっこしてるときはフィンキックが止まると誰かいってましたが、そんなことはありません、フィンキックバンバンしながらおしっこできますよ~(何自慢?)

でもお客さんは違いますよね、特に女性はウエットの中でおしっこをするのに抵抗があるようで、
かなり我慢してしまう方いらっしゃいます。
ウエットでおしっこしたくないから、ダイビング前はお水は飲まないって方もいます。

でもこれは、ダイビングには良くない行動です、水分をちゃんと取らないとタンクの乾いた空気を吸うので、体が脱水症状になったり、減圧症になりやすくなります。
ナイトロックスを使っていても減圧症にならないわけではありませんので、きちんと水分を取らなくてはいけません、
でもそうするとおしっこが我慢できないという悪循環に。
なので、
ある程度我慢して限界が来たら
もうウエットでしてしまいましょう!

問題はウエット内でした後はどうするかです。
よくあるパターンはウエットの首の部分からバカバカ海水を入れて中のおしっこをできるだけ洗い流すというやつ、
はっきり言ってこれをやる場合は、浮上直前におしっこをするとあまり臭いが消せません、
なので、おしっこは浮上10分くらい前には終了させて、状況が許せば、安全停止中も水を入れて洗い流しながら止まるという上級者スキルを使ってください。

このパターン一つ問題があり、ワンピースのウエットの場合で、ウエイトベルトをしている方、
いくら上から水を入れても、ベルト部分で止まってあまり下半身まで流せません。
これに気が付いていない方いますので、気を付けてください。

といってもベルトを緩めると、落ちてしまうかもしれないし、
最初からおしっこをしようと思っている方はBCDにウエイトを付けるタイプのものを使うといいかもしれません。 
上手く洗い流せてないと感じたあなた、浮上後水面でウエイトベルトをガイドや近づいてきたドーニのスタッフに預けるあるいはBCDの前のベルト部分に引っ掛けるなどして、すいめんでも洗ってください。
 ドーニに上がった後でもなんか臭うかも、と思ったら、はしごを上げてしまう前に、天候状況などが許せば、ガイドにトイレ~と言って海に飛び込みウエットを全部脱ぎ、
最後のおしっこをしながらウエットをゴシゴシ洗うという手もあります。

こんな感じがモルディブサファリでは一番多いパターンではないでしょうか?

ではこれ以外の方法を

ウエットの内側がスキン
(ゴムそのままの生地)の物は海水を入れるとおしっこが綺麗に流れていくと聞きますが、水着にはおしっこついてますので、たくさん海水入れてくださいね。

年間通して水温が28度前後あるモルディブは
サーフィン用の上下が分かれたウエット
を着て潜る事も出来ます。(今はダイビング用でもあるのかなぁ)
これは便利、下が分かれているのでウエイトをちょっと上にずらして、ズボンの方に海水を入れて、おしっこして、海水を何度も入れて洗う、これでかなり臭い消えます。
水面でドーニを待っている時にズボンの方を下げておしっこして上げる事も出来ちゃいますね。

上着の方だけウエット地の物を着て
下はラッシュ地でできたレギンスを着る
もうこれは何もしなくてもフィンキックするだけで洗われる感じです、シルエットが嫌な女性ダイバーの皆さんは上から短パンを履くと可愛いです。普通に潜ってても臭いはほとんど消えますが、一応水面でズボンに海水を通しておいてください。

最悪ドーニから飛び込めなかった場合は、ウエットの下を脱がず本船に戻り、スタッフに言って止まっているボートの後ろに飛び込んでウエット洗うか、本船の後ろの海水が出るシャワーの水を使ってウエットを洗ってください。


おしっこをウエットでしてしまうのは全然問題ありません、
我慢する方が健康には悪いし精神的にも良くありません、
おしっこをしてはいけないような雰囲気も良くないと思います。

膀胱炎、脱水症状、減圧症になるリスクを負うよりはどんどん水分を取っておしっこは限界まで我慢せずにしてくださいと言いたい、たくさん水分取った方がおしっこ薄まって臭いも薄い気がします。

私達peepeeダイバーです!!くらい可愛く言っちゃってください。(PEEはおしっこの事です)


でも狭い船の上、他の方の迷惑にならないように、
必ずウエットや水着に付いたおしっこを洗って下さい!

なぜかと言うと、サファリではウエットを手すり等に干します。
この時おしっこの成分が付いていると、とにかく臭いのです!
太陽なんて当たった日にはもう十数メートル先までおしっこの乾いた臭いがプンプンするのです。特にお酒を夜飲む人はおしっこが臭い気がします。
そしておしっこウエットを干している本人はあまり臭わないらしいので、
私達もおしっこしたでしょう?臭いから洗ってください!!
と強く言いにくいので、もう自ら率先しておしっこしちゃったよ~と言って洗ってください、
臭ったら言ってね。
くらい言ってくれれば、こっちもまだ臭う~飛び込んでとか言いやすいんですけどね。

それにしても大事なおしっこ問題がどうしてダイビング業界の議題に上がらないのでしょうか?
(もう上がっているのならすいません)

こんなにおしっこを我慢しているダイバーがいるというのに、(勝手に思ってます)

昔ハワイでインストラクターの試験を受けた時に通っていたダイビングショップのガイドの皆さん、
7㎜のワンピースで前ファスナーなんですけど、ファスナーがまたの下まで続いているんです、そして、上からでも下からでもファスナーを開け閉めできるようになっている特注でした。
何故かと聞いたら、そこのガイドは海パンを履かず真っ裸でウエットを着て、
おしっこをしたいときは下からファスナーを開けて、おしっこが上手く出ていくようにしていると言ってました。
そうかそういう方法があるんだとその時は思いましたが、女性がマッパでウエット着て、
おしっこするときに下開けて!!!!!いやいや無理でしょう、絵にも描けません。
男性はこの方法いいかもしれませんね。もちろん中身見えないようにやってくださいね、

お客さんやほかのガイドと雑談中に考えた案は、南国使用ですけど、
股の生地を開け閉めできるようにする、とか、股に切り込みを入れて、足を開けると切り込みも開いてその間にするとか、でもどっちもちょっと恥ずかしい感じなので、

股の所を丸くきり抜きメッシュ生地にする。
これ良いと思うんですけど、
どこで作ってくれるかなぁと考えて終わりました。

これは雑に書いてますけど、もっと目の細かいメッシュですよ、3重くらいにしたら周りの生地と同じような色になりそうですけど。いいと思いませんか?男性も使えますよ~誰か作ってください。


モルディブの海でしか使えない話かもしれませんが、
おしっこあまり我慢せずどうしようもないときはしちゃってくださいね。



ではまた次回












2020年2月9日日曜日

うんがつく話

皆さま、こんにちは。きよこです。
ちょっと休んでいる間にもう2月になってしまいました〜ビックリ。
2月1日からスーパーサウス赤道超えと5週間の南方面が続きます。チャネルダイビングの好きな方2月の29日からのスーパーサウスがまだ空いていますので問い合わせください。

さて2020年もランダムにブログ書いていきますね、お暇な方は読んでください。
それでは令和2年初ブログは運のつく話をお聞かせしましょう😆
あっ、先に言っておきますがウンの話が嫌な人は読まないでねー。

皆さん、ダイビング中にトイレに行きたくなったことありますよね?
小の事は次に書くとして大の方はしたくなった事ないですか?

お腹の調子が悪い時とか便秘で薬を飲んだばっかりにダイビング中に大に行きたくなる事ありますよねー?私はあります。

そういう時どうしますか?

 まあ普通は我慢に我慢を重ねてなんとか水面に浮上しドーニが来たらトイレに駆け込む、という感じでしょうか?
 今はドーニにトイレがあるのでなんとかなる事も多いのですが、昔はドーニにはトイレがなく、本船に到着するまで我慢を続けなければいけませんでした。

 もちろんほとんどの場合どうにか我慢してましたよ、でも水中ウンやスノーケルウンの話は女性のガイドからも聞いた事あって、いつかやってみようと思ってました。

そしてお腹の調子の悪い日に
1回目のチャンスがやってきました!
 ダイビングが終わりに近づきお客様を浮上させた後、トイレに行くと言い残し一人で再び潜行、(本当は一人で潜行はダメですよ〜でも流石にトイレに付き合ってもらうのは恥ずかしいのでプロと言う事でご勘弁を)

しかしこの日は透明度がよ良く、水面のお客様がよく見える、さすがにここで尻を出す勇気は無く、お客様の見えないところまでウンを我慢しながら泳ぎました。

ここからが大変、まずレギを加えたままBCDを脱ぎ、ウェイトベルトを取りBCDの腕の通る部分につけてバックルをちゃんと締める。(最中にウェイト落ちたらパニックですきっと)
BCDを右手左手で交互に持ちながらワンピースのウェットの上半身をなんとか脱ぐ、
BCDを装着し直してウェットの下半身の半分を下げる。そして水着も下げて〜キャー恥ずかしい。でも誰も見てないので、さぁ用意ができました!

実はこの日は結構流れがありましたが中層に浮きながら、座ってるような格好で少し流れに逆らうように座ったままフィンを蹴りながら、

初水中ウン○ 達成 !
中層だから色んな格好でできるのに座った格好がおちつくんですねー

流れに逆らっているので、ウンは水洗トイレのように、流れていきました。気持ち良い〜

 最中ずっと思っていた事は、
絶対今死んでは行けない、こんな格好で死ねない
だから残圧とダイコンをキッチリ確認しながら、万が一の時のシュミレーションを頭の中で繰り返しておりました。

 終了後はウェット着るのが面倒なので、下半身だけ上まで上げて、安全停止もちゃんとして浮上。
ちゃんとお客様に報告

そしてしばらくして2回目のチャンスが来ました。

その日は新しいガイドをメインで先頭に行かせて自分は後ろからついていきました。
この日は透明度が良くなく、しばらくグループの後ろからついて行って距離を取り見えなくなった所の岩の影でまたBCDを脱ぎウェットを脱ぎ、BCDを着るのが面倒なので、BCDを抱えたまま用を足したのですが、予期せぬことが!

前回は流れですぐに流れて行ってた私のそれが、今回は流れがなくずっと私の周りに漂っているではありませんか、いやーもうきたな〜い! 

自分の物でもやっぱり嫌だーと座ったままの格好で慌ててそれの煙幕の中から抜け出し、ウェットを海水でゆすぎ、残骸が体について無いか確認してグループの後を追いかけました。もちろんちゃんと追いついて何事も無かったかのように浮上、ウェットになんかかけらが付いてたけど気にしない。

今回私が最中に考えてた事は、どうかグループが私がいないと気がついて、探しに戻ってきませんように!とサザナミトサカハギが食べに来ないように
でした。

このような用足しは、ガイドだからできる方法なので



お客様で、どうしても我慢ができなかった方は、ドーニの後ろでスイミングウン、あるいはドーニの横から尻出しウンをした方もいらっしゃいました。

 どう考えてもウェットスーツ内ウンよりはマシなので機会があったら勇気を持って水面ウンをやってみて下さい!

ガイドに言って水面で下ろしてもらって少し離れた所で待っててもらい終わったら迎えに来てもらって下さい1回やっちゃえばもう恥ずかしくないですよー
自然の摂理ですからねーでも水面が荒れてる時は降ろせませんので、あしからず。

まあ今はドーニにトイレがあるのでするチャンスもないですね。
残念

本当の運の話でした。
これを読んだ方運がつきましたよー

今年も良い年でありますように!

ではまた次回

2019年12月17日火曜日

中性浮力を取る

皆さん、こんにちはキヨコです。

現役で潜ってないので、いろいろ考えていたらかなり遅くなりました、中性浮力について書きたいと思います。

今年最後の投稿は長文になりますので、適当に休み休み見てみてください。


中性浮力とネットで見ると、中層で浮きも沈みもしない状態
と出ているのが多いのですが、
この説明はダイバーにはちょっと違うのではないかと私は思うのです。

呼吸によって肺はふくらんだり縮んだりしているので、それによって浮いたり沈んだりするので、その場でずっといるというのは息を止めていないといけないのでは、と考えて、いったい中性浮力ってどうやってとるのだろうと少なからず思っていたりするんじゃないでしょうか?

もちろんOWの講習やAOW,中性浮力のスペシャリティ等でも習っているかもしれませんが、
どうやって教えてもらったか覚えてないですよねきっと。

私が思う中性浮力は、
自分のいる深度で、呼吸によって体を浮いたり沈んだりさせられる状態
かな?と、もちろん呼吸のコントロールで止まっている事が出来ますよ、
その状態にするために、適正なウエイトを着けて体を沈めて、必要であればBCDに空気を入れたりするわけです。


今日は簡単な流れの無いポイントで潜りながら中性浮力を練習するという目的で書いてみようと思います。しかも暖かい海でウエットは3㎜、あるいは使い古した5㎜、またはラッシュガードという設定で、タンクはアルミタンクです。
南の国でしか潜った事がないので、ちょー限定ですが、この条件に当てはまらない方でも読んでみて応用してください。


準備編
すべてを1本のダイビングでできなくても良いので、ひとつづつ習得してください、
まずやってほしい事を下記に並べました。

*呼吸を長くゆっくりできるようになる
*ウエイトは絶対に着けすぎないように
*フィンを無意識に動かさないで
*水平姿勢で泳げるようにする、立ち泳ぎにならないように
*BCDから空気をすぐ抜く方法を頭に入れておいてください
*中性浮力に集中できないのでカメラは持たないでください。

規則正しい長くゆっくりした自分に合った呼吸の仕方を習得しよう。
長くゆっくり呼吸をして肺の空気をすべて吐けるように、
(実際にすべて吐くのは無理ですが、イメージとして)
短い不規則な呼吸をしてる間は中性浮力はとれません。

前にどこかで書いたのですが、マウスピースを加えた口の開きでそのまま呼吸をするとゆっくりとした呼吸はできず、すぐに吐いて吸ってという早い呼吸になってしまいますので、舌をつかって、空気の出る穴を自分に合わせて作り調整をしてください。
吐くときは最後にお腹に力を入れて吐くような感じで、吸う時は舌に空気をバウンドさせるような感じで吸います。これは陸上でも練習できるので何度もやってください、苦しくならない程度にゆっくり吐いて吸ってが同じくらいの秒数でできるように、
とにかく呼吸がちゃんとできない事にはスタート地点にも立てませんから、しっかり習得してください。

適正ウエイトを着けよう、絶対にオーバーウエイトにしないように。
これは綺麗に中性浮力を取るために必ず必要です。
ウエイトが重過ぎる方は中性浮力を取るのがかなり難しいと思ってください

⁂OWで習う適正ウエイトは、BCDから空気を出して普通の呼吸をして、水面が目線に来る程度、というように書いてあったと思いますが、これですーっと潜行できるのは息がちゃんと吐けている人だけのような気がします。

後半はアルミの場合タンクの空気も減って浮きぎみになるので、
最初のうちは水面でBCDの空気を全部出して息を吸って水面に頭が出る程度にしても可です。
最初だけですよ!
まずは潜れないと練習にもならないので、ちゃんとした呼吸ができるようになったらウエイトを減らしてください。

中級者以上はヘッドファーストができると思うので、ウエイトは⁂の量か少し少な目で。

上級者は当たり前にヘッドファーストができますね、ウエイトはウエットスーツの浮力を相殺するための物で素早く沈むための物ではない事を頭にいれてください。なので⁂よりもほんの少し減らしてください、水中がすごく楽です。
(脂肪が多い方は浮きやすいので、多少多めにつける事があります)


 私達ガイドでもウエイトが重過ぎると中性浮力が取りにくいんです。

ウエイトが重いと
BCDにかなりの空気を入れるし、入れたり出したりを頻繁にしないと呼吸での調整ができなくなる、多量の空気を入れたり出したりするので、適正な空気をBCDに入れるのが難しくなるのと、大きな空気が膨張するので、上手く出さないと浮かびあがる危険もある、タンクの空気も減る、バランスも悪くなる、水の抵抗がかかって泳ぐのに力がいる、BCDに空気を多量に必要になるために上半身が浮いてしまい、知らない間に立ち泳ぎになっている、潜行時のコントロールができないとすごいスピードで潜行していき耳に負担がかかるし危険,腰がウエイトで痛い等々、全く良いことがありません。

適切な呼吸と適正なウエイトの量が中性浮力を取るのに不可欠です。
とにかくこれができてないとちゃんとした中性浮力を取るのは難しいと思われますので、呼吸の練習は陸上でもできるので、何度もやって下さい。
ウエイトは多めにつけている方が本当に多いので、減らす勇気をもって確認してください。肺の空気をゆっくり吐き切ればウエイトは減らせるはずです。
私のやっている方法を書いてみましたが、長くゆっくり呼吸をするための自分なりのやり方を考えていただくのも良いと思います。

安全のためBCDから空気をすぐに抜くスキルは絶対覚えよう
BCDで中性浮力を調整するわけではない事を頭に入れてください、実際に中性浮力の調整は呼吸でしてます。BCDはそれの補助をするだけです。
ウエイトを多くつけると。BCDに空気がたくさん必要になります、深度が下がるとさらに空気を入れて、深度が上がると、今度はかなりの空気を出します。
そんな事を頻繁にやっているあなたは中性浮力取れてません、

他に気を取られると最初は中性浮力が取れているか判断できませんので、カメラは無しで練習してくださいね。
ウエイトを適正にしている状態では、今までと同じようにBCDに空気を入れると、ふわふわと浮上して行ってしまう事もあります、ふわっと浮いてしまう前にBCDから上手に空気を出して、息もちゃんと吐くように気を付けて練習してください。
万が一浮上し始めてもあわてず、すぐにBCDから空気を出せるようにしておいてください。


浮力を取るためにフィンを使うのは止めよう
これは知らない間に動かしてプラスの浮力を取っている方がかなりいます、くせになっていて
しかも本人は気が付いていません、
よく見るのは立った状態でその場で止まっている時に、少し膝を曲げてあおり足のような状態で、体が沈んでくると息を吸う前にフィンを使ってその深度に上がってきます、これは微妙に体が上下してるのですが、当本人はそれに気が付いてなくて、足が定期的に動いているのですが、中性浮力が取れていると思っているので、なかなか直りません。
中性浮力を取るためにはフィンを使っての浮力確保はしないように。必要ないときは意識して足を止めてください。

中性浮力の調整は呼吸でする、呼吸でできなくなった深度に入ったらBCDに空気を入れる。
BCDに空気をいれるときはインフレートボタンを短くんポンポン通して入れる、抜くときも同じ。
【緊急の場合は一気に抜くこともできるように】

わかっていると思いますが一応書いておきます、緊急時にはもちろんフィンを蹴って浮力を確保してください、例えば強いダウンカレントに入ってしまった場合や、緊急浮上するときなど........


水平姿勢で泳ごう
下の方に絵が出てますが、横になってください、立ってしまうとどうしてもフィンに頼ってしまう事があるので、水平姿勢のままどこも動かさず、中性浮力の練習をしてください。

赤字をやるという準備が整ったら


水中編
初心者ではない事を前提に、当たり前にすることは省いてあります。

潜行します、適正ウエイトの場合足からならゆっくり潜行していきます。
(ここで私よくやるのは立ちながらフィンをあおり足で上に蹴って下に行きます。耳抜きのできないお客様を見たりするときに、立ったままフィンで沈めると便利。イメージできる方はやってみてください)
ヘッドファーストを使えば自分の好きな速度で潜行できますので、ヘッドファーストの綺麗な仕方や、ヘッドファースト時の耳抜きの仕方など別途習得してください。

適正ウエイトの場合10mから15mの間くらいまではBCDに空気を入れなくても、呼吸だけで中性浮力取れる人が多いようです。
では
体を横にして、呼吸をゆっくりしながらガイドについていきます。フィンは進行方向に水平に移動するために使いますが、自分の体を上下させるのにはこの練習では使わないように。
中性浮力が取れて呼吸でコントロールできる深度に居れば
息を吸うとしばらくして体がふわっと上がってきます、そして息を吐くと体がふわっと下がっていきます。
このふわっと下がる上がるを体で感じてください。吸ったらすぐに上がる吐いたらすぐに下がるわけではなく、一定の時間が経過した後、体が反応します。
まずはこれを体で感じるというのが大事です。

息を吸っても体が下がってしまう場合は浮力が足りないので、BCDにポンポンと数回空気を入れてください、空気を入れたら息を吐いてください、そしてまたゆっくり吸ってください、まだ下がる場合はまたBCDに空気をポンポンと入れて、また息を吐く、それを繰り返して、
息を吸ったら体がふわっと上がる、吐いたらふわっと下がるという所まで調整してください。

浮上してしまわないように、BCDには少しだけ空気を入れて、空気を入れたら息を吐く、次にゆっくり吸いながら調整、吸ってすぐにフワっと浮上しだす場合はBCDに空気を入れすぎ、なので、少し出す。

イメージするとわかると思うのですが、
息を吸ってしばらくして体が上がってすぐに息を吐くとしばらくしてまた体が下がる、
この状態では自分の体が場合によっては1-2m上下してしまいます。
それは危ないので、そこを調整します。
上記の練習をする時も絶対に体が上がって行くのを何時までも感じていないでください、

息を吸ってふわっと感じたら自分の体が上がる前に吐く、
息を吐いてふわっと感じたら自分の体が下がる前に吸う。
息を吸ってふわっと感じたら自分の体が上がる前に吐く、
息を吐いてふわっと感じたら自分の体が下がる前に吸う

これを繰り返すと、
なんとなく中性浮力が取れます。まだ少し上下する感じです。
フワッという感覚も個人差があるとおもうので、自分の感覚をみつけてください。
(ウエイトが適正でないとこの感覚もあまりわからないかもしれません)


ここで大事なのは呼吸で
速い呼吸をしているとちゃんとした中性浮力はとれません、
なぜならがふわっという感覚を感じるのに、一定時間かかるからです、呼吸が早いとこの
ふわっとなる前に息を吸ったり吐いたりしてしまうからです。

最低でもふわっと感じるくらいには長い呼吸をしなければいけません。

この後は自分の呼吸に合わせて微調整を各自することになります。
体が完全に反応してしまうとそのあとはすごく早いので、次の段階は
ふわっと感じるなと思ったら吐く、ふわっと感じるなと思ったら吸う。
大体吐く息の長さと吸う息の長さを同じくらいにして、
体が反応する前に吸ったり吐いたりすることで同じ深度にいることが出来ます。

この時ウエイトが重過ぎてそれに見合う空気がBCDに入っていない場合は、息をはきはじめるとすぐに体が沈んでいくので、すぐに息を吸わなければならず、吸うのはかなり吸うまで体がふわっと浮かび上がらないという状況になります。

 重いと思って今度はBCDに空気を入れすぎると、逆パターンで空気を吸ってすぐに体が浮きあがってきます、すぐに息を吐かないといけなくなり、場合によっては浮力付きすぎて息を吐くだけでは体が沈まず、BCDの空気を出したり、慌ててバタバタしてしまい、どんどん上がっていく事があります、BCDから慌てて空気をたくさん出してしまうと、今度は沈みがちになり、またBCDに空気を入れる、また浮くまた出すみたいな悪循環になり、中性浮力どころではなくなります。

このBCDの空気の出し入れの調整は難しいので、中性浮力を取って安全にダイビングをしていきたい皆さんは何度も言いますが、絶対オーバーウエイトにはしないでください。

本当に適正ウエイトというのは大事です。
息を吸ってある程度の時間がたったら、体が浮き始める、その感覚になったら息を吐く、
息を吐いてある程度の時間がたったら体が沈み始める、その感覚になったら息を吸う、
これが自分のゆっくり長い呼吸にちょうど合うタイミングでできるようになると、楽に中性浮力取れてるという事になります。

最初は意識してやっていても、次第に慣れてきて意識せずできるようになってきます。
もちろん多少の上下は許容範囲なので、そこまで気にしなくても良いです。
たまに息がすごく長くて体が沈み始めてもまだ息を吐いているという人がいます、この場合は、
口からの空気の出し入れの量を舌を使って多めにして、上手くタイミングが合うように呼吸を調整してください。


応用編
今度は止まった状態で深度を上下させる練習をします。適正ウエイトなら、呼吸で深度を上下させることが出来ます。
1-2m下のケーブに入りたい、息を長く吐きます、ふわっとしても体が反応するまで
ゆっくり息を吐きます、体が少し下がり始めたら、吸って下に行くのにブレーキをかけます。

すると吸った後でもさらに少し下がって止まり、今度はからだが上に行く反応をする前に
吐きます。(必要によってこれを繰り返す)
そのケーブのある深度で上記と同じように中性浮力を取ります。
少し深度が下がったことでその深度のいるために吸うのが大変になった場合はBCDにまた空気を
少し入れます。

逆にケーブの上に戻りたい場合、吸います。体が反応し少し浮いたら吐きます、そうすると少し上がって止まります。(これを繰り返す)
自分の行きたい深度に行ったらそこで中性浮力を取ります、吸ったらすぐにふわっと反応するようであれば、BCDから空気を少しだけ抜きます。

これで体は横になってフィンは全く動かさず、深くいったり浅くいったりカッコよく移動できます。
そして砂地でもフィンを蹴る事なく自分の体を上下させれます。

フィンを使っていない事は意識して確認してください、

上記をする時の体のポジションはこの絵のような水平姿勢でやってくださいね、


今度は立った状態で練習します。これは皆がマクロ見ている間や、
安全停止の時などでも練習できます。
体が横になっている時と立っている時では浮力が多少違いますのでそれも覚えてください。

ドリフトダイビングで流れに乗ってながされている時に、中層であぐらをかいて流れに流されたり、
膝を抱えたり、とにかくどんな態勢でもその深度に居られるように、練習してみてください。

次に上の姿勢で砂地に着く直前で体を止めるというのをやってみてください
上記の方法で砂地に水平姿勢で降りていきます。最初は砂地に着地しないように、
砂地から1mくらいの高さらへんでいつもより大きく息を吸って浮力を付けます、(通常の呼吸よりも素早く吸う)すると体がピタッと止まります。止まったらそこでまた中性浮力を調整し水平に移動するか止まったまま、砂地の生きものを見たりします。

写真を撮るため生き物を驚かさないように、自分も動かないようにしばらく息を止めることもありますよ。
もちろん上に移動するときはフィンは蹴らないでくださいね、砂を巻き上げてしまいます
ゆっくり息を吸ってプラスの浮力にして水平姿勢のままそっと上に移動してください。

狭い場所の穴を除くときに、逆立ちした状態で頭が岩にぶつかるすれすれで止まって穴の中を確認して、また上がるみたいな事も上級者になるとできますが、頭ぶつけたことあるので、
別にそこまでやらなくてもいいですね、あははは

番外編
モルディブのリゾートで働いていた頃、モルディブ人のガイドがウエイトがすごく少なくて、
ウエット来てても1キロくらいしかつけず、たまに全く付けないなんてガイドもいました。
余計な脂肪は全くついてないモルディブ人ガイドだったんですが 
キヨコは3キロもつけてるんだ~とか言ってくるので、ウエイトを減らそうとすごく少なくして入ったら\あら大変、激流でエアを結構使ってしまい、後半浮き気味で、水中の岩や死んだサンゴを抱えてマイナス浮力をつくるも、大した重さがないんですよね、あの岩たち。
そして安全停止でフロートを上げる時も立ったままでは浮いてしまうので、からだをVの字状態にして、フィンを蹴りマイナス浮力を作り、フロートを上げた後は、ヘッドファーストで逆立ち状態でロープを下に引っ張りながら時間が経つのをまってて、全くお客様の事は見てられない状態になった事あります。
 またある日は、2キロのウエイトを付けていたのに、水中でお客様がBCDのポケットに入れていたウエイトを1kg落とし、大丈夫だろうと思って1キロ渡したら、すごく浮き気味になり、
とにかく息を吐く、とにかく吐く、苦しいからちょっと吸う、でもすぐ吐く。吐いて吐いて吐いて吸う、すぐ吐いて吐いて吸う、吐いて吐いて吸う、苦し~みたいな呼吸で1本終わった時にはへとへとになった事もあります。

減らしすぎも、良くありません、

水中で欧米人が付けていたと思われるウエイト6キロついたベルトを拾った時、これもまた大変、水中20mくらいでBCDに空気をブシューーーーーと入れ、ベルトを腰に巻き、水平に泳ごうとするが、上半身が浮かんでくる、でもガイドだし、カッコよく見せたいと、頑張って水平を何とか保つ、気を抜くとまた立ち上がる、この繰り返しで1本、終わらせたこともあります。他のガイドと手分けして持てばよかった。
ウエイト重いと疲れる。

あまりにも重いウエイトは拾わない方が身のためです。


という事で
後は潜り込んで個人個人に合った浮力調整のコツをつかんでください、
陸上で目をつぶってシュミレーションするのも良いと思います。

あまり考えずに中性浮力を体で覚えて取れてる人もいますので、そういう方は
そのままで良いです。

しっかり中性浮力が取れるようになると、水中で体をほとんど動かしません、
呼吸も整っているので、体にしっかり酸素がまわり、少し流れに逆らっても息があがることが
減ると思います。呼吸が整うとエア消費も遅くなり、酸欠で頭痛が起きる事も少なくなるし、何よりダイビングがさらに楽しくなって、広範囲で周りの様子が見れるようになります。

取れるか取れないかは天と地ほどの差があります!
そして安全に潜る事にもつながりますので、しっかり中性浮力を取れるように、意識しながら潜ってください。

センスもあるだろうし、すぐに習得できる人もいれば時間がかかる人もいると思います。
でもオープンウォーターを取った皆さんはちゃんと練習すれば中性浮力取れるはずです。
焦らず、ゆっくり着々と自分ののからで体で覚えていってください。

そして中性浮力が取れるようになったらカメラやビデオをもってください
カメラやビデオを持っても同じように中性浮力が取れるはずです。
カメラがマイナス浮力の場合はその分ウエイト減らす事を忘れずに、
プラス浮力の場合は、ウエイトを増やしますが、増やしすぎないようにカメラのハウジングにウエイトを付けるのもお勧めです。


サンゴを壊さず、リーフにも触らず、ケーブの中でも何にも引っかからず、砂地でも砂を巻き上げず、着底せず、中世浮力を取りながら写真が撮れたらカッコいいですよね。

もちろん安全停止もピタッと体を動かさず止まってくださいね。

自称中性浮力が取れている、でも実は取れてないダイバーには絶対にならないように、まずは自分は中性浮力取れてないかもしれないと考えて自分のダイビングを確認してください


自分の感覚を言葉にするというのはすごく難しいですね、
しつこいくらいに、適正ウエイトや呼吸の事書きましたが、
わかりにくかったらごめんなさい。


ではもう2019年も終わりですが、
皆様よいお年をお迎えください。

ではまた来年かな







2019年12月1日日曜日

ガイドの紹介(3)

皆さん、こんにちは
ガイドの紹介
3人目はアスラム君です。


 
 
 
 
 




 

 
アスラム君、今ではすっかりベテランガイドになっています。が
彼はもともと以前のベースリーダーの和美ちゃんがいたときに
ブルーシャーク2のウエイターだったんです。

その時いたダイビングガイドの仕事を船から見てて自分もなりたいと思ったそうです。
そしてウエイターを辞めてマーレでダイブマスターの勉強して、うちに連絡が
あり、いい子だったからという事で、仕事をしてもらう事になりました。

あれから10年以上BKSで働いてくれています、
最初の頃はもちろん今と違って流れもわからないし、ガイドの仕方も良く知らない感じで、
お客様全員とはぐれてしまったりすることもありました。

でもモルディブ人って覚えが早いですね、地元だからでしょうか?
目が良いからですかね。いやカレーを食べているからかも(ターメリック良いらしいです)
エントリー場所もすぐにわかるようになってきて、(たまに間違えますが)
カレントチェックも軽々こなしています。(ドーニにひょいっと上がるんですよね)
私はマグロのようにスタッフに引っ張り上げられるのでカレントチェックはできればアスラムにまかせたい派です



彼は長年日本人とボートに乗っていて、日本語は片言しゃべれます。
しゃべる時は英語と日本語混ぜてしゃべってくださいね、日本語通じてる時もあるけど
そうでない時もあるので、大事な事は英語で確認してください。

すごくお客様としゃべりたいのですが、言葉がネックでなかなかしゃべりかけてこない事があります、皆さんの方からも片言の英語で大丈夫なので遠慮せずどんどん話しかけてください、


大物やレア物見せてあげたいって気持ちがすごくあります。
だからリクエストすると一生懸命探してくれます、が一生懸命すぎて、昔は
深場でずっと探したり、すごく長い時間潜ったり、着いていくの大変なくらい早く進んだり
する時がありました。
今はそういう事はあまり無いと思いますが、一緒に潜った時は自分でも深度やエアをきちんと確認しながらついていっていただけると良いと思います。

性格はイスラムのルールにはまじめに取り組んでいますし、親切で、お客様に楽しんで帰ってもらいたいという気持ちがすごくあります。
ちょっと頑固だったり、何か心配事があるとすぐに顔に出てしまうような所がありましたが、年齢とともにそれも良くなってきてるようです。

水中でエアをあまり吸わないので、同じ深度にいると自分のエアが少なくなってしまうので
少し浅めについていっていただけると良いと思います。
泳ぐ速度が速いときは手をふって、ちょっとゆっくりと合図してください。
















アスラムだけでなく私達は安全には十分注意しているのですが、お客様が何も合図しないと
大丈夫だと思ってしまう時があります。
なのでエアが少ないときや、疲れた時、息が上がってしまったとき等、ちょっとした問題でもガイドに
わかるように合図してください。OKと聞かれると、反射的にOKと返してしまわないように
OKじゃない時はOKじゃないと伝えるのが大事です。

心配な事があればダイビング前に伝えてもらえると本人も助かると言っていましたので、
ゆっくり進んでほしいとか、自分はエアが早いとか、流れにできるだけ逆らいたくないとか、耳が抜きにくいとか等々
簡単な英語でよいので伝えてください。

アスラム君現在は結婚して娘もいます。日本のミルクチョコが大好きらしいです。
この間話したらまだ5年くらいはBKSでサファリガイドやると思うと言ってましたので
まだまだ一緒に潜って楽しんでいただけるといいな。


写真はFBから

2019年11月17日日曜日

中性浮力が先かカメラが先か

皆さんこんにちはキヨコです

皆さん、カメラもって水中に入りますか?
その写真本当に必要ですか?

これって禁断の話?

業界では公でなかなか面と向かって離せない話題かな、と
いえいえ今は話していますよ、っていうなら良いのですが...

今回はちょこっと、
自論ですが優しい言い方で書いてみます。



それは中世浮力が先かカメラが先かという話。

誰がなんと言おうと中世浮力が先だと思いますし、
たぶん皆さんもそう思っていますよね?

オープンウォーター終了とともにカメラを持つ方いますが
それは
ライセンス取ったらカメラもって水中世界を撮りたい、と思っていた
カメラを持った方がいいですよと、勧められた
簡単に撮れるんだから大丈夫だと考えた、
みんな持ってるから
ジンベイ撮りたい、
インスタに載せたい
他にも
いろいろな理由があると思います。

でも
オープンウォーターのライセンスを取ったという事と中性浮力が取れるようになったという事はまったく違います。はっきり言うとOWを取った時点では90%以上の方が中性浮力とれていません!!
だから
カメラは中性浮力が取れるようになってから持って!!
と言いたい。

中性浮力が取れないうちにカメラを持つという事は、
水中生物を無意識に傷つけてしまうとともに、
自分が事故にあうリスクも大きくしています。

フィルム時代は撮れる枚数にも制限があったし、
中性浮力が取れないとかなりの確率で
写真も上手く撮れていませんでした。
だからちょっとひどいなというダイバーさんには、
カメラは持たないでください、ちゃんと撮れないと思いますし、
と言ったりして、カメラ持たずダイビングしていただいた事も
何度もあります。

でもデジタル時代になって、
1ダイブで何百枚も写真を撮る事ができるようになった今、
とりあえず被写体に向けてシャッターを押しておけば、
綺麗に撮れている写真を何枚も見つけることができるので、
どうせ綺麗に撮れないんだからとは言えなくなりました。

綺麗に撮れてない写真は消せばいいですが、その数えきれない消された写真を
撮るために消された水中生物がいるかもしれないという事も考えてほしい。

私は中性浮力取れてますよ、というあなた。
カメラをもって
何もつかまらずに、
どの深度でもピタッと同じ深度でしばらくの間止まれてますか?
砂をまき散らしてはいけない砂地で、
水底と平行にギリギリまで近づき、
まるでミッションインポッシブルのイーサンのように止まれますか?
ケーブの中にあるウミウチワを中層に浮いたまま何にも触らずどこにも触れず、
ゆっくり撮影し続けられますか?

中性浮力は奥が深いスキルの一つで、かなり難しいスキルになります。
適正ウエイトの判断、BCDの調整、呼吸での上下のコントロールに加えて、
フィンでバランスを取ったりすることも重要になります。
ちょっとやそっとでは完全習得は難しいのです。
だから個人差がすごくあって、すぐにコツがわかる人もいれば、なかなか感覚が
わからない人もいます。

私もかなり潜り込んだ後でも水中でウエイトを拾ったり、
その日の体調などで中性浮力取りにくいなと思う事もありましたし、
今でも潜ると、ちゃんと中性浮力取れてるかな、なんて確認したりします。

すぐに完全習得は難しいので、カメラを撮るのに必要な
呼吸で深度の上下ができる所から
好きな深度でピタッと止まれる、というのが気負わずにできるようになってください。
それができるという事はフィンが水中生物に当たったりした時にすぐに気が付けるので、
サンゴ等壊してしまう前に、フィンを引っ込めたりする事が出来ます。

カメラで中層の魚を撮影しながら知らないうちに浮上したり、潜行したりしている方
リーフの魚を撮影している時に、沈んでいき結局リーフに当たってサンゴを壊している方、
砂地に近い所を移動中カメラを持ちながらフィンでは煙幕を作って移動している方、
よく見ました。
周りのダイバーは気が付いている人もいます。

でも日本人の性格からか、場の空気を悪くしてはいけないという事で、
皆さん本人にはちょくせつ言いません、ガイドに言ってくることも多いのですが、
私達も、今の時代なかなか名指しでは注意できないんです。
ブリーフィング時に全体的な注意として、
【カメラをもっている方でサンゴを壊している方いますので、
くれぐれもサンゴを壊さず、壊すような時はカメラの撮影はしないでください。】
等といいますが、当事者は全く自分の事と思ってない場合が多々あり
なかなか直していただけないのです。
あまりにひどい場合は個人的に注意させていただくんですが、それでも、
そんなはずは無いと一蹴されることがよくありました。

そう、ここで一番の問題は、本人が自分が水中生物を傷つけている事、
砂を巻き上げている、深度が上下しているという自覚がないことです。
それは、カメラを持っているというのも
原因の一つではないでしょうか?
被写体を探していたり、カメラで撮影したりしているので
他に気が回らない、カメラに集中しすぎて
自分がどういう状況にいるか確認せず、
サンゴを蹴っ飛ばしてることも気が付かない
カメラファーストのダイビングをしてしまうんです。

このままダイビングを続けていると、
中性浮力が取れないまま本数だけ重ねて行って
年数も重ねて、誰も注意できない、
裸の王様になってしまう可能性があります。

何百本も何千本も潜っていて中性浮力取れていなダイバーの方、
残念ながらたまにお見受けします。
大きなカメラを持っていても中性浮力取れてない方も実はけっこういらっしゃいます。

ちょっとでも思い当たる節のある皆さん!
是非一度カメラをおいて自分の中性浮力が
できているかチェックしてください。

そして中性浮力が取れていない方は練習してください。お願いします。
中性浮力が取れてこそ安全に楽しめるダイビング、
今更なんてことはないです。、
カッコよいダイバーは謙虚です、
恥ずかしがることはありません。

上手に潜っているガイドやダイバーにどうやって中性浮力を取っているのか?
自分は中性浮力取れているかどうかと、ぜひ聞いてみてください、
そして何度も練習してください、
簡単なポイントで構いません、というか最初は簡単なポイントが良いです。
一定の深度で止まれる、いろんな態勢で同じ深度に居られる、
ある範囲で自分の思うように深度を呼吸で調整できる、
基本は同じですが、
いろんなテクニックがあると思いますので、
自分のやりやすい方法を見つけてください。

ちゃんと教えてくれるインストラクターを見つけて中性浮力のコースを受講するのも
一つの方法ですし、
日本のプールのあるショップでリフレッシュダイビングをする時に中性浮力教えてもらう
という事もできるかもしれません。


ちゃんと中性浮力が取れるようになれば、ダイビングも楽になり、空気の消費も減り、
無駄な動きがなくなり、周りをしっかり見る余裕さえ出てきます。
それは安全で水中に優しく潜れるという事につながります。

カメラはその後でもいいと思いませんか?

そういう時に限って一生に一度しか見れないレア物が出るかもしれません
でもそれは目に焼き付けてください、水中生物を傷つけ、
事故に合うリスクが大きくなるより、カメラを持たない方が何百倍もましです。

水中に入らせてもらっている以上、
水中生物を傷つけないように努力するのが大事だし
私たち自身も安全に水中散歩を終わらせて地上に戻らなければなりません。

書き足りない事は多々ありますが、今書いたことからも
中性浮力をちゃんと取ってからカメラを持っていただきたいし、
最低でも中性浮力を取るように努力する必要があります。

どうしてもカメラをもっていかないと、という方は
中性浮力が取れるまでは、コンパクトなデジカメを、お守りとして
BCDのポケットに忍ばせておいてください。

賛否両論あるかなぁ、書きにくいなぁこういう話題......
でも

中性浮力が取れるようになって、
安全で水中に優しい、余裕のあるダイビングを
カメラをもってカッコよくできるようになってください!!



では次回は中性浮力の取り方書こうかなぁ






2019年11月10日日曜日

恐怖のナイトダイビング 2

 
前回の続きで
激流ナイトダイビング次のポイントです。
これもサファリ始めてまだそれほど経ってない頃の話です。
場所はエライドゥハウスリーフ、
ここはマダラエイがUFOのようにドロップオフの壁の所を
飛び回るのが見れてました、ケーブの中に入って外を泳ぐマダラエイたちを
眺めて、垂直のリーフ沿いにダイビングをして、ロウニンアジやバラフエダイの捕食も
見れ、すごく楽しいダイビングをしてました。
少し心が痛んだのは、サンゴの陰で休んでいる、
南国の小魚たちを見るためにライトを当てると
そのライトを狙って、すぐさまロウニンアジとバラフエダイ達がやってくるのです、
慌ててライトを他に向けるのですが、たまに自分がライトを当てたために食べられてしまう
小魚を見てしまうと、もうリーフにライトを当てれなくなってしまいます。
リゾート側が外からのダイバーはダイビング禁止にしたので、行かなくなってしまいました。

今日はこのポイントでの激流ナイトの話、
この場所コーナーではないですが、
アリアトールの東のチャネルの間にある島なので
流れ出すとかなり流れます。

でも今まではかなり流れていても
ケーブに入ってマダラエイを見て、後はリーフに沿って流すだけなので、
なんの問題もなくダイビングできてました。
その日も流れていたのですが、お客様には
ここは流れていても大丈夫などど、言ってエントリー
 
なのになのに
もう最初からナイトでは見たこともないような激流、ひゃーっという間に流されて、
入る予定のケーブに入るも、あまりの激流で、マダラトビエイすらいない
入れなかったお客様はケーブのすぐ外に鯉のぼり状態で壁を
つかまりながらケーブに入ろうとしているが、流れが邪魔して
入れない、

入ってこれないと判断して、
流されて流れが止まったところでダイビングしようと
全員一緒にケーブから出て
流れに乗ったのですが、
アップダウンの流れも加わり、泡が洗濯機状態でお客様はバラバラに
水中ベルを鳴らして、みんなを呼ぶも、
お客様のライトは暗闇のかなたに見えなくなってしまいました。

うわうわうわ、まずい(何度目だ)
非常事態です、浮上!
でも誰も見てません、ライトをお客様がいるであろう方向に、
振り続け、浮上を促します、見てるかどうかもわかりません、
片手ではタンクをたたき、片手ではライトを振り、
後ろを向きながら、誰か来ないかと見てるが、
全く来ない、浮上してもう一度エントリー場所に戻り、
お客様を探しながら潜ろうと決め、後ろを見ながら浮上、
心では、最悪の事態も考えながら、ここはドロップオフといっても30mに
水底があるので、どうにか皆上がってきてくれるのではという
希望も胸に水面に上がると、いろんな所でぴょこぴょこお客様が上がってきました。

一、二、三人.....全員上がってきてくれました。
ダウンカレントにはまりながら私の振っていたライト見えていたそうです、

無宗教ですが神様ありがとう、と何度も心で思いました。

お客様は、すっごい流れてたね!!と
けっこう普通に感想を言ってくれて、ほっとしました。
もうこんな流れでのナイトは止めようと、再び誓いました。

おまけで
ナイトしなかった話、

これは流れではないんですが、波の話、
ある年の正月サファリ、恒例の年越しダイビングを開催、
風がかなり強い大晦日でしたが、またもや、
皆上手なので大丈夫だろうと、マヤティラナイトに出かけました。

本船をアンカーしていた島の浅瀬から抜けると、
波が高くなってきました。でもこれくらいの波のナイトなら以前経験あるし、と
ポイントに向かいます、前からは波がバッシャーンと
かかってきます、でもその時の頭の中は
正月だし、
今年はお客様を楽しいポイントに連れていきたい!!
でした。
ポイントに近づくにつれ波はもっと高くなってきました。

ポイントに着いたのですが、波がすごくて、
アンカーもできない状態、

年越しダイビングは時間の制限があるので
急がないと、年を越したときに水中に居られない!
正月に事故!!という言葉も頭に浮かび
さすがの私も、急遽マヤナイトは止めて引き返しました。

引き返してぎりぎりの時間で潜ったのは島のリーフでした、
特に流れもなく、水面も島影で穏やかで、
普通に年越しダイビングを終了させたとさ。

エッヘン、
ちゃんと止める時もあるんです。(素人か!)


流れのナイトここまで激流は止めた方が良いですが、最初から激流ナイトをするつもりで入ったのではありませんので、そこの所ご理解ください。
モルディブは
普通に中から強の流れでもリーフ沿いでダイビングすることが
あります、でもそれくらいの流れで潜る時はガイドが
大丈夫と判断したときなので、慌てず、ガイドの指示に従って潜れば普通は問題ないはずです。

水中ではガイドがどこにいるか頻繁に確認して、
流されたり、はぐれたりしたら、すぐに浮上してくださいね。
浮上中は頻繁にライトを水面にむけて自分はそこで浮上中という事をダイビングのボートに
わかるようにしてください。
ボートの音が聞こえたらいったん浮上を止めて、水面の安全を
確認してください。
後は流れの中で他のサファリボートのナイトダイビングと合流して
別のグループについていってしまう方がたまにいます。
自分のグループのフィンの色や、ウェットの色、タンクの特徴など
昼間の間に頭にいれておいて、他のグループについていかないように
気を付けてください。
もし違うグループだと気が付いたら、そのグループからはぐれないように
自分のグループとはぐれた方向を見て探してください、一人で暗闇に
行かないように、見つからない場合はそのグループが見えるところで浮上して下さい。
違うグループが浮上体制に入ったり浮上中の場合は一緒に浮上して下さい。
水面で自分のボートの名前を言えば探してくれます。


ではまた次回
次回は禁断のあの話





2019年11月3日日曜日

恐怖のナイトダイビング 1


皆さんこんにちは、キヨコです
この間楽しい話題でナイトを書いたばかりなのに
今日は同じナイトでも、恐怖のナイトダイビングで~~す。

でも お化けが出たとかじゃないですよ。 
はいそうです、モルディブで恐怖といえば
流れですね~(違うかも)では激流ナイトの話行きます。

一応書いておきますが、激流だから話のタネに入ったんじゃないんですよ、
大丈夫だと思って入ったら予想外の激流だったとか、
入った後激流に変わったとかなんです、本当です確か、
予測しろといえばそうなんですけど、まだ慣れていない頃でもありまして、
まあ私も若かったし、反省もしたし、反省しても何度かやっちゃったんですけどね。
そういうものなんです人間は、
ダイビングもダイエットも何度も何度も失敗して、大きくなるんです、
心も体も。

この場を借りて言います。すいませんその時一緒に潜った皆様、
本当に事故起こさなくて良かった。
今はそんな所は行きませんよ~きっと。

1:バナナリーフの激流ナイト
まだフィシュタンクが無かった頃
バナナリーフはマーレ周辺では昔から人気のナイトポイントでした。
ただ激流になる事がよくあり、潜れない事もしばしば、でもまずはバナナの流れを確認して、
だめだったら違うポイントに行くという感じでした。

 その日もバナナの流れを最初に確認、----流れてるけど、
上手なお客様だし問題ないだろうなと判断、
アンカーロープを縛りに行き(このポイントはリーフトップが浅い為、暗くなるとリーフが見えなくなりドーニが座礁してしまう危険があるので、その頃はアンカーロープを岩に縛りに行って、
アンカーから入ってアンカーに戻ってくるというダイビングをしていました。)

 アンカーをしたり、用意をしたりしている間に流れがもっと強くなってきたようで、
入ったらかなり流れていました。通常アンカーに戻るナイトは基本最初に流れに逆らって進み、
帰りは流れと一緒に戻ってくるのですが、ここは逆のコースを行くことも良くありました。
というのも、このポイント激流でなければ地形の影響で流れに逆らう事もそれほど難しくなかったからです。

行は流れに沿ってメインのリーフの端にあるケーブまで進んだのですが、
強い流れに乗っているので瞬く間にリーフの端のケーブに到着
ケーブの中は激流が当たって入ってはいけないちょっとぐるぐる状態になってるので、
その前で引き返すことに、
エアがなくなるといけないので、深度は10mくらいまで上がって、
流れに逆らって泳いでいきます。
でも乾季だったのもあり、流れはどんどん速くなっていき、
とてもフィンで蹴れるような感じではなくなってきました。

一緒に潜っていたのは3-4人だったでしょうか、
お客様を見ると必死でフィンを蹴っています、これはまずい、
捕まっていこうとジェスチャーをするが
夜なので、私のジェスチャーがちゃんと見えない!

なるべく近くにお客様が来たのを確認して、
つかまったところにライトを当てて、つかまりますよ~と合図、
わかったというかそれ以外ないだろうと思ったのか皆さんつかまり始めました。
だってお客様も手を離すと流されちゃうので両手が使えず、
ちゃんとサインは出せないので。

もう、ナイトなのにほふく前進です。片手はライトを持っているので、
片手しかつかめなかったのですが、そのうち、
ライトを腕にかけて両手で岩をつかみながら前進、
みんなのライトは後ろを照らすことに。

アンカー前は一段と激流になっていて、後10-15mという所まで来ましたが、
力尽きて、というかもうこれ以上は戻れないと、皆さんに集まってもらい、
そのままリーフのトップに移動して、結局リーフの上を流されて
安全停止終わる前にリーフから離され、みんなで浮上。

ドーニに迎えに来てもらいました。
アンカーロープ結んだのに、どうやって来たのか、というと、
ドーニの上のアンカーロープの端っこに、灯油のタンクのようなものを結び付け、
水面に浮かぶようにして、ドーニから投げ入れ、
ドーニを自由に動けるようにして迎えに来ました。

帰りにそのタンクを目印にアンカーを外して持って帰ったのでありました。

何事もなく終わりましたが、ほぼ魚は見ず、いや見れず。
自分たちのつかむ岩だけ見たという
ダイビングでした。

反省としては、そうですね、まあ入っちゃいけなかったという事でしょうかやっぱし。
アンカーに戻るという事に固執してしまったため、水中でかなり体力消耗でした。
アンカーにこだわらず、そのままリーフ上を流されてリーフが終わったところで少し深度を
深くして、リーフのエッジに入り、全く流れない所で、ダイビングすることも
出来たんですね、後で考えたら。
あるいは最初の数分で浮上して、他のポイントに行っても良かった。
でもバナナはいいよ~って言っちゃったし。
もうこれなんです。

昼間のダイビングでもある事で、
たぶんかなり多数のガイドが経験している事だと思うんですが。
何かに固執したり、思いこんだり、するのは危険なのです。

ブリーフィングでコーナーに行くって言っちゃったから行かなきゃとか、
リーフを右に見て進みますって言ったからずっと流れに逆らって、進んだりとか
珍しいマクロ見せようと、減圧停止が出ても水底に這いつくばって探したり。
みんな上手なダイバーだから大丈夫だろうと思い込んでいたら、流されたり。。
エアの申告しないって事はまだあるだろうと勝手に思い込んでいたら、ゼロ近くで申請されたり。
もう少し待っていれば大物が出るはず!と必要以上に長い時間まっていたり。
もうすぐ根につくはずだと、透明度の悪い中層を40分も根を探したどり着けずとか、
OK?って聞いたらOKって返してきたから、すべてにおいてOKだろうと勘違いしたり
等など、

もちろん頑張って何とか見せたい魚が見つかったり、
行きたい場所にいけたりすることもありますが、誰か一人でも
無理していたのなら、それは100%喜ぶことではなく、
一つ間違えばと、反省もしないとです。

私も反省しました、何度も。お客様連れて行っていますし
お客様はガイドに言われたことが正解だと思ってついてくるので、
なるべくリスクを少なくガイドしていかないととかなり後半気が付きました。(遅っ)
ガイドやっている間はずっと身をもって勉強している感じです。

じっさいは無理することもあるんですけどね。
でも個々お客様の事はすべて把握できないので、心配な事は必ず
ガイドに伝えてください、そして一緒に潜る方にも伝えておくと
尚良しです。

海の中をすべて知ることはできないので、予想外ってたまにあります。
でも正解か不正解化は別にして
ガイドは安全な最善なコースを見つけながら進むんですね~
なので、コーナーにいけなくても、ブリーフィングで言った魚見れなくても
ご了承ください、(これが言いたかったのね~)

次回は別の場所での激流ナイトダイビング2です。
固執してしまった失敗続きます。

おまけにバナナリーフの絵でも描こうと思ったけど、
恐怖の体験が喜劇になるのでやめときます。

では次回は激流ナイト次のポイント解説です。

2019年10月25日金曜日

モルディブのナイトダイビングの魅力

皆さんこんにちは、キヨコです。

ばね指になった事ありますか?
私今年の初めころばね指になり、ステロイド注射をしてもらいました。
注射打ってすぐに痛みが半減し、2週間ほどですっかり治ってしまったのですが、
最近再発しつつあり、少しずつまた痛みが出てきてます。
また注射か手術か..........

年配の女性に多いらしいので、指の使い過ぎは気を付けてください。

基本毎週1回は
ブログを書いているのですが、1週間ってアッという間ですね、
では


今回は楽しいでは話題で
ナイトダイビングをしましょう!

ずっと思っていたのですが、日本のダイバーの皆さんナイトダイビングが
好きではない方が多い気がします。
ガイドでもナイトはあんまり好きじゃないんだよなぁってたくさんいました。

数えるほどの地域でしか潜ったことのない私ですが、
ここでは書きませんが
確かにもういいかなというナイトもありました。

でもモルディブのナイトは素晴らしく面白いと私は思います。
ナイトが嫌いなダイバーも潜ってしまうくらい楽しい。

 私はナイト大好き、ナイト好きのお客様と、ナイトだけでもいいねって話をしてた
時もあります.
何ならナイトだけ潜る人たちと昼間だけ潜る人たちで入れ替わりで部屋を使ってもらったら2倍乗れて儲かるね~とか、よく考えるとガイドは昼も夜も潜らないといけないから無理なんですけどね。

という事で
自論、
モルディブのナイトの良い所
夕日が沈んだらすぐにエントリーすることがおおく、エントリーの時まだ明るいから怖くない
ナイトなのにほとんどの場合浮上すればドーニが迎えに来てくれる
ナイトなのに大物に出会う確率がすごく高い、(マンタやナースシャークの場所以外でも)
ナイトの方が魚が多いときがある、
捕食がよく見られる、
エビ、カニ、ヤドカリ、貝、など
夜型の生き物が動き出す。

ナイト好きはライト好き?
ナイトには必要不可欠なライトです
夜は光量の調節ができるライトが欲しいなぁ、
ワイドにもなってスポットにもなるようなライトも、
昔はビデオを撮っていたので高いライトを使ってました~
ほとんど水没しましたけど
ルーメンっていう明るさの単位が感覚的によくわからないのですが、
ファンダイビングでガイドと潜るは7-800ルーメン以上あればよいみたいです。
皆様もぜひ1本持っていると、夜も使えるし、昼間岩の中をのぞいたりするときにも役立ちます。


良くないかもしれない所は私がナイト好きなのであんまりないんですけど

まあまあ流れていても潜る、
人気のポイントはナイトでも混雑してたりする。
マンタが出るまで潜れない、出ないと潜らない


嫌いな方はいろいろな理由があると思いますので、よろしければコメント欄に



面白いナイトのポイントを一部紹介!
マンタナイト、マンタがすごく近くで見れる(通常コースでよくいく)
ナースシャークナイト、ナースシャークがすごい近くで見れる(通常コースでよくいく)
ジンベイナイト、ジンベイがすごい近くで見れる(南方面に行くコースで行くので問い合わせて)
エイのナイト、エイがすごく近くで見れる。通常コースでたまに行く
沈潜ナイト、ちょっと深いしちょっと怖いでも面白い。(めったに行かない)
マヤナイト、さめ、うつぼ、ロウニンなどの捕食見れる、ナンヨウキサンゴ開いてて綺麗、根に魚すごく集まってくる。(通常コースでたま~に行く)
バナナナイト、フィッシュヘッドナイト、HPリーフナイト、ここら辺は流れてることが多いから、入れるだけでもラッキー、ナポレオン、カメ、穴で寝てる、ソフトコーラル、ナンヨウキサンゴ開いてて綺麗
その他のナイト、五色エビ、オニダルマオコゼ、他リーフ フィッシュが色を変えて寝てる所とか
見れます。(今ではめったに行かない)

これらのポイント年に何回も行く場所もあれば、数年に1度しか行かない場所、サファリでは
もう行かないかなってところも入ってますが、どこでコースが変更になって行けるかもわからないので、
ナイトのある時はぜひ参加してもらえると良いのではと思います。もちろん体調悪いときはダメですよ。

他にもナイトの良い所たくさん
天気が良く、透明度の良い、流れのない、水面がべたなぎのナイトでは、水中から見る夜空がすごくきれい。(月とか星とか見えた最高、月に照らされた雲とかも神秘的~)
変なプランクトンがライトに照らし出されて綺麗。(変な奴います。新種かもと思うけど、見るだけ)
昼間はなかなか近づけない魚をゆっくり観察できる。
タテジマキンチャクダイとかアデヤッコとか昼間はゆっくり見れないんです、でも夜は穴の中にじっとしているので、光の弱いライトでなるべく目の方に当てないようにして、ゆっくり見てください。
夜と昼と色が変わる魚



そういう事でモルディブのナイトは本当に楽しい。
昼間とは違う状況でのダイビングになるので、
ナイト前のブリーフィングをきちんと聞いて安全第一で潜ってください

お酒飲みたいからなぁ、なんてもったいない事言わず、
せっかく来たのだから、お酒は終わった後飲んでおくれ

ソレイユでナイトも楽しんでください!!
ナイトには最小催行人数が決まっていますので、たくさんの参加お待ちしています。
とにかくナイト好きってお客様が集まった時は特別追加でナイトダイビングするときもあるので、
乗船時ナイトリクエストしてくださいね。

ではまた次回




2019年10月10日木曜日

緊急用パラシュート、ダイビング用フロート

皆さんこんにちは、リバウンド進行中のキヨコです。

老眼鏡が手放せない年ごろになってかなり立ちます。
日本の100均で買った老眼鏡を10個以上家の
いたるところに置いている私ですが、
眼鏡を頭に乗せたまま忘れ次の眼鏡もまた頭に乗せ、3番目の眼鏡を
かけてた時は、やばいなと思いました。






10年くらい前ですが次女が1歳の頃次女を抱きながら、
空港で大声で次女を探した経験もあります。


ダイビングでお客さん忘れてこなくて良かった~。

さて
皆さん、緊急用パラシュート、もちろんご存知ですね?フロートとも言います。
いくつか種類がありますが、
自分の居場所をしらせるために水面に浮かせます
モルディブのガイドはフロートを全員が持っていて、
基本は浮上前の安全停止中に、ロープの付いたフロートを水面に向かって打ち上げます。
水面でフロートが立っていればその付近にダイバーが上がってくるのを
水面のボートに知らせることができます。

ではフロートはどのように上げたらよいのかご存知ですか?

今では自分のフロートは持っていて当然ですが、
自分で水面にあげる事が出来なければ
いざという時にあまり役に立ちません

見てると簡単なのにやってみるとかなり難しいんです、これが。


扱いは少し難しくなってしまいますが、安全という事を考えたら、
お勧めは排気弁の付いた大きめの長いフロートです、丈夫だし空気がたくさん入る
排気弁のひもを引っ張らないと空気が出ていかないので萎まずで安心。
モルディブは流れが強いことが多々あるので、今後自分で買い求める場合は、
レンタル向けの簡易的なフロートや、流れがない場所用のフロート
ではない方が良いと思います。


ここで基本的なフロートの上げ方を教えます。

まず事前準備として、フロートにはロープを結び付けておいてください、
ロープの長さは、6m前後ですかね、ロープの端はフロートに結びもう片方の端には
適当な重さのウエイトを付けてください、1キロはちょっと重すぎなので、
200gくらいですかね、釣用のウエイト付けている方もいるし、500gのダイビング用のウエイト
付けている方もいます、コンパクトなものを取れないように、つけて置いて下さい。

左は簡易的なフロートで下の部分が開きっぱなしです、
右がBCDと同じような排気弁が付いたフロートで下は空気は入るが入ったらぴったり生地がくっついて出ていきません。もっと細くて扱いやすい排気弁付きのフロートもたくさん売っています。

サファリではお客様がフロートを上げる機会はあまりありません、
グループで潜るダイビングが主流ですので、ガイドがフロートをあげ
その近くで浮上をすれば問題ないからです。

でもグループからはぐれたとき、自分自身で浮上をしなければいけないときは
自分でフロートを上げてください。

大事なのは安全停止中にフロートを上げるという事です
何故かというと、自分自身でフロートを上げる場合は、ほぼグループからはぐれてしまったと言う
状況のため、ながれがある場合は、かなり遠くに流されてしまいます。

水面に波があったり西日で水面が見えにくかったり、そうでなくても一人で上がるダイバーは船からは探しにくいのです、そして安全停止の3-5分の間にかなり流されます。
なので、グループや船から大きく離される前に自分の居場所をボートに知らせる努力をします、
それが安全停止の時にフロートを上げることなのです、


自分がはぐれたと気が付いたらその場から慌てて離れたりせず
自分の体を360度ゆっくり回しながら、
周りを見てグループの吐いている泡がないか
自分のグループがいないか確認しながらゆっくり浮上。

泡が近くで上に向かって上がっていればそこに行きますが、
遠くから泡が自分の方に向かってきていたら、そこに行くためには流れに逆らう事になるのと、人影が見えない場合はどの程度離れているか判断が難しい為、後で怒られてもいいので浮上を選んでください。

浮上中も周りを見ていて耳も澄ましていてくださいね
ガイドが探しに来たのを見つけたら、ガイドの指示でまた潜行してください。
最後まで誰も気が付いてくれない場合は
落ち着いてダイビングコンピューターやエアを確認しながら浮上
水深5mまで来たらすぐにフロートを上げる用意をします。

フロートをポケットから取り出します。
重りの付いたロープをほどいて下にすべて垂らします。
フロートの中に空気を入れます、オクトパスを使うのが安全だと思います。
ここで一気に入れてはいけません、まずほんの少しだけパージボタンを押して
フロートの下から空気を少し入れてフロートを立たせます。
(下記絵の上の斜線の所くらいまで空気を入れてみてください)
これをするのはずっと丸まっていたフロートの内側がべったりくっついてしまってる場合は空気が入らないので、剥がす役目と、まるまっているフロートには空気が入れにくいので、立てて空気を入れやすくするためです。

フロートを上げる直前の様子❓

ちゃんと立ったのを確認して、ロープがどこにも引っかからず下に落ちているか確認した後、
次はフロートの空気を入れる部分にしっかり空気が入るように、マウスピースをあてて、パージボタンを思いっきり押して、一気に空気をフロートに入れます。勢いよく空気を入れますが、ある程度空気が入るまではフロートの裾を持っていないと、ならないので、しっかりフロートの裾の丈夫な部分を下に引きさげ、すぐに上がらないようにします。出す空気の勢いにもよりますが時間にして数秒、そのあと手を離すとロケットのようにフロートが水面に向かって上がっていきます、上がりながら入れた空気が膨張して、水面に着くころには
フロートの空気はいっぱいになってます。(成功すればデス)

後はフロートのロープをつかんで、安全停止を終わらせ、ロープを手繰り寄せながら
浮上していきます。一人ぽっちで安全停止をしている時に、このフロートがあるというだけで、
少し自分がプロテクトされている気がします。5mの水深でロープをつかんでいれば、安全停止も簡単、浮上中のダウンカレントがあってもある程度大きなフロートが水面にいてくれて自分とつながっているので、ダウンカレントを楽々回避できます。(十分な浮力のあるフロートの場合)

ボートはフロートを認識しているかわからないので、
フロートがあっても水面の安全は耳や目で必ず確認し、
危険な場合は少し水中で待つくらいの余裕を持ってください。

フロートは上手く上がったからと安心して力を緩めてしまうと、水面では倒れてしまいます。
強く下に引っ張っていると水面のフロートが立ってボートから見やすくなります。


水面に上がったら、フロートを離さないようにしっかり持って、ダイビングドーニを探します。
この時太陽の場所、波、他で水面が見にくくドーニが気が付かない事があります、
なので鏡や、遠くまで聞こえる笛なども持っていると、ドーニからも探しやすいと思います。

ドーニを見つけたらドーニから目を離さず、気が付くまで合図を送り続けてください。


では最後に
フロートあるあるです、

*フロートのロープが引っかかり、自分も一緒に急浮上。
*空気の入れ方が遅くて、知らない間にフロートと共にすでに水面。
*フロートに空気がちゃんと入らず、緩く引っ張ってもフロートが水中に降りてくる。
*自分のレギを口から外して空気を入れようとして、タイミング合わずパニック。
*ロープがほどけてフロートだけ上にあがってしまう。
*上げたフロートが上に上がらず激流で真横に行く。
*上げたフロートが流れにながされ、お客様から自分だけ離される。
*フロートのロープにお客様をつかまらせ、引っ張るガイド実はすごく大変


落ち着いてカッコよく、フロートを上げれるようになりましょう、
まずはガイドがフロートをどうやって上げているか観察、
ながれのない、時間的にも余裕があるポイントで、
ガイドに相談して上げさせてもらってもいいかもです。

いざという時にフロートが使えますように、
でも使う事が無いのが一番です。

ではまた次回

P.S.
いつも書いているのは私の経験から得た情報なので、
ダイビングする国や場所そして個人個人のガイドで違いがあるかもしれません、
その場合はご了承くださいませ。


2019年9月26日木曜日

水中での自分の位置

どうもどうも皆さまご無沙汰しています、
キヨコです。
フィンキック2を書こうと思ったのですが、
どうしても絵が描けず説明が難しく、挫折

思案中なので、後日



今日は水中で自分はどこにいれば良いのかという話です。
ガイドに近すぎたり、他のお客様の泳ぎの邪魔になるような場所にいるのは
ストレスが溜まってしまいます。
お互いが気持ちよく潜れるポジションを見つけて潜りましょ。

ガイドは後ろをついてきてくださいというのですが、
それは後ろのどこですか???

ガイドの近くにいるとガイドが見つけたものをすぐに見ることができます。
そして魚によってはすぐに逃げてしまいますので、
すぐ後ろにいた人しか見れないって事もたまにあります。
という経験をしたお客様、どんな魚も見てやるぞ!という気合とともに
真後ろや、真横にいたりします。

これは止めましょう。真後ろはガイドのロングフィンで蹴られます。
マスク外れる可能性もあるので、危ないです。

真横はガイドの邪魔になります。
魚いるかなと思って横見たら、お客様の顔がすぐ横に
見えないのです、探せないのです、お客様が気になって魚が。
少しスピードを上げて距離を取ろうとすると、それに
ついてきちゃいます。ひょえーまたいる!
お客様は目が合うと笑顔です。私も笑顔で
少し距離取りましょうね、的なジェスチャーをしますがわかってくれません。
体ぶつかってますが、お客様は気にしてないんですね、という事が幾度かありました。

真上もやめてください、真上って見えにくのです。(深度によっては大丈夫なんですけど)
あれ~一人お客様いない!と探すんですが、見えないんです。死角なんです。
真上を見るぞという、意思をもって顔を真上に向けないと視界に入らなかったりするので、流されたと思われてしまい、ガイドの心臓にも悪いです。

いざという時にすぐに浮上体制に入って、ガイドの指示で浮上ができるようにするため、
ガイドよりも深度の深い場所にいるのもやめましょう。
ガイドは減圧停止が出ないように、深度を調整して、徐々に浅場に上がっていきます。
ガイドより下にいると、自分だけ減圧停止が出てしまう事もあります。
コンピューターが厳しい方、エアの消費が早い方は少し浅めにいてください。

じゃあどこにいるか、私の場合は、こんな感じですかね。
横からみた図と上からみた図です。ポイントによって、根の上やリーフの上等横に広いポイントでは上から見た感じで、リーフ沿い等は横から見た感じでついてきてもらえると
良いかなと思います。
もちろんガイドにすぐ横の手が届くところにいてと言われたらその時はすぐ横にいてください。
 軍隊みたいに、ずっとこの体制で行くわけではなく、ちょっと横行ったり後ろ行ったり、たまに小さい魚見てちょこっと止まったりしながらこの位置にすぐに戻れるような感じで動いていただけると、お互いにコンタクトも取りやすく安全かなと思います。
ガイドからの距離はハンドシグナルがしっかり見える範囲にしましょう。
そして決められたバディはお互いに相手がいることを確認しながら近くで潜るようにしてください。
 
あっ今日はまじめに書いてしまいました。
 
ではまた次回
 
 
 
 
 
 
 

2019年8月28日水曜日

潜行

カッコよく潜る=上手=安全!! 

という事でちょっと前に書きましたが、
アスリートも上手な人はかっこいい、
ダイビングの場合水中という制限のある世界にいるわけなので、
安全に潜るために
カッコいいダイバーになりましょう!


潜行スムーズにできてますか?

潜行から始まる水中ですが、
潜行苦手なんだよね~というお客様結構いらっしゃいます。

飛行機が離陸着陸がリスクが大きいといいますが、
ダイビングも潜行浮上はいろいろやることがあって、
上手くできるには多少の練習と時間が必要です。


スムーズに潜行できるとかっこいいですよね~
潜行が上手くできない原因として、

肺の空気を十分に出していない、
耳抜きができない、
ウエイトの量が適正ではない、
BCDから空気が抜けてない、
フィンを動かしている、
気持ちだけ潜行して、体は横になってしまってる、

等が挙げられます。


ボートダイビング初心者のダイバーの方はカッコよく潜る前に
基本ができるようになってください

落ち着いて~
マスク、レギ押さえてエントリーして、
(スノーケルでエントリーした場合は水面でレギくわえて、)
ガイドやバディの近くに行き、ボートから離れて
BCDから空気を抜き、さらに肺からの空気をゆっくり出す、ふ~~~~~
体は真っすぐ、周りを見ながら
フィンは下にたらして動かさず、
耳抜きこまめにする、
ダイビングコンピューターで深度も確認して、
バディやグループ見失わないように、
耳が痛かったらちょっとフィン蹴って浅い所に行き、やり直しながら潜行、
ガイドの近くに行きながら、深度、エア、周りも確認、
沈みすぎるようならBCDに空気入れて、
呼吸で中性浮力取って、ガイドについていく、
とまあこんな感じで、やることいっぱい。

でもこれらは初心者向けのダイビングポイントに行くときの事

サファリで人気の通常のコースはできるだけ流れの無いポイントで
一番最初のダイビングができるようにしていますが、大小の流れがある時もあります。
最初の1本目は水慣れや、ウエイト調整、器材などの確認など等含めてチェックダイブをしますので、上記の方法で潜行することも流れが全くなければ可能です。

モルディブのサファリは基本中上級者向けで
流れのあるポイントも多く、
落ち着いてスムーズに潜行しないと、根を逃してしまったり、
流されてしまったりして、かえって危険です。

なので

いろいろいろな状況下での注意やコツとともに
サファリでの2本目以降の潜行のシュミレーションしていきますね


ダイビング専用ドーニで、ポイントに着いたら、
ガイド陣が流れのチェックをします、
器材チェックやエア確認、マスクの曇り止め等はすでに確認しておいてください。
器材を背負ってと言われたら、器材を背負います。

BCDからはできるだけ空気を抜いておいてください、
排気ボタンを押しながら、両脇をギュッと締めて出せる空気は全部出しておきます。
これをすることで水面で空気を出している時間の短縮になります。

フィンも履きます、マスクもして、エントリー場所に移動、
ガイドの合図があってから、ガイドに続いてエントリー、
小さなカメラは自分でもって、
大きなカメラはエントリー後すぐに振り向いて、ボートのスタッフから受け取ります。
どちらのカメラも落とさないように、受け取った後フックでBCDにかける等しておいてください


カメラない方、カメラ受け取った方、エントリーしたら、
すぐにボートのスクリューから離れる方向に移動しながら潜行開始です。 
ボートを横切る時は水深5以深の安全な所まで潜行した後ボートがどこにあるか確認してから横切ってください。
特に水面に波がある時はバランスとるためにスクリューを動かします、絶対近寄らないように、自分で潜行した気になってまだ水面近くにいるのに、スクリューのすぐ近くに吸い込まれていく人多数見てます。 本当に危険です!!
どこにボートがあるか、ガイドはどこか、どっちに行けばいいか、
焦らずきちんと確認しましょう。

BCDに残った空気を立って抜くか、頭からヘッドファーストで入りながら、
BCDの腰の後ろに排気弁がある方はそこからから空気を抜いて、
斜め逆立ちのような感じで潜行していきます。
(下の方に続く)


ウエイトの調整は1本目でしておくので適正なウエイトであるというのを前提として話していますが、
エントリーして、ずぶずぶと勢いよく沈んでいくのはウエイト重過ぎです、
ウエイトが重いと、耳抜きが追い付かなくなるのと、水中でBCDにかなりの空気を入れないといけない為、バランスが悪く、中性浮力も取りにくくなり、水の抵抗も多くエアの消費も激しくなります、全然カッコ良くないので、オーバーウエイトにならないように気を付けましょう
忘れがちなのが水中で沈むカメラを持っている方、カメラの重さ分ウエイト減らしてくださいね。

水面に立ったままBCDの空気を全部抜き普通に呼吸しているときに、マスクの上がちょこっと水面から出るくらい、が良いとされています、ちょっと重めが良いという方でも、上記の理由で頭のてっぺんは水面に出るくらいにしておいてください。
その状態で、息を長ーーーく吐いて沈んでいくくらいが良いので、覚えておいてくださいね。

長く息を吐くためには自分の呼吸のコントロールが必要です。レギを加えた口は半開きですよね、
そのまま息を吐くと、長く吐けません。
自分の舌を使って吐く空気吸う空気の量をコントロールして下さい、吐くときは舌と口内の上の部分で必要な隙間を作ってゆっくり長く吐けるように調整します。上手く説明ができないけど、レギを加えて口を イーの形にして、シーとかスーとか言う感じで出すと空気が通る隙間ができるので、その隙間を大きくしたり小さくしたりして調整する感じかなぁ?
吸う時に舌にバウンドさせて空気を吸うと乾いた空気が直接のどに入ってこないので喉にも優しいです。
実はこの呼吸でエア消費も少なくなる人おおいですよ、でも苦しくなるほど隙間を小さくしないでくださいね。


耳抜きはエントリーするときにボート上かエントリー後すぐに水面で、一度しておいてください。
後が楽です、耳抜きをするために肺いっぱい空気を吸う方は潜行しにくくなり場合によってはせっかく潜行したのに、水面に戻ってしまう事もあります。少ない空気で耳抜きができるように陸上で練習することをお勧めします。
そして目をつぶって耳抜きする方危ないので、せめて片目でも開けて周りを見てください。
そして少しづつこまめに耳抜きをすることを心がけてください。

耳が抜けない場合は、水中で一度横の姿勢になるか頭を上で立った姿勢になると抜きやすいです。それの繰り返しで、大丈夫なところまで耳抜きして行ってください。抜けにくい方の耳を首を曲げて上に向けると抜きやすいです。
ダイビングスキルが問題なく、透明度もある程度あり、流れも問題なく毎回耳抜きは苦労するがゆっくり抜けている場合は、同じ場所で深度を浅くして、ガイドをコンタクトを取りながらゆっくり潜行していくという方法を取る事も状況によってはできますので、ガイドと事前に話をしておいてください。
陸上でも普段から耳抜きをしておくと空気が入りやすいといわれています。
耳の構造的に抜きにくい方もいるようなので、そういう方はダイビングを知っている耳鼻科に相談してください、いろいろな方法で抜きやすくしてくれるようです。
どうしても抜けないときは絶対無理をしないように、鼓膜に穴が開いたり、炎症を起こしたりして、ダイビングしばらくできなくなる事もあるので、
ガイドにジェスチャーで伝え、気を付けて浮上してこのダイビングお休みしてください。


ヘッドファースト、きれいにできるとかっこいいし、流れのあるポイントでの潜行には欠かせません。

基本は水面に顔をした向けて横になります、くの字に体を曲げて、上半身を水中に入れます。
その上半身の上に水面にあった下半身をのっけて、顔を下にして真っすぐ逆立ちのようになります。(この感覚をつかむのにちょっと時間かかります)
下半身の重さで体が押され、水中に入りやすくなります。簡単に言いましたが、コツがいるので、できない方はスノーケルなどで練習してください。フィンを蹴ってちゃんと下半身が上半身の上に乗らないと、いつまでも上半身を水中に入れたまま水面でるぐる回る事になります。
ヘッドファーストは耳抜きがしにくいので、早め早めの耳抜きをお願いします。




続き
ガイドのいる場所に耳抜きをしながら、、潜行しながら泳いでいきます。
10mを過ぎると、耳抜きも楽になるし、体も安定してきます。
ガイドはたまに潜行しにくい人などのアシストをしているときがありますので、
その時はあまり深くいかず、10-15mくらいでいつでもガイドの指示がわかるように、ガイドとグループのダイバーを見ながら、待っていてください。

待っている間バディや周りのダイバーとOKサインを出し合うのも良いと思います。
ガイドが来たら、全員いることを確認してガイドの後に続いてファンダイビングを始めます。


こんな感じです、いろんな状況下での潜行の注意等も書いたのですが、
参考になるところは使ってみていただいて、潜行苦手な方は少しづつ、
スムーズに潜行できるようになってもらえるといいなと思います。

ウエイト付けすぎ、ボートに近づきすぎは危険です。
安全に潜るためにいつも注意してくださいね。


 注:私ダイビングの99%はモルディブでガイドとして潜っておりまして、他の海はあまり知らないので、今回の潜行についてはモルディブの経験から書いております。ほかの海で潜っている皆様に当てはまらない事等ありましたらご了承くださいませ





















ガイドの紹介

こんにちは、キヨコです。

ダイビングガイド他スタッフの紹介を勝手にしていきます。
ガイドの事をちょっと知ってから行くとさらに楽しいサファリになると思うので

私が一緒に働いたり見たり話したりして感じたことで多少違う事も考えられますし、人によって感じ方も違います。それは皆さんが出会って話して上書きされていくと良いかなと思いますので、
よろしくどうぞ
 

写真キコちゃんのインスタより

今回ははベースリーダーのキコちゃん(女性)

私が辞める1年半まえに、3年?働いたモルディブのリゾートのガイドを辞めて、
友人の紹介でサファリに来て後半2016-2017のシーズンは、
ほぼチーフとしてソレイユのボートをまわしてくれていました。

ボートを売ってしまって完全に引き上げる予定だった私ですが、
キコちゃんがまだ長くガイドをやる気持ちがある事、
日本の窓口を引き受けてくれた会社があったこと、
ビジネスパートナーであり友人でもあるシャーヒドがソレイユを買い取って日本マーケットのお客様にもサファリを提供していきたいと言ってくれたことで、
すべてのタイミングが合い、私は経営からは手を引き、シャーヒドの下でキコちゃんがチーフとしてボートに乗り、BKSの日本での集客も続けられて現在に至っています。

私が見たキコちゃんは、
とてもまじめで、責任感があり、かなりきれい好き、
ルールを守る、たまにちょっと融通が利かないが公平であろうとしている
真剣に考えている顔が怒っているように見える、
全部自分で抱えてしまう所がある、
持っている荷物が驚くほど少ない、(断捨離必要なし)。
言葉足らずなところがある。
頭が良いからか、海外生活が長いからか、
私が知らない英語の単語がブリーフィングによくでてくる。
実はかなり細かい、
こう見えても優しい
日本人なのに、なぜか金髪(見ればわかりますね)

   写真キコちゃんのインスタより

もっとあるけど
キコちゃん、違ってたらごめんね~

リゾートでオープンウォーターを教えていたり超初心者をガイドしている経験があるのは大事な事だと私は思います。ダイビングに不慣れなお客様を見てどんな行動をするのかが頭に入っていると、不安のある客様の動きが予測できたりするので。
そして元看護士(白衣の天使よ~)病気やけがについての知識があるって、頼りになる、
でもこういう人ほど自分は無理をしがちなので、気を付けてよキコちゃん。
サファリは体調管理が大事!
そして生徒会長の経験もあるらしい、人を引っ張っていく力は十分あると思う、

後はだれにでも言えることですが、初心忘れず、驕らず、いろんな人の意見を聞いて、良い所は伸ばして悪い所は直して、部下も育てて.......
ってやる事多すぎ。


私がリゾートを辞めて最初に日本向け定期サファリを始めた1997年はまだ、他の一般向けの定期サファリがありませんでした。なので、来てくれるお客様も売ってくれる会社もサファリって何だろう、って感じだったのです。
私はお客様と一緒に失敗したり、モルディブのポイントを探索したりしながら成長してこられたので、いろいろありましたが、気分的には今始めるよりは楽だったと思います。
でも今は私や和美ちゃんと一緒に成長してきたお客様にも楽しい海を案内しないといけない、新しいお客様にも来てもらわないといけない。

キコちゃんもつらいときやイライラするときがあるでしょう、疲れもたまるし、人間だもん。
どんなに気を付けてもミスをしたり、説明不足だったり、後付けな言い訳に聞こえてしまったり、
たまにはエントリーポイントや流れを読み間違えたりするわけです、
それなりの采配をしないといけないし、責任もかかってくる、
一生懸命やっても、以前のガイドと比べられちゃうし、
失敗するとお客様の目が厳しいときもある、
孤独にも耐えられないと、できない仕事です。

それだけではありません、
現地のスタッフともうまくやったり、オフィスや私と連絡を取り合ったり、
今後のコースを考えたり、事務仕事こなして、もうよくやるなって感じです。

その中でも自信をもってお客様に指示したり安全管理に目を行き届かせないといけない、
もうなんでもできるようにならないといけない、

日本人向けのサファリのチーフガイドになるのは大変だ~


私なんてかなりの部分それぞれの人に丸投げだったので、
ちょっと働きすぎなじゃないかと思うくらいです。
良かった最初にやっておいて

キコちゃんも私ほど歳じゃないけど、大して若くもありません(笑)
なので、無理せず安全に気を付けて、長く続けていただきたいと思う次第です。

すべてのお客様を毎回100パーセント満足させるのは、無理だけど、頑張っております。
努力家でもあると思いますので、これからもっともっと経験を積んで、もっと良いガイドになってくれると期待しています。

新しいガイドのカナちゃんとのコンビも評判良いようなので、今後楽しみです。

まじめな顔してると怒ってるのかなと話しにくい客様もいるようなのですが、怒ってませんよ~
真剣に考えているだけです、特に天気の悪いときはポイント選びやブリーフィングで何を言っておくべきかとかも毎回違うので、考えているだけです、気をつかわず、キコちゃんに声かけてみてください。
もちろんキコちゃんも声かけているのですが、なんせ声が私のように通らないので、
たぶん気が付かないお客様もいるのかも。

自分で全部チェックしないと安心できないタイプだと思うので、よく事務仕事の為PCに向かっていますが、話すといろんな経験を積んでいるので、楽しいと思います。


お酒が好きなので、飲ませすぎ注意!
甘いものは好きじゃないらしい。
竹下咲子でインスタグラムを見ると、モルディブの写真とともに、
すごくかわいいときのキコちゃんが最初にアップされてますよ~

という事で、
長くなりましたが、キコちゃんの紹介でした、


今後の成長見ていただければと思います。
よろしくお願いいたします。


次回は誰の紹介にしようかな~


 

2019年8月21日水曜日

船酔い

皆さん、こんにちはキヨコです。
船酔い克服自慢です。
*食事中は読まないほうがいいかも

皆さん船酔いしますか?

 私は日本人は船酔いしやすい体質だと思います。

もちろん全然酔わない人もいますが、欧米人に比べて酔う人が多いように見えます。
そしてダイビングを続けているのに、クルーズに乗らない方の理由の一つに
船酔いするから1週間ずっと船は無理~、というのをよく聞きます。

でもその中の大半の人は乗ってみると結構大丈夫なのでは?
実際勇気を出して乗ったら、
い止めは飲んでたけど、
船酔いはほとんどしなかった、
と言われます。

だから船酔いが心配で、
モルディブのサファリを諦めている方、もったいないです!!

ダイビング前後がすごく楽で、大物も群れも見れて面白いポイントがたくさんあります。
コスパも良くて、なかなかこんな海ないので、私の乗り物酔い経験を読んで同じ程度か
少しそれより上でもモルディブのサファリに乗って楽しく過ごせるはず。

リピーターのお客様には話したこともありますが、
私,スーパー乗り物酔いガールだったんです!!(昔)

小学生の頃はクラスの誰よりも酔ってました。
修学旅行のバスとかでもすごく酔うので前の席にしてもらったり、
誰が言ったかわからない伝説の酔い止め方法を試したりしました。
梅干をへそに入れてテープで貼る(いつの時代だ)、ウイスキーをキャップ1杯のむ(昔の先生こんなことやるんですよ)遠くを見てる、歌うたう、とか、どれも私は効きません!!
昔の酔い止めもそんなに効かなかった。

気を紛らわせるんだとか、無理。 酔わない人、船で本なんて読めちゃう人は酔う人の気持ちはわからないですよね。頭の中は気持ち悪い気持ち悪い、吐くかも吐くかも吐きたくない、でも気持ち悪い遊園地のコーヒーカップや、公園のブランコ、たまにエレベーターでもちょっと気持ち悪っ!てなるくらい。

自分で車を運転するようになって、運転してると酔わなくなったけど
人の車はやっぱり酔ってました。

だからダイビングを始めて、波良い、うねり良い、船酔い、浮桟橋良い、
大体経験しました!

伊豆にショップのアシスタントとして行ってたのに、
お客様に背中をさすってもらい、ボートのヘリで吐き続け、ポイントに着いたら、
一番最初にエントリーさせてもらい、うねりのなくなる水底のアンカーにつかまって待つ
という情けなさ、ボートがすごく嫌でした。

お客様から吐いた方が楽だよと言われて、なるべく吐くようにしていたら、確かに
吐いた後は少しだけすっきり。

だんだん吐き慣れてきて、すぐに吐けるようになっていました。
食事も吐いたときに綺麗なように?うどんを主に食べてました。
昔のOWの教本に、すい中で吐くときはレギュを口から外して吐いて、
すぐにくわえるような事書いてあったのですが、
口から外して吐くなんて、私はちょっと怖いです。
水中で吐くときはそれぞれ自分に合った安全な吐き方でパニックにならず粛々と行いましょう。

だからオクトパスを用意しておいて、そのままレギュに吐いてました、
もちろん自分のレギュで。吐くと、エキゾーストティからうどんが
綺麗に飛び出していきました。パージボタンを押して、すべて出して、
オクトパスを加えながら、セカンドステージを水中で洗浄、そしてまた口に戻して、何事もなかったかのように潜る、というダイビング生活を最初の頃はしてました。

なのに、モルディブにいけるチャンスが来たときは、
船酔いはなぜか頭からなくなり、とにかく海外に行く!
という思いだけでモルディブに来てしまったのです。
海外で吐くのはさすがにシャイな私は嫌だなと思い、
購入してきた酔い止め薬と酔い止めバンドをし、なおかつ、ダイビングドーニでは仁王立ちして水平線をずっと眺めて酔いと戦ったのであります。

立ってるとかなり平気、一番酔うのは、ボートの椅子に座り背もたれに背中を付けて、
ボートと一緒に横揺れしてるとき、本当に気持ちが悪いくなります。
そして、ウエットの首の部分を絞めてるとすぐ気持ち悪くなりますよ。
首は開けておくのは酔いやすい人のマストです。(南国限定)

ウェットは南国使用のちょっと大きめ前ファスナーに変えたり、
後ろファスナーでも首にもファスナーが付いている楽なものにしたり、
後半はラッシュに短パンとどこも締め付けない楽な格好でダイビング。

ドーニの椅子に座る時は背もたれに背中を付けないようにしたり、直前までは立っていたり、
お客様がやると危ないから座ってくださいって言われちゃうんですけど、ボートの前の方が揺れるので、少し後ろの席にして背もたれに寄りかからないようにするといいかもです。

そこらへんのコツがわかるとだんだん酔いにくくなってきます。
それでも、もともとひどく酔うので、今でも波が高いと気持ち悪くなります
その時は早めに酔い止めを飲んで、ベッドで横になってます、そうすると酔いません。
酔う前に酔い止め飲んで寝ちゃうのが一番。

でもある程度慣れてから行ったハワイの海では酔いました。

船も違うし揺れ方も全く違う、
結論から言うと、
モルディブの船の揺れは酔いにくい、のではないか。
そして、環礁の中でのダイビングが多いので、揺れも他の外洋に面してる海に比べると小さめ、風通しも良いし、吐きやすいという安心感、、1本1本、本船に戻れるダイビングスタイルなので、横になれる時間もある。
大きく揺れるのは風やうねりのある時の環礁越え、波よけの無いチャネルの間を進むときも風があると少し揺れます。

そしてクルーズに乗っているとある程度体が揺れに慣れようとしてくるようで、酔ってもちょっと気持ち悪いくらいで吐くほどではない、という域に入ってきます。

私は船に住んで長い間生活してきたので、もうそんなひどくは酔わないだろうと思ってたら、
数年前の大阪USJのハリーポッタージャーニーの乗り物で吐く直前まで酔いました。
あれはやばいです。終わった後はヨロヨロでした。

それでもコツをつかめば吐かずに船の生活ができました。
船酔いさんたちが初乗船するときはもちろん早寝早起き水分をたくさん取って、食べすぎには注意して、体調管理をしっかりして、というのが前提にあります。


酔いやすいと伝えていただければ、環礁越えで揺れやすいときは事前に声かけてくれたり、
ダイビングドーニでも早めにエントリーしてもらったり、揺れにくいいざという時に吐きやすい
場所に座ってもらうなどの配慮はできますので。



酔いやすい方も怖がらず一度サファリに挑戦してみてください!
皆様のダイビング仲間で船に酔いやすくてサファリに行くの
躊躇している方がいたらぜひお誘いの上お越しくださいませ。


 ⋆それでもすごーく酔ったらごめ~ん

自分の船酔い結局克服してないや~ん
 ではまた次回

2019年8月13日火曜日

マスクをちゃんとつけてますか?

こんにちは、キヨコです。
今日はマスクの話です。

マスクいいポジションにつけてますか?
私ダイバーとして安全に潜るためにはマスクの付け方って大事な事の一つだと思うんです。
そしてマスクを変につけてる方は水中でものすごい顔になっちゃってるんですが、
気が付いてましたか?

まずストラップをきつく締めすぎてる人、目が横にびよーーんと伸びてますよ。
そして必要以上にマスクの空気が抜けてしまうので、マスクスクイーズになりやすいです、目の毛細血管が切れて目が充血したり、マスクで皮膚が強く引っ張られるからマスクの形で皮膚が赤くなったりします。ひどいときは白目が全部赤くなるほど内出血して、しばらく治らないです。
顔にべったりマスクが張り付いてるので、水が入った時にマスククリアもしにくくなってしまって、良いこと無いので、くれぐれもストラップはきつくしないように、何かの時にマスクが落ちないように支えてるのがストラップです。

次はマスク上につけすぎてる人シリコンが透明だと鼻の穴の奥まで、すっごく見えちゃいますよ、マスクの正しい位置は、眉毛がちょっと出ちゃうくらい下に下げます、シリコンの下の部分が唇にかかるくらい、で、ポイントは鼻の穴とマスクのシリコン部分に隙間があるという事です。
鼻にべったりシリコンが付いてる人、鼻からの自然の空気の出口がストップされちゃうので、さらにスクイーズになりやすく、マスククリアはしにくくなってます。そしてそういう付け方をしている人は小鼻の横に少し隙間ができることが多いので、そこから水がマスクの中に入ってしまうのですが、マスククリアはできずという事になってしまいます。

そして恐ろしいことに鼻水が出ちゃうと知らないうちにその穴から外に出てて、びよよよ~んと金魚の糞のようにくっついてしまいます。

アッ鼻水が出たときは片手でマスクの下を上げて水中で鼻をかんでからまたマスクを戻してクリアしてくださいね、

マスクが浮いてしまうと感じる方はほとんど鼻から息が出ていてマスクを押し上げてしまっているので、口呼吸の練習もあわせてしてみてください。

これだと鼻がつまみにくくて耳抜きしにくいという方、そもそも日本人の鼻は小さいのでマスクのシリコンが大きすぎます、なので鼻をちゃんとつまむのはすごくむつかしくて、私は鼻の下のシリコンを軽くつまんでそれで鼻の穴を押さえる感じでふさいで、耳抜きをしてます。

思い当たる皆さん、とりあえずこれらを直してみてください、
長年これで潜って来た!という方はマスクの位置を違う場所にすると最初は違和感あるかもしれませんが、流れのない余裕をもって潜れる浅い海ヤプールでまず試してみてください。

水が怖くてマスクをギューッとつけている方は、水中でマスク取ってのマスククリアが普通にできるようになってほしいです、安全のためにも。

私はマスクだけでなく、トータル的にカッコよく潜れる人は安全に潜れる人だと思うんだけど....
自分はダイビングが上手いと思わず、エアの消費を抑えるにはどうしたらいいかとか、フィンキックの仕方とか、中性浮力の取り方とか、今回のマスクの事とか、水中でのマナーや、ガイドとの距離とか上手くなるほど安全に潜れるようになるので、周りを見てガイドを見て上手な人をまねたり、ガイドにアドバイス聞いたりして、安全にかっこよく潜れるスキルを身に着けてほしいな。

私も、自分の経験からのアドバイス書いたりしていきます。
信じる信じないはあなた次第
ははは

ではまた次回