2019年11月10日日曜日

恐怖のナイトダイビング 2

 
前回の続きで
激流ナイトダイビング次のポイントです。
これもサファリ始めてまだそれほど経ってない頃の話です。
場所はエライドゥハウスリーフ、
ここはマダラエイがUFOのようにドロップオフの壁の所を
飛び回るのが見れてました、ケーブの中に入って外を泳ぐマダラエイたちを
眺めて、垂直のリーフ沿いにダイビングをして、ロウニンアジやバラフエダイの捕食も
見れ、すごく楽しいダイビングをしてました。
少し心が痛んだのは、サンゴの陰で休んでいる、
南国の小魚たちを見るためにライトを当てると
そのライトを狙って、すぐさまロウニンアジとバラフエダイ達がやってくるのです、
慌ててライトを他に向けるのですが、たまに自分がライトを当てたために食べられてしまう
小魚を見てしまうと、もうリーフにライトを当てれなくなってしまいます。
リゾート側が外からのダイバーはダイビング禁止にしたので、行かなくなってしまいました。

今日はこのポイントでの激流ナイトの話、
この場所コーナーではないですが、
アリアトールの東のチャネルの間にある島なので
流れ出すとかなり流れます。

でも今まではかなり流れていても
ケーブに入ってマダラエイを見て、後はリーフに沿って流すだけなので、
なんの問題もなくダイビングできてました。
その日も流れていたのですが、お客様には
ここは流れていても大丈夫などど、言ってエントリー
 
なのになのに
もう最初からナイトでは見たこともないような激流、ひゃーっという間に流されて、
入る予定のケーブに入るも、あまりの激流で、マダラトビエイすらいない
入れなかったお客様はケーブのすぐ外に鯉のぼり状態で壁を
つかまりながらケーブに入ろうとしているが、流れが邪魔して
入れない、

入ってこれないと判断して、
流されて流れが止まったところでダイビングしようと
全員一緒にケーブから出て
流れに乗ったのですが、
アップダウンの流れも加わり、泡が洗濯機状態でお客様はバラバラに
水中ベルを鳴らして、みんなを呼ぶも、
お客様のライトは暗闇のかなたに見えなくなってしまいました。

うわうわうわ、まずい(何度目だ)
非常事態です、浮上!
でも誰も見てません、ライトをお客様がいるであろう方向に、
振り続け、浮上を促します、見てるかどうかもわかりません、
片手ではタンクをたたき、片手ではライトを振り、
後ろを向きながら、誰か来ないかと見てるが、
全く来ない、浮上してもう一度エントリー場所に戻り、
お客様を探しながら潜ろうと決め、後ろを見ながら浮上、
心では、最悪の事態も考えながら、ここはドロップオフといっても30mに
水底があるので、どうにか皆上がってきてくれるのではという
希望も胸に水面に上がると、いろんな所でぴょこぴょこお客様が上がってきました。

一、二、三人.....全員上がってきてくれました。
ダウンカレントにはまりながら私の振っていたライト見えていたそうです、

無宗教ですが神様ありがとう、と何度も心で思いました。

お客様は、すっごい流れてたね!!と
けっこう普通に感想を言ってくれて、ほっとしました。
もうこんな流れでのナイトは止めようと、再び誓いました。

おまけで
ナイトしなかった話、

これは流れではないんですが、波の話、
ある年の正月サファリ、恒例の年越しダイビングを開催、
風がかなり強い大晦日でしたが、またもや、
皆上手なので大丈夫だろうと、マヤティラナイトに出かけました。

本船をアンカーしていた島の浅瀬から抜けると、
波が高くなってきました。でもこれくらいの波のナイトなら以前経験あるし、と
ポイントに向かいます、前からは波がバッシャーンと
かかってきます、でもその時の頭の中は
正月だし、
今年はお客様を楽しいポイントに連れていきたい!!
でした。
ポイントに近づくにつれ波はもっと高くなってきました。

ポイントに着いたのですが、波がすごくて、
アンカーもできない状態、

年越しダイビングは時間の制限があるので
急がないと、年を越したときに水中に居られない!
正月に事故!!という言葉も頭に浮かび
さすがの私も、急遽マヤナイトは止めて引き返しました。

引き返してぎりぎりの時間で潜ったのは島のリーフでした、
特に流れもなく、水面も島影で穏やかで、
普通に年越しダイビングを終了させたとさ。

エッヘン、
ちゃんと止める時もあるんです。(素人か!)


流れのナイトここまで激流は止めた方が良いですが、最初から激流ナイトをするつもりで入ったのではありませんので、そこの所ご理解ください。
モルディブは
普通に中から強の流れでもリーフ沿いでダイビングすることが
あります、でもそれくらいの流れで潜る時はガイドが
大丈夫と判断したときなので、慌てず、ガイドの指示に従って潜れば普通は問題ないはずです。

水中ではガイドがどこにいるか頻繁に確認して、
流されたり、はぐれたりしたら、すぐに浮上してくださいね。
浮上中は頻繁にライトを水面にむけて自分はそこで浮上中という事をダイビングのボートに
わかるようにしてください。
ボートの音が聞こえたらいったん浮上を止めて、水面の安全を
確認してください。
後は流れの中で他のサファリボートのナイトダイビングと合流して
別のグループについていってしまう方がたまにいます。
自分のグループのフィンの色や、ウェットの色、タンクの特徴など
昼間の間に頭にいれておいて、他のグループについていかないように
気を付けてください。
もし違うグループだと気が付いたら、そのグループからはぐれないように
自分のグループとはぐれた方向を見て探してください、一人で暗闇に
行かないように、見つからない場合はそのグループが見えるところで浮上して下さい。
違うグループが浮上体制に入ったり浮上中の場合は一緒に浮上して下さい。
水面で自分のボートの名前を言えば探してくれます。


ではまた次回
次回は禁断のあの話





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