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2020年4月13日月曜日

餌付けしてた頃の話

皆さん、お元気でしょうか?またまたご無沙汰しておりますキヨコです。

世界中がコロナの影響で身動きとるのが大変な状況になっており、日本も感染者が急に増えて、いろいろな状況が大きく変わってしまって、予定が立たないと思いますが、明けない夜はない、というように、どんな形であれ必ず終わりがくるはず。
全く誰にも会わないというのは難しいかもしれませんが、後悔の無いよう、感染しない、させないためにできる限りの予防をして皆様の命、誰かの命を守って下さい。

モルディブはと言いますと、島と島の行き来を禁止したり、サファリからスタッフが降りるのに14日間経たないと降りられないとか、早いうちに感染国の入国を制限したりしていました。

そのかいもあって感染者は少ないし、今は観光客はほぼ来ていないので、新しい感染者は国内の人ではほぼいなそうです、今たまに出ている感染者は海外から帰国してきたモルディブ人なので、隔離中に発見され他の人に移す事なく病院に移動しています。
現在は帰国した国民も、就労ビザを持っている人でもモルディブに入国したら14日間は指定の宿泊場所で隔離されてます。

なので、まだ終息宣言は出ていませんが、
ほぼコントロールできている良い状態ではないかと思われています。
後は、いつからどのような形で観光客の受け入れを再開できるかという段階に入りつつある感じです。


こんな時ですが

今日は昔の餌付けの話、
昔の話ですよ~!

今のモルディブはダイビング中の餌付けは基本禁止ですので、絶対にしないでくださいね。

私がモルディブに初めて働きに行った1990年ころはまだ観光客も少なく、餌付けも盛んにおこなわれていました。

私がいた某リゾートでその頃おしえてもらってやっていたのは、チキンソーセージでの餌付け。
チキンソーセージは水にぬれてもボロボロにならずその頃は安価だし餌付けにはちょうど良かったんですね。(サファリで朝食に出るあのふにゃふにゃのソーセージです)

バナナリーフという有名なポイントで、マダラハタ、ドクウツボ、ヨスジフエダイなどに餌付けしてました。 
スモールマギリではキヘリモンガラ、ライオンズヘッドではサメ、ナシモティラ等ではナポレオンにゆで卵をあげたりしてました。

その頃は今と違ってインターネットはなく、世界の情報はあまり入ってこなかったし、モルディブでもモルディブ人のガイドも少なく、政府もダイビングに関してあまり立ち入った制限をしていませんでした、なのでそれが普通だと思っていました。日本でも他の国でもこのころは餌付けに関しては甘かった時代です。

餌付けをした魚は慣れているので、ダイバーが来ると近づいてきて、とても可愛かったです。

でも餌付けが原因で、ある日めのまえで事故が起きました。
今はほとんど潜っていないライオンズヘッドというダイビングポイントが北マーレにあり、そこはグレーリーフシャークが見られることで有名でした、というのもサメの餌付けのポイントでもあったからです。昔のサメに口で餌をあげているポストカードはこのポイントで撮ったものです。

その日はそのポイントで餌付けをしてサメを呼ぶという日でした。
魚の切り身をもってそのポイントでダイビングを始めました。

お客様はリーフにある段差の上でリーフギリギリまで下がって岩につかまり、サメを見るために横1列に並んで中層を見ていました。
私はまだサメの餌付けの経験はないので、お客様と餌付け担当のガイドの間で両方を見ているという役目を勝手にしてました。
サメが全く怖くない日本人の他のガイドは、花咲じじいのように魚の切り身を中層でばらまきサメを呼んでいます。

ひえ~

 そしてやはりサメ好きなドイツ人のガイドが餌をもってサメを呼んでいます。何匹かのサメがぐるぐる回って餌を狙っていたり、食べてる様子を見ることが出来ました。

 でも思ったよりサメが集まらず、そろそろこの場は移動しようとした時です、ドイツ人のガイドが
リーフ近くまで来て自分のグループのダイバーを呼びに来たときに事故は起こりました。

サメには気を付けていたドイツ人ですが、素手で魚を触っていたため、手には魚のにおいがまだ残っていたのでしょう、リーフから巨大なウツボがすごい速さで飛び出していき、そのガイドの手に
ガブッとかみついたのです。

ギャー!

見ていた全員が一瞬何が起こったかわからず、静止、
次の瞬間にはガイドが手を振ってウツボを振り払おうとしていますが、離れません。

 血も流れてきたのですが、私達もどうすることもできず、見ていると、たぶんここがサメのポイントと気が付いて血が流れていてはまずいと思ったのでしょう、そのガイドはどんどん浮上して行きます。
上を見ていると水面に上がってドーニに上がったようす、何かあれば緊急で浮上合図がでるはずだが無いので、もう大丈夫だろうと他のグループはそのガイドのグループも連れてダイビングを続け、その間に水面ではスピードボートの音がしていました。

浮上後聞いた話ではそのガイドを病院に連れて行き、7針も縫う大けがをして、しばらくはダイビングができなくなり、数か月ドイツに戻っていました。

実はその前か後に、本当か嘘かわからないのですが。他のリゾートで餌付け中にサメに指をかみ切られたという話が出回り、今回の事故もあって、たしか政府からの通達でサメの餌付けは禁止になりました。

サメ以外でも、餌付けでの小さな事故はたくさんあったと思います、ヨスジに噛まれて擦り傷できたとか、ナポレオンに手ごと噛まれたとかとか、


サファリを始めてからも最初の方は餌付けをしていました。
この話は20年も30年も前の話です。ご存知の様に現在は餌付けもお触りも禁止ですよ。

ナイトダイビングのサメに魚もって行ったり、
フィッシュヘッドのナポレオンにはどこのサファリもみんなゆで卵をあげて
すごく近くまで来たナポレオンと記念写真とか、キスしたり触ったりもできました。

ただそのうちナポレオンがいなくなり、次のナポレオンもいなくなり、何代かめのナポレオンがいなくなった頃にはモルディブのサファリも増えてきて、ダイバーも多くなり、皆が海には無いゆで卵をあげていたら、栄養のバランスも良くないだろうし、ナポレオンの体もゆで卵を分解するようにはできてないのでは、と....やっと私たちダイバーはナポレオンがいなくなるのは卵をあげているせいではないかと言い始め、あげるのをやめました。

人なっこいナポレオンを見ることが出来なくなったのはさみしいけど、
今の常識としてはやはり自然界の生きものに、餌付けをするのは良くないので、
これでよかったと思います。

今いるダイバーがみんな魚に餌をあげていたら大変な事になってしまいますからね。

そういう事でモルディブの餌付けの時代はかなり前に終わりました。

でもリゾート島やローカル島で食事に使った魚の残りを海に捨てるのは餌付けといえば餌付けなんですけどね、
だからあんなにいるんです、サメやエイ、そしてその他のまるまる太った魚たちが桟橋の下にね。
あんなにサメやエイを見れる事はたぶん自然では稀なので、もう少し見ていたいな、と思ってます。
マンタやジンベイは餌付けではないですよ~まあ光で照らして、プランクトン集めてって感じで、マンタたちも光のある所に餌が集まるって本能的にわかっているのかなぁ、なので自然な餌付け???

何度も書きますが昔の話です。現在は餌付けも触るのも禁止ですよー
ではまた次回



 

 



2020年2月9日日曜日

うんがつく話

皆さま、こんにちは。きよこです。
ちょっと休んでいる間にもう2月になってしまいました〜ビックリ。
2月1日からスーパーサウス赤道超えと5週間の南方面が続きます。チャネルダイビングの好きな方2月の29日からのスーパーサウスがまだ空いていますので問い合わせください。

さて2020年もランダムにブログ書いていきますね、お暇な方は読んでください。
それでは令和2年初ブログは運のつく話をお聞かせしましょう😆
あっ、先に言っておきますがウンの話が嫌な人は読まないでねー。

皆さん、ダイビング中にトイレに行きたくなったことありますよね?
小の事は次に書くとして大の方はしたくなった事ないですか?

お腹の調子が悪い時とか便秘で薬を飲んだばっかりにダイビング中に大に行きたくなる事ありますよねー?私はあります。

そういう時どうしますか?

 まあ普通は我慢に我慢を重ねてなんとか水面に浮上しドーニが来たらトイレに駆け込む、という感じでしょうか?
 今はドーニにトイレがあるのでなんとかなる事も多いのですが、昔はドーニにはトイレがなく、本船に到着するまで我慢を続けなければいけませんでした。

 もちろんほとんどの場合どうにか我慢してましたよ、でも水中ウンやスノーケルウンの話は女性のガイドからも聞いた事あって、いつかやってみようと思ってました。

そしてお腹の調子の悪い日に
1回目のチャンスがやってきました!
 ダイビングが終わりに近づきお客様を浮上させた後、トイレに行くと言い残し一人で再び潜行、(本当は一人で潜行はダメですよ〜でも流石にトイレに付き合ってもらうのは恥ずかしいのでプロと言う事でご勘弁を)

しかしこの日は透明度がよ良く、水面のお客様がよく見える、さすがにここで尻を出す勇気は無く、お客様の見えないところまでウンを我慢しながら泳ぎました。

ここからが大変、まずレギを加えたままBCDを脱ぎ、ウェイトベルトを取りBCDの腕の通る部分につけてバックルをちゃんと締める。(最中にウェイト落ちたらパニックですきっと)
BCDを右手左手で交互に持ちながらワンピースのウェットの上半身をなんとか脱ぐ、
BCDを装着し直してウェットの下半身の半分を下げる。そして水着も下げて〜キャー恥ずかしい。でも誰も見てないので、さぁ用意ができました!

実はこの日は結構流れがありましたが中層に浮きながら、座ってるような格好で少し流れに逆らうように座ったままフィンを蹴りながら、

初水中ウン○ 達成 !
中層だから色んな格好でできるのに座った格好がおちつくんですねー

流れに逆らっているので、ウンは水洗トイレのように、流れていきました。気持ち良い〜

 最中ずっと思っていた事は、
絶対今死んでは行けない、こんな格好で死ねない
だから残圧とダイコンをキッチリ確認しながら、万が一の時のシュミレーションを頭の中で繰り返しておりました。

 終了後はウェット着るのが面倒なので、下半身だけ上まで上げて、安全停止もちゃんとして浮上。
ちゃんとお客様に報告

そしてしばらくして2回目のチャンスが来ました。

その日は新しいガイドをメインで先頭に行かせて自分は後ろからついていきました。
この日は透明度が良くなく、しばらくグループの後ろからついて行って距離を取り見えなくなった所の岩の影でまたBCDを脱ぎウェットを脱ぎ、BCDを着るのが面倒なので、BCDを抱えたまま用を足したのですが、予期せぬことが!

前回は流れですぐに流れて行ってた私のそれが、今回は流れがなくずっと私の周りに漂っているではありませんか、いやーもうきたな〜い! 

自分の物でもやっぱり嫌だーと座ったままの格好で慌ててそれの煙幕の中から抜け出し、ウェットを海水でゆすぎ、残骸が体について無いか確認してグループの後を追いかけました。もちろんちゃんと追いついて何事も無かったかのように浮上、ウェットになんかかけらが付いてたけど気にしない。

今回私が最中に考えてた事は、どうかグループが私がいないと気がついて、探しに戻ってきませんように!とサザナミトサカハギが食べに来ないように
でした。

このような用足しは、ガイドだからできる方法なので



お客様で、どうしても我慢ができなかった方は、ドーニの後ろでスイミングウン、あるいはドーニの横から尻出しウンをした方もいらっしゃいました。

 どう考えてもウェットスーツ内ウンよりはマシなので機会があったら勇気を持って水面ウンをやってみて下さい!

ガイドに言って水面で下ろしてもらって少し離れた所で待っててもらい終わったら迎えに来てもらって下さい1回やっちゃえばもう恥ずかしくないですよー
自然の摂理ですからねーでも水面が荒れてる時は降ろせませんので、あしからず。

まあ今はドーニにトイレがあるのでするチャンスもないですね。
残念

本当の運の話でした。
これを読んだ方運がつきましたよー

今年も良い年でありますように!

ではまた次回

2019年10月18日金曜日

ヒヤッとした話2

皆様こんにちは、きよこです。
昔のモルディブはどこの島もチェックダイビングがあって、それに
合格しないとダイビングができませんでした。
合格した人を連れていくからか、今ではあり得ないくらい流れている所でも
ダイビングしていたような記憶があります。
なのでヒヤッとした話は事欠かないはずなのだけど、思ったより
忘れています。

 
では
今日はヒヤッとした話2回目です。
ヒヤッとした話を書く目的は、
そういう状況を想像して疑似体験していただいて、
万が一皆様が同じような状況になった時に、
慌てず対応してもらいたいからという理由もあるので、
ぜひ想像して読んでください。
もちろんそんな状況にならない為にどうするかという事も
自分でたまに考えたりしていると、良いと思います。

25年以上前の事でモルディブのリゾートで働いていた頃
私の働いていたリゾートでは各ボートにその日のボートマスターのガイドが
指名されてそのガイドがポイントを決め、流れのチェックもして
エントリー場所を決めていました。

 通常その日にそのボートに乗っている2-3グループが問題
なく入れるポイントにするのでしょうが、その頃は
なんでこんなポイントに入るんだろうというポイントを選ぶことも
多々ありました。
たぶん自分の行きたいポイントを選んでいたのではと思います。
(絶対そうです、自分もそうだったし、その頃はネットもなくそれほど皆深く考えなかったと
思います。)

そのポイントの一つで激流だった時の話。
今は激流はリスクが高いだけで魚はそんなにいない
とわかっていますが、その時は激流大物神話もあった頃なので、
上から見てかなり流れているんじゃないかなというポイントにも
入っていました。いや、入らされていました。

自分なら入らないであろうポイントもその日のボートマスターが決めた
ら、そこのポイントに自分のお客様を連れて入ります。

英語もあまりよくわからない時代、流れていると言っているのは
わかったし、リーフ沿いなので、流されながら潜行すれば
問題ないだろうと思って他のグループの後に続いてエントリー!
(これはダメでしょうという流れですね今思えば。水面に流れが吹き上がってました。)

私のグループは6人、エントリーする場所からもう激流、
リーフの上でエントリー、最初に慌てて潜行した3名
何故かリーフにつかまってしまいました。
(流れの中でつかまる時はガイドの指示で、勝手な判断でつかまると、はぐれます)

そして水中ベルを鳴らしても全くこちらを
見ず、逆らいきれない流れでそのまま流されている私と
他のダイバーの視界から消えました。
(つかまって安心せず、流れの来る方向ではなく、後ろも上も見てください、ガイド近くにいる事多いです。)

ひゃーまずい
他の3名のダイバーはそのままリーフから離されドロップオフへ、
そこで二人はダウンカレントにはまりどんどん深場に、
1人は私の近くにいたが、全員で浮上する状況!
なのに一人しか指示できない状況

ダウンカレントにはまった2名は、全くこちらを見ず
どんどん潜行しているのにも気が付かず、
耳が痛くなったのか慌てて耳抜き
をしているのだ。
(耳が痛いは潜行してるという事)

まぎれもなく緊急事態です!

多少の不安はあるものの、2人を助けに一緒に連れて行く方がリスクが大きいと判断し
近くにいたダイバーに1人で浮上するように指示、
OKの返事をもらい、私は潜行し続けている二人を
助けに急潜行!30m手前くらいで追いつきました。

浮上していくお客様をたまに確認してましたが、
上と下の流れの速さが違っているため
見えなくなり、その二名を連れて私も浮上。
(水中は深度によって流れの速度向きが違う事が多々あります、自分やほかの人の吐いた泡を見てある程度の流れの速さや向きを確認しておくように)
簡単な絵ですが一部紹介です、水色の線は口から吐かれた泡と思ってください。

①浮上中上に上がった泡が下に行く、(ダウンカレントがある)
②つかまった時に真っすぐ泡が上がってる、(流れ無し)
  真横にすごい速さで泡が流れている、(激流)
③泡が右に行ったり左に行ったりする、(深度によって流れの速さや方向が違う)
④真っすぐ上がっていた泡が途中から急に横に行く、(浅い方が流れが強い)


水面に上がったら、
浮上を指示したお客様は水面ででドーニを待ってるのが見えます。
遠くの方ではドーニが最初にリーフにつかまった
お客様をピックアップしている。
(水面に上がったら一人では潜行は絶対しないで)

どうにか上がったんだ 良かった!

そしてそのドーニが私たちを迎えにきたが、
船の先端に立っている男性が家内がいないんですという。
最初につかまった3名のうちのご夫婦のお客様の旦那さんが奥さんではなく、
別の人と浮上してきたそうです。

とにかく一緒に浮上した2名のお客様とドーニに上がり。
最後の一人がどこかで上がっていないか、水面を見ながら探す。
流れが激流過ぎて泡もわからないくらいなので、なかなかいる場所がわからない、
エントリーから20分くらい経っている。
はぐれた時の基本は水中を1分探して、見つからなかったらすぐに浮上。
なのに、いまだに上がってこないという事は、何かあったのかも。
最悪の事態も頭に入れながら流れがすごかったから、もっと先の方に流されているかもと、
かなり遠くまでドーニを走らせる。
こんなに上がってこないって、まずい。

最悪の場合、どうすれば良いかという考えが頭に浮かびます。
裁判になったら日本でかなとか、ちゃんとはぐれたらすぐに浮上って言ったっけなとか。
あらゆる考えが頭をよぎります。
半分保身になっちゃいますけど、


30分近くたった時、エントリーポイントからそれほど離れていない場所に、
ポツンと頭が見えます!慌てて近くに行ってお客様の名前を呼ぶと、
マスクが半分ずれてしまった、状態で手を振っています。

おおおおぉぉぉ~生きてる!!

良かった良かった!安堵の声が船からも聞こえ旦那さんも一安心、
私も、最悪の事態にならずに良かったととりあえず、ほっとしました。


 落ち着いて話を聞くと、エントリー後すぐに10mもないリーフの岩につかまり、
誰かが迎えに来てくれると思ってずっとそこに居たそうです.......

はぐれてしまって長い時間水中で待つ人の割合は一定数いるんです。
正常な判断ができなくなっているか思考が止まっているか、
サイレントパニックになっています。

なので、30mを超える場所でずっと待っていたり、
エアが後50しかないのに、まだ水中に居たり、
絶対ガイドが戻ってこれないであろう流れでもそこでつかまって待っていたり、
さがせないよそんな所にいたんじゃという中層で浮かんでいたり

とにかく待ってれば良いんだという考えが頭を占領しているようです。

ガイドがそこで待っていてといっても、ガイドが見えなくなり、
ある程度の時間がたち、
命の危険がある場合は、余裕がある間に安全に
浮上しちゃってください
そういう時こそ自分の身は自分で守ってください。
(前回フロートは安全停止の時にあげてほしいと書きましたが、パニックになっていたり、
ダウンカレントにはまっていたり、フロートを上げる事で、リスクが大きくなる場合は浮上を優先してくださいね)

事故というのはいろんな不注意、確認ミス、判断ミス、体調、たまたまの状況、スキル不足、コミニケーション不足等々いろいろな事が複雑に絡んで起きる場合がほとんどで、どれか一つでも気を付けていれば、やっていれば、起きなかったであろうと思います。
ガイドももちろん事故の起きないように注意しますが、すべてにおいて100%完璧はあり得ませんので、ダイバーの皆様も自身の安全には十分注意していただきバディやグループは近くにいるように、余裕のある方は他のダイバーもちらっと見ていただき、相乗効果で事故を防いで安全に潜れればと思います。


ちなみに、その後他のグループも潜行後すぐに浮上してきていました。
リーフの反対側のポイントで再エントリーしてダイビングをしてからリゾートに戻りました。
最初からそっちで潜ってればよかったんですが、

激流のショックで数名休みましたが、ほとんどの
皆さん、再エントリー。

切り替え早すぎです。

2019年10月4日金曜日

高圧ホースの破裂

皆さん、こんにちはキヨコです。
食欲の秋ですね、1年通して常夏の国に住んでいる私でも
日本が秋だと聞くと、食欲が出てしまいます、日本人のDNAですね、
アッ、秋とか関係ない?失礼しました。
いまだに1年中食欲が落ちず、夏バテにもならず食べております。

お母さん、私がまだ学生だった頃、大人になったら痩せるって
言いましたよね?そんな食べれなくなるから大丈夫って
もう大人通り越して人生の後半に
とっくの昔に入りましたけど、いつ痩せるんですか??
私先日誕生日でしたが、1年の目標はまたちゃんと痩せよう!です。
いい加減に次の目標を決めたい。



という事で、今日は
レギュレーターのホースの破裂経験

皆さん、ちゃんとレギの手入れをしていますか?
オーバーホールに出していても、
ホースをいつも新しいのに取り換えるわけではないので、
古くなってきたホースは破裂する可能性があります。

破裂するのはエアゲージにつながっている高圧ホースです。

小破裂はレギを取り付けてタンクのバルブを開いたときにたまにあります。
タンクのバルブを素早く開いてしまうと圧縮された空気が一度にホースに流れ込み
ホースの弱っている部分が圧力に耐えきれず、パンというような音を立てて、
空気がシューっと出始めます。
破裂してしまったホースはもう使えないので、その場合はレンタルを借りるか、
ホースだけ別に購入できるお店では、ホースを替えてもらいましょう。

そしてバルブはゆっくり開けるようにしてください。

潜る前に破裂してしまうのは、さほど問題ではないのですが、
ホースは水中でも破裂します。


自分のホースが水中破裂したときは近くで、ボン、という音とともにブシューっという音が
聞こえてきました。初破裂だった私は、あれっなんの音だろう、と周りを確認、
その最中もブシューっという音はずっと聞こえてます。

その前まで全くホースの破裂の経験がなかった私は、
周りのお客様が慌てて私を指さしてるのを見て、
上を見たら、すごい量の空気が音を立てて上に上がっているではないですか
ゲージを見たらすでにエアは100を切っていて
針がどんどんゼロに向かっていくのが見えます。
私の場合はお客様が近くにいるので、オクトパスをもらって
一緒に浮上しましたが、高圧ホースは破裂することもあると、頭の引き出しに
いつも入れておかないと、いざという時の判断が鈍りますね

お客様のホースが水中で破裂した時も、ボン、とかパンとかいう音が聞こえて
周りを見ると、ひとりのお客様のホースが破裂して空気が勢いよく出ています。

破裂した大きさにもよりますが、エアはかなりの速さでなくなります。
何だろうとおもっているお客様にエアのゲージを見せて
空気が減っていっているという事をわかっていただき、オクトパスを吸ってもらい、
その間にタンクのバルブを閉めます。

そして取り合えず他のお客様にも合図をして一度浮上という流れになるか、
安全上問題ない場合は他のグループに残りのお客様を連れて行ってもらい、
ホース破裂のお客様とだけ浮上という事もあります。

*タンクとレギをジョイントする場所のOリングが切れても同じような事が起こります。



ホースが破裂しないようにするには、定期的に高圧ホースを取り換えるのですが、
判断材料として使える状態があります。
以下の絵で説明をします。
下の絵は誰が何と言おうと高圧ホースなのです。



上の図:ホースから細かい空気が漏れてきます。
一定の間隔で小さな穴からエアの消費にはほとんど影響がないくらいの、
すごく細かい空気が漏れてきます。(最初の頃なんだろうこの微妙な空気の漏れはとおもってましたが、ホースが古くなったのを教えてくれてたんですね)

あるいは、

下の図:ホースの外のゴムがぶよぶよしてきます。中のゴムがもう劣化して、漏れた空気がたまって、いるかんじです 、ホースを触ると柔らかいのでわかります、新品のホースも触ってみておいて違いが分かるようになるのも、良い方法かもです。(さすがにこのぶよぶよはホースの寿命だと思いました)

こうなったらもう取り換え時期です。

次回ダイビングをするときに
自分の高圧ホースが大丈夫か確認してみてください。
もちろんそういう前兆が無ければ絶対大丈夫だとは言えませんが

でも自分のレベルにあったダイビングポイントで、
安全に無減圧限界を超えないダイビングしつつ、空気の残圧もこまめに確認、
100を切ったらそこより深くいかず、浅め浅めに上がっていき、バディが近くにいれば、
何も怖がることはありませんのでパニックになる必要はありません。

安全に潜れるであろうルールを守ってダイビングをする事は大切です、が、意図せずそのルールを破ってしまう事もありますので、そういう場合はどうすればいいかを、皆さんで考えましょう。

ホースが破裂したときに一人、という状況もあるかもです
例えば、潜行中、
透明度が悪く、ちょっと目を離した間に、周りには誰もいない、そんなときに、破裂音!!

例えば、ダイビング中一人だけハゼの写真を撮っていて、周りを見たらだれもいない、そんなときに破裂音!!

悪いときには悪いことが重なるものです、バディもはぐれたのに気が付かづ、近くにいない、ガイドも気が付かず見えない所に。
お互い探していても見つけに来てくれるのを待っている時間はありません、さあ皆さんならどうしますか?
水深は20mにいるとしましょう。
もちろん浮上です。エアゲージを見ながら、空気は吸えるところまで呼吸しながら、浮上していきます。空気がなくなるなと思ったら、一息吸ってそこから息を吐き続けて上がる緊急浮上に入るという感じでしょうか?

こういう事を考えると、なぜ無減圧限界を超えてダイビングしない方が良いのかわかりますよね、


気持ちとスキルに余裕があるなら、タンクバルブに手をまわして、バルブを半分くらい締めるのはどうでしょう?空気は渋いが頑張れば吸えるくらいの所で上手く止めれば、空気の圧力が少し抑えられて、破裂部分から出てくる空気の量も少なくできるのではないかと思います。それができれば、水面まで空気を吸いながら浮上することが可能かもしれない。

究極はアマゾンで買った小型予備タンクでもつけておけば良いとか、飛行機に持ち込めるかは不明。

こういった具合に、自分がそういう立場になったらどうしようと、シュミレーションしておくのも危険回避にはいいと思います。危険回避訓練です。

その場合はプランAだけでなく、B,Cも作っておいてください、そして絶対パニックにならない、諦めない、落ち着け落ち着けと心の中で言い続けてください。



大事なのは破裂したことにすぐに気が付けるかどうかです。
水中ではいろんな音が耳に入ってきますが、こういう破裂音や、緊急の時タンクをたたく音、
ダイブベルの音、誰かが叫んでる音、そしてボートの音などは聞き逃さない、水中で音を聞くという事を意識して潜ってください。
そして聞き慣れない音が聞こえたら、耳を傾けてそれが何か確認するように、
そうすると色んな事がわかり、一度聞いている音は次に聞いたときに
何の音か判断しやすくなります。

もちろん何の音かわからない時もありますので、安全が確認されれば、
水中でずっと音の出所を探さなくても大丈夫です。そこら辺は臨機応変に。


水中で音を聞くというのはすごく大事です、あんまり音を意識して潜っていなかった皆さんは
次のダイビングからいろんな音に耳を傾けてください。



ではまた次回









2019年9月12日木曜日

ヒヤッとした話(1)

皆さんこんにちは、きよこです。
私事ですが
2か月前に目の瞼裂班の手術をしました。手術時間は5分ほどですが。
白目にイボのような脂肪の塊のような盛り上がりが
できちゃう目の病気です。
目の充血や目の渇きゴロゴロするなどの症状が出てきます。
イボが大きくなると見た目も良くないです。
コンタクトや老化等の原因もありますが、
一番の原因は紫外線といわれているようです。

そう考えると若いころサングラスをかけませんでした、面倒だからという理由です。
そしてモルディブに行ってからもほとんどサングラスはかけずで生活してたんですね~
今考えると信じられないです。
母親にあんたは目が弱いから気をつけなさいよ
と言われていたんですけど、今のように情報があちこちにある時代でもなかったので、
こうなってみて、サングラスしておけば良かったなと思います。
両目にできてるのでまた次回もう片方の目の手術します。

暑い夏でも太陽ガンガン出てても、日本の皆さん通常の生活ではあまりサングラスを
してない気がします。
ぜひUVカット100%のサングラスをしてください、
あるいは帽子をかぶる等紫外線には気を付けて。


前置きが長くなりましたが、
ヒヤッとした話ですね、良くお客様から聞かれるんです。
経験が浅い時期の事が多いですが
たくさんありますので、できるだけ思い出して、
書いていこうと思います。

今日はちょっと助けるタイミングが遅れてたら、
自分も客様も大変な事になっていたのではという
話。

サファリを始めてまだ日が浅い頃、エンブドゥケーブに潜りに行きました。
確か2本目で客様は少なかったと記憶しています。

その頃はまだレベルでお客様の選別を厳しくしていなかったので、
初心者と思えるようなお客様も受け入れていました。

その一人のお客様潜行があまり上手ではなく、いつもちょっと潜ると
ふわーっと浮いていってしまいます。

私としては危険ではないスピードで流れもない安全な状況で
ダイビングの最初に浮いていってしまうお客様は
できるだけ手助けせず、見守りながら、
自分で降りてきていただくスタンスを取っていました。

その日もそのお客様は10m近くまで潜行してきたのにも関わらず徐々に浮いていってました。
よくみると目をつぶって耳抜きを頑張っています
きっと耳抜きのために大きく息を吸いすぎて浮いてるのでしょう。

水中ベルをかなり鳴らして、ジェスチャーで息はいて、
BCの空気抜いてと伝えてるんですが。
全く気が付く様子もなく、ゆっく~~り上がっていきます。

上に上がるまで気が付かないかなと思ってみてた時、
遠くからドーニのエンジン音が!!
お客様は全く船の音に気が付かず、耳抜き夢中。

いやいや、ダイビングボートもあるし、エントリーしてすぐだし、
真上を通ることはないだろうと考えていました。


心配なので、自分も少し浮上しながらそのお客様の近くに
移動し水中から水面を確認

えっ!!もう目で見えるところにドーニの先端がある!
ひぇーーーーー。このまま来ると、
どう計算しても、お客様が浮上した真上に来る。

ギャー!やばいやばい、と私も急浮上でお客様のBCDをつかんだ所がほぼ水面、お客様の頭のてっぺんは水面すれすれ、
ドーニの先端は目の前!!! うわうわうわ
覚えてないけど、何かを大声で叫びながら、
お客様のBCDをつかんだ所にドーニの先端が~~~~!
自分のロングフィンでドーニの底を蹴った所で片フィンが脱げて
下に落ちていきます、そのあとは素足で、通り過ぎていくドーニの底をを数回蹴り、その反動でなんとかドーニの半分以上が過ぎたあたりでお客様と一緒に数メートル沈んで最悪の事態を回避することができました。スクリューは頭をかすめて行きました。


心臓バクバクです、
そのまま浮上しましたが、お客様は何があったか全くわかっていない様子、
そして
通り過ぎたドーニは、あろうことか自分のダイビングドーニ!!

さすがにちょ~ドーニに怒りました。
もちろんお客様にも、いろいろ注意しましたよ、死ぬところでしたから。

今でも水中から水面を見た時のドーニの先端が水を切って近づいて
来る様子を思い出せます。

これも一つの原因かもしれませんが、私は動くスクリュー恐怖症。
とにかくスクリューには気を付けてと口を酸っぱくして言ってました。

後々は自分もサファリに慣れてきて、スタッフにもあらかじめ
エントリー後すぐにスクリューをまわして動いてはいけない等の注意をしています。
あの頃はドーニのスピードもすごく遅かったので助かったのではと思います。

スピードボートじゃなくて良かった~生きててよかった~
そんな衝撃的な事件ですがお客様の名前はすっかり忘れました。
そして他のお客様はどうしてたんだろうという事も思い出せません。すいません

皆さん、
潜行時いろんな危険が周りにあります、少し前に書きましたが。
周りよく見てください、浮かないように、目をつぶらないように、
耳抜きは少ない空気でできるように練習してください。
何度も言いますが。
だからと言ってウエイト重くすると違う危険が待ってますので、それは止めて
余裕をもって潜るためにはどんどんサファリに来て、
スキルアップを意識して潜ってくださいね~ 
私その頃すでに5000本近く潜っていますが、
まだまだだと思ったので、自分が上手いと思ったら成長が止まってしまうので、
何本潜っても、自分のダイビングを見直してさらに上手になってもらいたいです。

もちろんサファリはBKS!ちと宣伝



という事でまた次回


















2019年9月4日水曜日

モルディブの危ない魚(1)


皆さん、こんにちは、キヨコです。

やっと天気も回復しつつあるモルディブですが、
せっかく来ていただいた週が天候が悪かったお客様、お疲れさまでした。

モルディブはかなり天気が悪くても
場所と時間にこだわらなければ潜れる海です。
リゾートではダイビング開始時間が決まっているため
その時間にすごい嵐が来てしまうと、キャンセルという事もあります。

サファリの場合、環礁を渡ることはできない事もありますが、
時間をずらして少し天候が収まったら、1日に潜れる本数は減ってしまうかもですが
風の影響の少ない島影やリーフの後ろなどで潜ることができます。

天候が悪いと、
船が揺れて多少酔いやすくなるとか(酔い止め持参)
水面に波があってボートに上がる時に体力がいるとか(QPコーワゴールド持参?)
風が強くてポイントに移動したりダイビングした後に肌寒いとか(風よけ上着持参)
そういう事はありますが(一応なんとなくの解決策を書いてます)

せっかくの1週間のお休みで来たのに、天候が悪いという理由で
全く潜れず、器材は乾いたまま帰国、
という事は29年の間に一度もないのです。

そういう意味で言うと、潜るという目的はほぼ達成される海で、魚も
もちろんたくさんいますので安心して潜りにきてきてほしいなと思います。
以前ブログ書いてた時にも話したことがあるかもしれませんが、

今回はモルディブサファリで潜っていた私が思う危ない魚の話を
したいと思います。思い出したら他の魚も書きますね。

一般的に危ない魚はたくさんいますし図鑑にも載っていますが
この魚は危険という部類にあまり入っていないような、
その魚の名前は

サザナミトサカハギ 


はいこれです、失敗作ではありません、いまいちうまく撮れてないだけです、
無料の写真素材を探したのですが、探せなくて。

私がずいぶん前に撮った写真ですが、サファリで潜った方にはおなじみですね。
これです、エントリーすると、わらわらわらわらと下から湧き上がってきて
ダイバーの泡で気持ちよさそうに遊んでいます。
色は黒くて蛍光の青のラインが所々に入っていて、体色はその時の魚の気分で
水色にまで変化します。尾びれの上下から細長いひも状のひれが出てます。
とぼけた顔していて、かわいいんですけど、
絶対触らないでください!


尾びれの手前両横に2枚づつ全部で4枚、
鋭い鎌のような形のナイフが付いています。
よく切れます。
潜行中のいろいろをやっている時にも、すぐ近くに来ます。
髪の毛がふわふわ出ているとそれを口でパクっとしたりもします。
全く人間を恐れていないのか目の前5㎝の所を横切ったりもしちゃいます。
                                        

私がガイドをやっていた時に、覚えている限りで2回、サザナミ君に切られた
お客様を見ました。

一人はすぐに近くに来るので、かわいくて、手で触ってしまったのですが
母指球といわれる親指の付け根の手のひら側の膨らんでいる所とスパッと
血が水中にあふれ出てきて、まだサファリ経験の浅かった私もびっくりして
とにかく止血しながら浮上と考え、切られた部分を親指の横腹で押さえたら
親指が半分くらい入ってしまうくらい深く切られていて、
その頃はまだ余裕のない私は、あれほど魚に触らないでと言ったのにと
怒り気味で近くの島のクリニックへ直行、その方はその後は
ダイビングは禁止でした。

もう一人は外国人のお客様で、ナイトダイビングに行ったときに、短パンとTシャツで
潜っていたその男性のお客様、何かの拍子にサザナミ君の寝ているケーブにフィンを
蹴り入れてしまい、驚いたサザナミ君がケーブからすごい勢いで出てきたときに、
お客様の腿の内側を切っていきました。20㎝に達するほどの長さで切られていて、
ただあまりにも鋭すぎるのか、たまたま血管が少ない場所だったのか、
血はあまり出ず、でもナイトダイビングに行っていた他のお客様にも緊急時という事で
浮上してもらい、近くのリゾートのクリニックのお医者様に直行です。

どちらも切られた所が良かったのか大事に至ることはなかったのですが、

心配性の私は、注意してもお客様が触るんじゃないかとか、手をばたつかせて潜行してる
時にサザナミ君に当たるんじゃないかとか、毎ダイブ潜行するまで心配でした。
ある程度潜行すると、なぜかサーっと離れて行ってしまいます。

なので、
潜行中はきちんと周りを見て、サザナミ君に触らないように、
手でどかしたりしないように、目の前に来ても無視してください。
手をばたつかせず、じっとしていれば、
そのうち離れていきますので、それまでは気を付けて潜行お願いします。

釣りをされる方、サザナミ君つれちゃったら、素手では触らないように気を付けてください


何にも触らなければ良いのですが、二人目のように意図せず切られてしまう事も
あるのでご注意ください

ではまた次回








2019年8月21日水曜日

船酔い

皆さん、こんにちはキヨコです。
船酔い克服自慢です。
*食事中は読まないほうがいいかも

皆さん船酔いしますか?

 私は日本人は船酔いしやすい体質だと思います。

もちろん全然酔わない人もいますが、欧米人に比べて酔う人が多いように見えます。
そしてダイビングを続けているのに、クルーズに乗らない方の理由の一つに
船酔いするから1週間ずっと船は無理~、というのをよく聞きます。

でもその中の大半の人は乗ってみると結構大丈夫なのでは?
実際勇気を出して乗ったら、
い止めは飲んでたけど、
船酔いはほとんどしなかった、
と言われます。

だから船酔いが心配で、
モルディブのサファリを諦めている方、もったいないです!!

ダイビング前後がすごく楽で、大物も群れも見れて面白いポイントがたくさんあります。
コスパも良くて、なかなかこんな海ないので、私の乗り物酔い経験を読んで同じ程度か
少しそれより上でもモルディブのサファリに乗って楽しく過ごせるはず。

リピーターのお客様には話したこともありますが、
私,スーパー乗り物酔いガールだったんです!!(昔)

小学生の頃はクラスの誰よりも酔ってました。
修学旅行のバスとかでもすごく酔うので前の席にしてもらったり、
誰が言ったかわからない伝説の酔い止め方法を試したりしました。
梅干をへそに入れてテープで貼る(いつの時代だ)、ウイスキーをキャップ1杯のむ(昔の先生こんなことやるんですよ)遠くを見てる、歌うたう、とか、どれも私は効きません!!
昔の酔い止めもそんなに効かなかった。

気を紛らわせるんだとか、無理。 酔わない人、船で本なんて読めちゃう人は酔う人の気持ちはわからないですよね。頭の中は気持ち悪い気持ち悪い、吐くかも吐くかも吐きたくない、でも気持ち悪い遊園地のコーヒーカップや、公園のブランコ、たまにエレベーターでもちょっと気持ち悪っ!てなるくらい。

自分で車を運転するようになって、運転してると酔わなくなったけど
人の車はやっぱり酔ってました。

だからダイビングを始めて、波良い、うねり良い、船酔い、浮桟橋良い、
大体経験しました!

伊豆にショップのアシスタントとして行ってたのに、
お客様に背中をさすってもらい、ボートのヘリで吐き続け、ポイントに着いたら、
一番最初にエントリーさせてもらい、うねりのなくなる水底のアンカーにつかまって待つ
という情けなさ、ボートがすごく嫌でした。

お客様から吐いた方が楽だよと言われて、なるべく吐くようにしていたら、確かに
吐いた後は少しだけすっきり。

だんだん吐き慣れてきて、すぐに吐けるようになっていました。
食事も吐いたときに綺麗なように?うどんを主に食べてました。
昔のOWの教本に、すい中で吐くときはレギュを口から外して吐いて、
すぐにくわえるような事書いてあったのですが、
口から外して吐くなんて、私はちょっと怖いです。
水中で吐くときはそれぞれ自分に合った安全な吐き方でパニックにならず粛々と行いましょう。

だからオクトパスを用意しておいて、そのままレギュに吐いてました、
もちろん自分のレギュで。吐くと、エキゾーストティからうどんが
綺麗に飛び出していきました。パージボタンを押して、すべて出して、
オクトパスを加えながら、セカンドステージを水中で洗浄、そしてまた口に戻して、何事もなかったかのように潜る、というダイビング生活を最初の頃はしてました。

なのに、モルディブにいけるチャンスが来たときは、
船酔いはなぜか頭からなくなり、とにかく海外に行く!
という思いだけでモルディブに来てしまったのです。
海外で吐くのはさすがにシャイな私は嫌だなと思い、
購入してきた酔い止め薬と酔い止めバンドをし、なおかつ、ダイビングドーニでは仁王立ちして水平線をずっと眺めて酔いと戦ったのであります。

立ってるとかなり平気、一番酔うのは、ボートの椅子に座り背もたれに背中を付けて、
ボートと一緒に横揺れしてるとき、本当に気持ちが悪いくなります。
そして、ウエットの首の部分を絞めてるとすぐ気持ち悪くなりますよ。
首は開けておくのは酔いやすい人のマストです。(南国限定)

ウェットは南国使用のちょっと大きめ前ファスナーに変えたり、
後ろファスナーでも首にもファスナーが付いている楽なものにしたり、
後半はラッシュに短パンとどこも締め付けない楽な格好でダイビング。

ドーニの椅子に座る時は背もたれに背中を付けないようにしたり、直前までは立っていたり、
お客様がやると危ないから座ってくださいって言われちゃうんですけど、ボートの前の方が揺れるので、少し後ろの席にして背もたれに寄りかからないようにするといいかもです。

そこらへんのコツがわかるとだんだん酔いにくくなってきます。
それでも、もともとひどく酔うので、今でも波が高いと気持ち悪くなります
その時は早めに酔い止めを飲んで、ベッドで横になってます、そうすると酔いません。
酔う前に酔い止め飲んで寝ちゃうのが一番。

でもある程度慣れてから行ったハワイの海では酔いました。

船も違うし揺れ方も全く違う、
結論から言うと、
モルディブの船の揺れは酔いにくい、のではないか。
そして、環礁の中でのダイビングが多いので、揺れも他の外洋に面してる海に比べると小さめ、風通しも良いし、吐きやすいという安心感、、1本1本、本船に戻れるダイビングスタイルなので、横になれる時間もある。
大きく揺れるのは風やうねりのある時の環礁越え、波よけの無いチャネルの間を進むときも風があると少し揺れます。

そしてクルーズに乗っているとある程度体が揺れに慣れようとしてくるようで、酔ってもちょっと気持ち悪いくらいで吐くほどではない、という域に入ってきます。

私は船に住んで長い間生活してきたので、もうそんなひどくは酔わないだろうと思ってたら、
数年前の大阪USJのハリーポッタージャーニーの乗り物で吐く直前まで酔いました。
あれはやばいです。終わった後はヨロヨロでした。

それでもコツをつかめば吐かずに船の生活ができました。
船酔いさんたちが初乗船するときはもちろん早寝早起き水分をたくさん取って、食べすぎには注意して、体調管理をしっかりして、というのが前提にあります。


酔いやすいと伝えていただければ、環礁越えで揺れやすいときは事前に声かけてくれたり、
ダイビングドーニでも早めにエントリーしてもらったり、揺れにくいいざという時に吐きやすい
場所に座ってもらうなどの配慮はできますので。



酔いやすい方も怖がらず一度サファリに挑戦してみてください!
皆様のダイビング仲間で船に酔いやすくてサファリに行くの
躊躇している方がいたらぜひお誘いの上お越しくださいませ。


 ⋆それでもすごーく酔ったらごめ~ん

自分の船酔い結局克服してないや~ん
 ではまた次回

2019年8月4日日曜日

エア切れ経験

皆さん、こんにちはキヨコです。

今日は私のエア切れの話、長くモルディブで潜っていた私、覚えてる限り今まで二度エア切れの経験があります。

 1回目はリゾートで働いてた頃、お客様のビデオ撮影をしていました。
マンタポイントでお客様には岩につかまってもらいじっとしていてもらって、私は右左、後ろ前、上下、いろんな角度からお客様とマンタが入るように撮影、流れもあり、後半特にマンタがどんどん出てくるので、もう少し、と思っているうちにエアが急にすいにくくなり、エアゲージ見るとほぼゼロ! やばいやばい

お客様は外国人で、ボブ(仮名)じっとしてるからさすがにエアは残っていて、まだ70ほどあるから上がらないという、まだモルディブに来てそんなに立ってない私、お客様より早くエアがなくなるなんて、恥ずかしくて言えないという気持ちがあったので、ボブには先に上がると伝えて
そのままお客様を確認しながら浮上、途中からほぼエア無しの緊急浮上状態でしたが。(あれって結構苦しいのよ、うーとか言ってられない、言った気がするけど、水面でうーって言ってなかったら肺破裂してるかなぁとか心配になった。)
水面から水中の様子を見ながらボブが上がってくるのを待ってました。ボブはエアがなくなる前に自分で上がってきて、先に上がっちゃったけどどうしたの?と聞かれたが、恥ずかしいので、ちょー苦しかったし、肺大丈夫かなと思ったけど言わなかった。
今だったら言えるけど。というかそうならないように潜れるし~今なら、たぶん。ボブがダイビング上手でよかったよ~たぶんそんな名前じゃなかったと思うけど。

 2回目はサファリで、チェックダイビングの時、潜行の時から、なんかタンクが軽くて、ガイドのくせに潜行がすごくしづらく、ヘッドファーストで潜行していったのです。
水中でもずっと体が浮き気味で、最近太ったからかなぁ、ウエイト付け忘れてないよなぁ、とか疑問に思いながらもガイドしてました。
どんどん深く先行していって、30m手前くらいになった時にやっぱり空気がすいにくい気がしてバルブちゃんと開けてなかったのかなと、バルブに後ろから手を伸ばし、開けてみても空気は吸いにくいまま、(最初からゲージ見ろ!)そしてエアゲージを見ると、
あれっ残圧20、ハイそうです、エア確認し忘れてました。

どう計算してもダイビング終了まではエアは持たないのだけど、運よくリピーターのお客様が多く皆さん上手なダイバーなので、自分だけちょっとづつ浅めにダイビングしつつ、エアをこころよくくれるお客様を何人か選び、そろそろエアがやばいなという頃に、こっちをたまたま見てくれた、ダイビングも上手でよく知っているお客様に、手招きで、ちょっとちょっと、と呼び、怪訝な顔で近づいてきたYさんにエア無いからエアちょーだい
と合図し、エアゲージを見せて、他のお客様には別のガイドについていくように指示しYさんと浮上。

水面でYさんにエア無くなっちゃったからタンク変えて戻るから、すぐ下に見えるグループに戻っててと伝え、自分はタンクを変えてすぐに合流、無事その時のチェックダイブを終わらせました。
終わった後、他のお客様はまさかキヨコさんがエア切れになると思わないから、Yさんがエア切れだと思ってたと言っていました。

いいえ、ガイドでもこのようにエア切れになる事も稀にあるんです。一人お客様残したらまずいでしょう、とか、水面から水中に一人で戻していいのかとか、ご意見もあると思いますが、本人エア無い状況で判断でしたので、こんな感じです。

いつまでもあると思うなエアとキック力!! です。
足がつりやすくなりました最近......


とりあえず両方とも運よく事なきを得ました。

皆さんも、不注意や点検忘れ、そしていつもと違う状況下でのダイビングでエア切れになる事もある,と思っていてくださいね、なので絶対一人では潜らずバディの近く、ガイドの近く、同じグループの人の近くにいてください。
そしてエアは頻繁に確認して、BKSの場合は100切ったらそれ以上深くいかず、50、流れのある時は70でガイドに教えてください。
早くエアが無くなっても恥ずかしいことではありません、もちろんいつもエアの消費の早い人は消費を少なくする努力は必要なので、それはいろいろ聞いてやってみてください。
でもエアが少なくなったのを隠されるのが一番危ないので、ちゃんと教えてくださいね。

ではまた次回