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2019年12月17日火曜日

中性浮力を取る

皆さん、こんにちはキヨコです。

現役で潜ってないので、いろいろ考えていたらかなり遅くなりました、中性浮力について書きたいと思います。

今年最後の投稿は長文になりますので、適当に休み休み見てみてください。


中性浮力とネットで見ると、中層で浮きも沈みもしない状態
と出ているのが多いのですが、
この説明はダイバーにはちょっと違うのではないかと私は思うのです。

呼吸によって肺はふくらんだり縮んだりしているので、それによって浮いたり沈んだりするので、その場でずっといるというのは息を止めていないといけないのでは、と考えて、いったい中性浮力ってどうやってとるのだろうと少なからず思っていたりするんじゃないでしょうか?

もちろんOWの講習やAOW,中性浮力のスペシャリティ等でも習っているかもしれませんが、
どうやって教えてもらったか覚えてないですよねきっと。

私が思う中性浮力は、
自分のいる深度で、呼吸によって体を浮いたり沈んだりさせられる状態
かな?と、もちろん呼吸のコントロールで止まっている事が出来ますよ、
その状態にするために、適正なウエイトを着けて体を沈めて、必要であればBCDに空気を入れたりするわけです。


今日は簡単な流れの無いポイントで潜りながら中性浮力を練習するという目的で書いてみようと思います。しかも暖かい海でウエットは3㎜、あるいは使い古した5㎜、またはラッシュガードという設定で、タンクはアルミタンクです。
南の国でしか潜った事がないので、ちょー限定ですが、この条件に当てはまらない方でも読んでみて応用してください。


準備編
すべてを1本のダイビングでできなくても良いので、ひとつづつ習得してください、
まずやってほしい事を下記に並べました。

*呼吸を長くゆっくりできるようになる
*ウエイトは絶対に着けすぎないように
*フィンを無意識に動かさないで
*水平姿勢で泳げるようにする、立ち泳ぎにならないように
*BCDから空気をすぐ抜く方法を頭に入れておいてください
*中性浮力に集中できないのでカメラは持たないでください。

規則正しい長くゆっくりした自分に合った呼吸の仕方を習得しよう。
長くゆっくり呼吸をして肺の空気をすべて吐けるように、
(実際にすべて吐くのは無理ですが、イメージとして)
短い不規則な呼吸をしてる間は中性浮力はとれません。

前にどこかで書いたのですが、マウスピースを加えた口の開きでそのまま呼吸をするとゆっくりとした呼吸はできず、すぐに吐いて吸ってという早い呼吸になってしまいますので、舌をつかって、空気の出る穴を自分に合わせて作り調整をしてください。
吐くときは最後にお腹に力を入れて吐くような感じで、吸う時は舌に空気をバウンドさせるような感じで吸います。これは陸上でも練習できるので何度もやってください、苦しくならない程度にゆっくり吐いて吸ってが同じくらいの秒数でできるように、
とにかく呼吸がちゃんとできない事にはスタート地点にも立てませんから、しっかり習得してください。

適正ウエイトを着けよう、絶対にオーバーウエイトにしないように。
これは綺麗に中性浮力を取るために必ず必要です。
ウエイトが重過ぎる方は中性浮力を取るのがかなり難しいと思ってください

⁂OWで習う適正ウエイトは、BCDから空気を出して普通の呼吸をして、水面が目線に来る程度、というように書いてあったと思いますが、これですーっと潜行できるのは息がちゃんと吐けている人だけのような気がします。

後半はアルミの場合タンクの空気も減って浮きぎみになるので、
最初のうちは水面でBCDの空気を全部出して息を吸って水面に頭が出る程度にしても可です。
最初だけですよ!
まずは潜れないと練習にもならないので、ちゃんとした呼吸ができるようになったらウエイトを減らしてください。

中級者以上はヘッドファーストができると思うので、ウエイトは⁂の量か少し少な目で。

上級者は当たり前にヘッドファーストができますね、ウエイトはウエットスーツの浮力を相殺するための物で素早く沈むための物ではない事を頭にいれてください。なので⁂よりもほんの少し減らしてください、水中がすごく楽です。
(脂肪が多い方は浮きやすいので、多少多めにつける事があります)


 私達ガイドでもウエイトが重過ぎると中性浮力が取りにくいんです。

ウエイトが重いと
BCDにかなりの空気を入れるし、入れたり出したりを頻繁にしないと呼吸での調整ができなくなる、多量の空気を入れたり出したりするので、適正な空気をBCDに入れるのが難しくなるのと、大きな空気が膨張するので、上手く出さないと浮かびあがる危険もある、タンクの空気も減る、バランスも悪くなる、水の抵抗がかかって泳ぐのに力がいる、BCDに空気を多量に必要になるために上半身が浮いてしまい、知らない間に立ち泳ぎになっている、潜行時のコントロールができないとすごいスピードで潜行していき耳に負担がかかるし危険,腰がウエイトで痛い等々、全く良いことがありません。

適切な呼吸と適正なウエイトの量が中性浮力を取るのに不可欠です。
とにかくこれができてないとちゃんとした中性浮力を取るのは難しいと思われますので、呼吸の練習は陸上でもできるので、何度もやって下さい。
ウエイトは多めにつけている方が本当に多いので、減らす勇気をもって確認してください。肺の空気をゆっくり吐き切ればウエイトは減らせるはずです。
私のやっている方法を書いてみましたが、長くゆっくり呼吸をするための自分なりのやり方を考えていただくのも良いと思います。

安全のためBCDから空気をすぐに抜くスキルは絶対覚えよう
BCDで中性浮力を調整するわけではない事を頭に入れてください、実際に中性浮力の調整は呼吸でしてます。BCDはそれの補助をするだけです。
ウエイトを多くつけると。BCDに空気がたくさん必要になります、深度が下がるとさらに空気を入れて、深度が上がると、今度はかなりの空気を出します。
そんな事を頻繁にやっているあなたは中性浮力取れてません、

他に気を取られると最初は中性浮力が取れているか判断できませんので、カメラは無しで練習してくださいね。
ウエイトを適正にしている状態では、今までと同じようにBCDに空気を入れると、ふわふわと浮上して行ってしまう事もあります、ふわっと浮いてしまう前にBCDから上手に空気を出して、息もちゃんと吐くように気を付けて練習してください。
万が一浮上し始めてもあわてず、すぐにBCDから空気を出せるようにしておいてください。


浮力を取るためにフィンを使うのは止めよう
これは知らない間に動かしてプラスの浮力を取っている方がかなりいます、くせになっていて
しかも本人は気が付いていません、
よく見るのは立った状態でその場で止まっている時に、少し膝を曲げてあおり足のような状態で、体が沈んでくると息を吸う前にフィンを使ってその深度に上がってきます、これは微妙に体が上下してるのですが、当本人はそれに気が付いてなくて、足が定期的に動いているのですが、中性浮力が取れていると思っているので、なかなか直りません。
中性浮力を取るためにはフィンを使っての浮力確保はしないように。必要ないときは意識して足を止めてください。

中性浮力の調整は呼吸でする、呼吸でできなくなった深度に入ったらBCDに空気を入れる。
BCDに空気をいれるときはインフレートボタンを短くんポンポン通して入れる、抜くときも同じ。
【緊急の場合は一気に抜くこともできるように】

わかっていると思いますが一応書いておきます、緊急時にはもちろんフィンを蹴って浮力を確保してください、例えば強いダウンカレントに入ってしまった場合や、緊急浮上するときなど........


水平姿勢で泳ごう
下の方に絵が出てますが、横になってください、立ってしまうとどうしてもフィンに頼ってしまう事があるので、水平姿勢のままどこも動かさず、中性浮力の練習をしてください。

赤字をやるという準備が整ったら


水中編
初心者ではない事を前提に、当たり前にすることは省いてあります。

潜行します、適正ウエイトの場合足からならゆっくり潜行していきます。
(ここで私よくやるのは立ちながらフィンをあおり足で上に蹴って下に行きます。耳抜きのできないお客様を見たりするときに、立ったままフィンで沈めると便利。イメージできる方はやってみてください)
ヘッドファーストを使えば自分の好きな速度で潜行できますので、ヘッドファーストの綺麗な仕方や、ヘッドファースト時の耳抜きの仕方など別途習得してください。

適正ウエイトの場合10mから15mの間くらいまではBCDに空気を入れなくても、呼吸だけで中性浮力取れる人が多いようです。
では
体を横にして、呼吸をゆっくりしながらガイドについていきます。フィンは進行方向に水平に移動するために使いますが、自分の体を上下させるのにはこの練習では使わないように。
中性浮力が取れて呼吸でコントロールできる深度に居れば
息を吸うとしばらくして体がふわっと上がってきます、そして息を吐くと体がふわっと下がっていきます。
このふわっと下がる上がるを体で感じてください。吸ったらすぐに上がる吐いたらすぐに下がるわけではなく、一定の時間が経過した後、体が反応します。
まずはこれを体で感じるというのが大事です。

息を吸っても体が下がってしまう場合は浮力が足りないので、BCDにポンポンと数回空気を入れてください、空気を入れたら息を吐いてください、そしてまたゆっくり吸ってください、まだ下がる場合はまたBCDに空気をポンポンと入れて、また息を吐く、それを繰り返して、
息を吸ったら体がふわっと上がる、吐いたらふわっと下がるという所まで調整してください。

浮上してしまわないように、BCDには少しだけ空気を入れて、空気を入れたら息を吐く、次にゆっくり吸いながら調整、吸ってすぐにフワっと浮上しだす場合はBCDに空気を入れすぎ、なので、少し出す。

イメージするとわかると思うのですが、
息を吸ってしばらくして体が上がってすぐに息を吐くとしばらくしてまた体が下がる、
この状態では自分の体が場合によっては1-2m上下してしまいます。
それは危ないので、そこを調整します。
上記の練習をする時も絶対に体が上がって行くのを何時までも感じていないでください、

息を吸ってふわっと感じたら自分の体が上がる前に吐く、
息を吐いてふわっと感じたら自分の体が下がる前に吸う。
息を吸ってふわっと感じたら自分の体が上がる前に吐く、
息を吐いてふわっと感じたら自分の体が下がる前に吸う

これを繰り返すと、
なんとなく中性浮力が取れます。まだ少し上下する感じです。
フワッという感覚も個人差があるとおもうので、自分の感覚をみつけてください。
(ウエイトが適正でないとこの感覚もあまりわからないかもしれません)


ここで大事なのは呼吸で
速い呼吸をしているとちゃんとした中性浮力はとれません、
なぜならがふわっという感覚を感じるのに、一定時間かかるからです、呼吸が早いとこの
ふわっとなる前に息を吸ったり吐いたりしてしまうからです。

最低でもふわっと感じるくらいには長い呼吸をしなければいけません。

この後は自分の呼吸に合わせて微調整を各自することになります。
体が完全に反応してしまうとそのあとはすごく早いので、次の段階は
ふわっと感じるなと思ったら吐く、ふわっと感じるなと思ったら吸う。
大体吐く息の長さと吸う息の長さを同じくらいにして、
体が反応する前に吸ったり吐いたりすることで同じ深度にいることが出来ます。

この時ウエイトが重過ぎてそれに見合う空気がBCDに入っていない場合は、息をはきはじめるとすぐに体が沈んでいくので、すぐに息を吸わなければならず、吸うのはかなり吸うまで体がふわっと浮かび上がらないという状況になります。

 重いと思って今度はBCDに空気を入れすぎると、逆パターンで空気を吸ってすぐに体が浮きあがってきます、すぐに息を吐かないといけなくなり、場合によっては浮力付きすぎて息を吐くだけでは体が沈まず、BCDの空気を出したり、慌ててバタバタしてしまい、どんどん上がっていく事があります、BCDから慌てて空気をたくさん出してしまうと、今度は沈みがちになり、またBCDに空気を入れる、また浮くまた出すみたいな悪循環になり、中性浮力どころではなくなります。

このBCDの空気の出し入れの調整は難しいので、中性浮力を取って安全にダイビングをしていきたい皆さんは何度も言いますが、絶対オーバーウエイトにはしないでください。

本当に適正ウエイトというのは大事です。
息を吸ってある程度の時間がたったら、体が浮き始める、その感覚になったら息を吐く、
息を吐いてある程度の時間がたったら体が沈み始める、その感覚になったら息を吸う、
これが自分のゆっくり長い呼吸にちょうど合うタイミングでできるようになると、楽に中性浮力取れてるという事になります。

最初は意識してやっていても、次第に慣れてきて意識せずできるようになってきます。
もちろん多少の上下は許容範囲なので、そこまで気にしなくても良いです。
たまに息がすごく長くて体が沈み始めてもまだ息を吐いているという人がいます、この場合は、
口からの空気の出し入れの量を舌を使って多めにして、上手くタイミングが合うように呼吸を調整してください。


応用編
今度は止まった状態で深度を上下させる練習をします。適正ウエイトなら、呼吸で深度を上下させることが出来ます。
1-2m下のケーブに入りたい、息を長く吐きます、ふわっとしても体が反応するまで
ゆっくり息を吐きます、体が少し下がり始めたら、吸って下に行くのにブレーキをかけます。

すると吸った後でもさらに少し下がって止まり、今度はからだが上に行く反応をする前に
吐きます。(必要によってこれを繰り返す)
そのケーブのある深度で上記と同じように中性浮力を取ります。
少し深度が下がったことでその深度のいるために吸うのが大変になった場合はBCDにまた空気を
少し入れます。

逆にケーブの上に戻りたい場合、吸います。体が反応し少し浮いたら吐きます、そうすると少し上がって止まります。(これを繰り返す)
自分の行きたい深度に行ったらそこで中性浮力を取ります、吸ったらすぐにふわっと反応するようであれば、BCDから空気を少しだけ抜きます。

これで体は横になってフィンは全く動かさず、深くいったり浅くいったりカッコよく移動できます。
そして砂地でもフィンを蹴る事なく自分の体を上下させれます。

フィンを使っていない事は意識して確認してください、

上記をする時の体のポジションはこの絵のような水平姿勢でやってくださいね、


今度は立った状態で練習します。これは皆がマクロ見ている間や、
安全停止の時などでも練習できます。
体が横になっている時と立っている時では浮力が多少違いますのでそれも覚えてください。

ドリフトダイビングで流れに乗ってながされている時に、中層であぐらをかいて流れに流されたり、
膝を抱えたり、とにかくどんな態勢でもその深度に居られるように、練習してみてください。

次に上の姿勢で砂地に着く直前で体を止めるというのをやってみてください
上記の方法で砂地に水平姿勢で降りていきます。最初は砂地に着地しないように、
砂地から1mくらいの高さらへんでいつもより大きく息を吸って浮力を付けます、(通常の呼吸よりも素早く吸う)すると体がピタッと止まります。止まったらそこでまた中性浮力を調整し水平に移動するか止まったまま、砂地の生きものを見たりします。

写真を撮るため生き物を驚かさないように、自分も動かないようにしばらく息を止めることもありますよ。
もちろん上に移動するときはフィンは蹴らないでくださいね、砂を巻き上げてしまいます
ゆっくり息を吸ってプラスの浮力にして水平姿勢のままそっと上に移動してください。

狭い場所の穴を除くときに、逆立ちした状態で頭が岩にぶつかるすれすれで止まって穴の中を確認して、また上がるみたいな事も上級者になるとできますが、頭ぶつけたことあるので、
別にそこまでやらなくてもいいですね、あははは

番外編
モルディブのリゾートで働いていた頃、モルディブ人のガイドがウエイトがすごく少なくて、
ウエット来てても1キロくらいしかつけず、たまに全く付けないなんてガイドもいました。
余計な脂肪は全くついてないモルディブ人ガイドだったんですが 
キヨコは3キロもつけてるんだ~とか言ってくるので、ウエイトを減らそうとすごく少なくして入ったら\あら大変、激流でエアを結構使ってしまい、後半浮き気味で、水中の岩や死んだサンゴを抱えてマイナス浮力をつくるも、大した重さがないんですよね、あの岩たち。
そして安全停止でフロートを上げる時も立ったままでは浮いてしまうので、からだをVの字状態にして、フィンを蹴りマイナス浮力を作り、フロートを上げた後は、ヘッドファーストで逆立ち状態でロープを下に引っ張りながら時間が経つのをまってて、全くお客様の事は見てられない状態になった事あります。
 またある日は、2キロのウエイトを付けていたのに、水中でお客様がBCDのポケットに入れていたウエイトを1kg落とし、大丈夫だろうと思って1キロ渡したら、すごく浮き気味になり、
とにかく息を吐く、とにかく吐く、苦しいからちょっと吸う、でもすぐ吐く。吐いて吐いて吐いて吸う、すぐ吐いて吐いて吸う、吐いて吐いて吸う、苦し~みたいな呼吸で1本終わった時にはへとへとになった事もあります。

減らしすぎも、良くありません、

水中で欧米人が付けていたと思われるウエイト6キロついたベルトを拾った時、これもまた大変、水中20mくらいでBCDに空気をブシューーーーーと入れ、ベルトを腰に巻き、水平に泳ごうとするが、上半身が浮かんでくる、でもガイドだし、カッコよく見せたいと、頑張って水平を何とか保つ、気を抜くとまた立ち上がる、この繰り返しで1本、終わらせたこともあります。他のガイドと手分けして持てばよかった。
ウエイト重いと疲れる。

あまりにも重いウエイトは拾わない方が身のためです。


という事で
後は潜り込んで個人個人に合った浮力調整のコツをつかんでください、
陸上で目をつぶってシュミレーションするのも良いと思います。

あまり考えずに中性浮力を体で覚えて取れてる人もいますので、そういう方は
そのままで良いです。

しっかり中性浮力が取れるようになると、水中で体をほとんど動かしません、
呼吸も整っているので、体にしっかり酸素がまわり、少し流れに逆らっても息があがることが
減ると思います。呼吸が整うとエア消費も遅くなり、酸欠で頭痛が起きる事も少なくなるし、何よりダイビングがさらに楽しくなって、広範囲で周りの様子が見れるようになります。

取れるか取れないかは天と地ほどの差があります!
そして安全に潜る事にもつながりますので、しっかり中性浮力を取れるように、意識しながら潜ってください。

センスもあるだろうし、すぐに習得できる人もいれば時間がかかる人もいると思います。
でもオープンウォーターを取った皆さんはちゃんと練習すれば中性浮力取れるはずです。
焦らず、ゆっくり着々と自分ののからで体で覚えていってください。

そして中性浮力が取れるようになったらカメラやビデオをもってください
カメラやビデオを持っても同じように中性浮力が取れるはずです。
カメラがマイナス浮力の場合はその分ウエイト減らす事を忘れずに、
プラス浮力の場合は、ウエイトを増やしますが、増やしすぎないようにカメラのハウジングにウエイトを付けるのもお勧めです。


サンゴを壊さず、リーフにも触らず、ケーブの中でも何にも引っかからず、砂地でも砂を巻き上げず、着底せず、中世浮力を取りながら写真が撮れたらカッコいいですよね。

もちろん安全停止もピタッと体を動かさず止まってくださいね。

自称中性浮力が取れている、でも実は取れてないダイバーには絶対にならないように、まずは自分は中性浮力取れてないかもしれないと考えて自分のダイビングを確認してください


自分の感覚を言葉にするというのはすごく難しいですね、
しつこいくらいに、適正ウエイトや呼吸の事書きましたが、
わかりにくかったらごめんなさい。


ではもう2019年も終わりですが、
皆様よいお年をお迎えください。

ではまた来年かな







2019年11月17日日曜日

中性浮力が先かカメラが先か

皆さんこんにちはキヨコです

皆さん、カメラもって水中に入りますか?
その写真本当に必要ですか?

これって禁断の話?

業界では公でなかなか面と向かって離せない話題かな、と
いえいえ今は話していますよ、っていうなら良いのですが...

今回はちょこっと、
自論ですが優しい言い方で書いてみます。



それは中世浮力が先かカメラが先かという話。

誰がなんと言おうと中世浮力が先だと思いますし、
たぶん皆さんもそう思っていますよね?

オープンウォーター終了とともにカメラを持つ方いますが
それは
ライセンス取ったらカメラもって水中世界を撮りたい、と思っていた
カメラを持った方がいいですよと、勧められた
簡単に撮れるんだから大丈夫だと考えた、
みんな持ってるから
ジンベイ撮りたい、
インスタに載せたい
他にも
いろいろな理由があると思います。

でも
オープンウォーターのライセンスを取ったという事と中性浮力が取れるようになったという事はまったく違います。はっきり言うとOWを取った時点では90%以上の方が中性浮力とれていません!!
だから
カメラは中性浮力が取れるようになってから持って!!
と言いたい。

中性浮力が取れないうちにカメラを持つという事は、
水中生物を無意識に傷つけてしまうとともに、
自分が事故にあうリスクも大きくしています。

フィルム時代は撮れる枚数にも制限があったし、
中性浮力が取れないとかなりの確率で
写真も上手く撮れていませんでした。
だからちょっとひどいなというダイバーさんには、
カメラは持たないでください、ちゃんと撮れないと思いますし、
と言ったりして、カメラ持たずダイビングしていただいた事も
何度もあります。

でもデジタル時代になって、
1ダイブで何百枚も写真を撮る事ができるようになった今、
とりあえず被写体に向けてシャッターを押しておけば、
綺麗に撮れている写真を何枚も見つけることができるので、
どうせ綺麗に撮れないんだからとは言えなくなりました。

綺麗に撮れてない写真は消せばいいですが、その数えきれない消された写真を
撮るために消された水中生物がいるかもしれないという事も考えてほしい。

私は中性浮力取れてますよ、というあなた。
カメラをもって
何もつかまらずに、
どの深度でもピタッと同じ深度でしばらくの間止まれてますか?
砂をまき散らしてはいけない砂地で、
水底と平行にギリギリまで近づき、
まるでミッションインポッシブルのイーサンのように止まれますか?
ケーブの中にあるウミウチワを中層に浮いたまま何にも触らずどこにも触れず、
ゆっくり撮影し続けられますか?

中性浮力は奥が深いスキルの一つで、かなり難しいスキルになります。
適正ウエイトの判断、BCDの調整、呼吸での上下のコントロールに加えて、
フィンでバランスを取ったりすることも重要になります。
ちょっとやそっとでは完全習得は難しいのです。
だから個人差がすごくあって、すぐにコツがわかる人もいれば、なかなか感覚が
わからない人もいます。

私もかなり潜り込んだ後でも水中でウエイトを拾ったり、
その日の体調などで中性浮力取りにくいなと思う事もありましたし、
今でも潜ると、ちゃんと中性浮力取れてるかな、なんて確認したりします。

すぐに完全習得は難しいので、カメラを撮るのに必要な
呼吸で深度の上下ができる所から
好きな深度でピタッと止まれる、というのが気負わずにできるようになってください。
それができるという事はフィンが水中生物に当たったりした時にすぐに気が付けるので、
サンゴ等壊してしまう前に、フィンを引っ込めたりする事が出来ます。

カメラで中層の魚を撮影しながら知らないうちに浮上したり、潜行したりしている方
リーフの魚を撮影している時に、沈んでいき結局リーフに当たってサンゴを壊している方、
砂地に近い所を移動中カメラを持ちながらフィンでは煙幕を作って移動している方、
よく見ました。
周りのダイバーは気が付いている人もいます。

でも日本人の性格からか、場の空気を悪くしてはいけないという事で、
皆さん本人にはちょくせつ言いません、ガイドに言ってくることも多いのですが、
私達も、今の時代なかなか名指しでは注意できないんです。
ブリーフィング時に全体的な注意として、
【カメラをもっている方でサンゴを壊している方いますので、
くれぐれもサンゴを壊さず、壊すような時はカメラの撮影はしないでください。】
等といいますが、当事者は全く自分の事と思ってない場合が多々あり
なかなか直していただけないのです。
あまりにひどい場合は個人的に注意させていただくんですが、それでも、
そんなはずは無いと一蹴されることがよくありました。

そう、ここで一番の問題は、本人が自分が水中生物を傷つけている事、
砂を巻き上げている、深度が上下しているという自覚がないことです。
それは、カメラを持っているというのも
原因の一つではないでしょうか?
被写体を探していたり、カメラで撮影したりしているので
他に気が回らない、カメラに集中しすぎて
自分がどういう状況にいるか確認せず、
サンゴを蹴っ飛ばしてることも気が付かない
カメラファーストのダイビングをしてしまうんです。

このままダイビングを続けていると、
中性浮力が取れないまま本数だけ重ねて行って
年数も重ねて、誰も注意できない、
裸の王様になってしまう可能性があります。

何百本も何千本も潜っていて中性浮力取れていなダイバーの方、
残念ながらたまにお見受けします。
大きなカメラを持っていても中性浮力取れてない方も実はけっこういらっしゃいます。

ちょっとでも思い当たる節のある皆さん!
是非一度カメラをおいて自分の中性浮力が
できているかチェックしてください。

そして中性浮力が取れていない方は練習してください。お願いします。
中性浮力が取れてこそ安全に楽しめるダイビング、
今更なんてことはないです。、
カッコよいダイバーは謙虚です、
恥ずかしがることはありません。

上手に潜っているガイドやダイバーにどうやって中性浮力を取っているのか?
自分は中性浮力取れているかどうかと、ぜひ聞いてみてください、
そして何度も練習してください、
簡単なポイントで構いません、というか最初は簡単なポイントが良いです。
一定の深度で止まれる、いろんな態勢で同じ深度に居られる、
ある範囲で自分の思うように深度を呼吸で調整できる、
基本は同じですが、
いろんなテクニックがあると思いますので、
自分のやりやすい方法を見つけてください。

ちゃんと教えてくれるインストラクターを見つけて中性浮力のコースを受講するのも
一つの方法ですし、
日本のプールのあるショップでリフレッシュダイビングをする時に中性浮力教えてもらう
という事もできるかもしれません。


ちゃんと中性浮力が取れるようになれば、ダイビングも楽になり、空気の消費も減り、
無駄な動きがなくなり、周りをしっかり見る余裕さえ出てきます。
それは安全で水中に優しく潜れるという事につながります。

カメラはその後でもいいと思いませんか?

そういう時に限って一生に一度しか見れないレア物が出るかもしれません
でもそれは目に焼き付けてください、水中生物を傷つけ、
事故に合うリスクが大きくなるより、カメラを持たない方が何百倍もましです。

水中に入らせてもらっている以上、
水中生物を傷つけないように努力するのが大事だし
私たち自身も安全に水中散歩を終わらせて地上に戻らなければなりません。

書き足りない事は多々ありますが、今書いたことからも
中性浮力をちゃんと取ってからカメラを持っていただきたいし、
最低でも中性浮力を取るように努力する必要があります。

どうしてもカメラをもっていかないと、という方は
中性浮力が取れるまでは、コンパクトなデジカメを、お守りとして
BCDのポケットに忍ばせておいてください。

賛否両論あるかなぁ、書きにくいなぁこういう話題......
でも

中性浮力が取れるようになって、
安全で水中に優しい、余裕のあるダイビングを
カメラをもってカッコよくできるようになってください!!



では次回は中性浮力の取り方書こうかなぁ






2019年9月26日木曜日

水中での自分の位置

どうもどうも皆さまご無沙汰しています、
キヨコです。
フィンキック2を書こうと思ったのですが、
どうしても絵が描けず説明が難しく、挫折

思案中なので、後日



今日は水中で自分はどこにいれば良いのかという話です。
ガイドに近すぎたり、他のお客様の泳ぎの邪魔になるような場所にいるのは
ストレスが溜まってしまいます。
お互いが気持ちよく潜れるポジションを見つけて潜りましょ。

ガイドは後ろをついてきてくださいというのですが、
それは後ろのどこですか???

ガイドの近くにいるとガイドが見つけたものをすぐに見ることができます。
そして魚によってはすぐに逃げてしまいますので、
すぐ後ろにいた人しか見れないって事もたまにあります。
という経験をしたお客様、どんな魚も見てやるぞ!という気合とともに
真後ろや、真横にいたりします。

これは止めましょう。真後ろはガイドのロングフィンで蹴られます。
マスク外れる可能性もあるので、危ないです。

真横はガイドの邪魔になります。
魚いるかなと思って横見たら、お客様の顔がすぐ横に
見えないのです、探せないのです、お客様が気になって魚が。
少しスピードを上げて距離を取ろうとすると、それに
ついてきちゃいます。ひょえーまたいる!
お客様は目が合うと笑顔です。私も笑顔で
少し距離取りましょうね、的なジェスチャーをしますがわかってくれません。
体ぶつかってますが、お客様は気にしてないんですね、という事が幾度かありました。

真上もやめてください、真上って見えにくのです。(深度によっては大丈夫なんですけど)
あれ~一人お客様いない!と探すんですが、見えないんです。死角なんです。
真上を見るぞという、意思をもって顔を真上に向けないと視界に入らなかったりするので、流されたと思われてしまい、ガイドの心臓にも悪いです。

いざという時にすぐに浮上体制に入って、ガイドの指示で浮上ができるようにするため、
ガイドよりも深度の深い場所にいるのもやめましょう。
ガイドは減圧停止が出ないように、深度を調整して、徐々に浅場に上がっていきます。
ガイドより下にいると、自分だけ減圧停止が出てしまう事もあります。
コンピューターが厳しい方、エアの消費が早い方は少し浅めにいてください。

じゃあどこにいるか、私の場合は、こんな感じですかね。
横からみた図と上からみた図です。ポイントによって、根の上やリーフの上等横に広いポイントでは上から見た感じで、リーフ沿い等は横から見た感じでついてきてもらえると
良いかなと思います。
もちろんガイドにすぐ横の手が届くところにいてと言われたらその時はすぐ横にいてください。
 軍隊みたいに、ずっとこの体制で行くわけではなく、ちょっと横行ったり後ろ行ったり、たまに小さい魚見てちょこっと止まったりしながらこの位置にすぐに戻れるような感じで動いていただけると、お互いにコンタクトも取りやすく安全かなと思います。
ガイドからの距離はハンドシグナルがしっかり見える範囲にしましょう。
そして決められたバディはお互いに相手がいることを確認しながら近くで潜るようにしてください。
 
あっ今日はまじめに書いてしまいました。
 
ではまた次回
 
 
 
 
 
 
 

2019年9月19日木曜日

フィンキック

皆様こんにちは、キヨコです。
今日はいろんな状況でフィンを使いこなしてほしいという事で
フィンキックの話です

 



フィンキックってどうやっていますか?
オープンウォーターの講習で膝を曲げないでとか
言われませんでしたか?
膝を曲げず上下に動かしているあなた、フィンにもよりますが
そのフィンキックだと流れの中思ったように進まないんじゃないでしょうか?

私たちが通常中性浮力を取っている時の体制は、
前を向いて体はやや斜めに横にして膝までは伸ばして膝を曲げて
足首を曲げて.......
説明むつかしいので、絵をかきました。

こんな風に
両足の幅は自然に軽く広げた感じです。
これはフィンだとわかるように形を書いてますが、
あおり足の状態ではありません
実際はフィンは水平な状態で動かしてバランスを取っています。
カメラを持たない場合は腕はだいたい組んでますね、

ダイビングはどれだけ動かずにいられるかが基本なので
この体制で同じ深度に動かずにいられる、という事が前提です。
そうなるように中性浮力を取ってください。

この体制で沈んだり浮かんだりしてしまう方はそもそも中性浮力が取れていません、中性浮力を取るのは実はかなりむつかしく、100本くらい潜っていても取れてない方は多数いらっしゃいます。
適正ウエイトとBCDのエアと呼吸の調節で中性浮力を取りますが、短く言うと中性浮力とは息を吐いてしばらくして体が沈み始める前に息を吸い、吸ってからだが浮き始める前に息を吐くというのの繰り返しです。それを調整するのが難しいのです。そのうち中性浮力についても書きますので、今はこれくらいにしておきます。(最初に中性浮力書けばよかったんですが、もう書いちゃったんで次に)

上の絵は日本名でホリゾンタル トリム (水平姿勢)というらしいです。
知らんかった~

必要な時はこの姿勢からフィンキックを始めます。
気持ち片足を上にあげ
そこから足を振り下ろします。



振り下ろしながら膝と足首を伸ばしていきます。
上に戻すときは膝も足首も曲げます、そうすると水の抵抗が減り簡単に元の姿勢に戻ります。

(腕が無かったりフィンに色塗ってなかったりしますが気にせず)

そして、もっと早く進みたい本気のキックをするときは下半身が右左に少し回転しています。
フィンを真上にあげて真下におろすのではなく、斜め上にあげて斜め下におろします。
うーん、うーん..
こんな感じか???前から見たのと後ろから見たのですが何か
画才がない.......


こんな感じでキックすると、すごく進むのでやってみてください。
すごくしなるフィン、先割れフィンや小さいフィンの場合は、
こうやるよりもバタバタ上下に動かした方が
良い場合もありますので、このフィンキックが合わない事もあります。

絵に時間がかかってしまったので、フィンキック2に続く.....






2019年8月28日水曜日

潜行

カッコよく潜る=上手=安全!! 

という事でちょっと前に書きましたが、
アスリートも上手な人はかっこいい、
ダイビングの場合水中という制限のある世界にいるわけなので、
安全に潜るために
カッコいいダイバーになりましょう!


潜行スムーズにできてますか?

潜行から始まる水中ですが、
潜行苦手なんだよね~というお客様結構いらっしゃいます。

飛行機が離陸着陸がリスクが大きいといいますが、
ダイビングも潜行浮上はいろいろやることがあって、
上手くできるには多少の練習と時間が必要です。


スムーズに潜行できるとかっこいいですよね~
潜行が上手くできない原因として、

肺の空気を十分に出していない、
耳抜きができない、
ウエイトの量が適正ではない、
BCDから空気が抜けてない、
フィンを動かしている、
気持ちだけ潜行して、体は横になってしまってる、

等が挙げられます。


ボートダイビング初心者のダイバーの方はカッコよく潜る前に
基本ができるようになってください

落ち着いて~
マスク、レギ押さえてエントリーして、
(スノーケルでエントリーした場合は水面でレギくわえて、)
ガイドやバディの近くに行き、ボートから離れて
BCDから空気を抜き、さらに肺からの空気をゆっくり出す、ふ~~~~~
体は真っすぐ、周りを見ながら
フィンは下にたらして動かさず、
耳抜きこまめにする、
ダイビングコンピューターで深度も確認して、
バディやグループ見失わないように、
耳が痛かったらちょっとフィン蹴って浅い所に行き、やり直しながら潜行、
ガイドの近くに行きながら、深度、エア、周りも確認、
沈みすぎるようならBCDに空気入れて、
呼吸で中性浮力取って、ガイドについていく、
とまあこんな感じで、やることいっぱい。

でもこれらは初心者向けのダイビングポイントに行くときの事

サファリで人気の通常のコースはできるだけ流れの無いポイントで
一番最初のダイビングができるようにしていますが、大小の流れがある時もあります。
最初の1本目は水慣れや、ウエイト調整、器材などの確認など等含めてチェックダイブをしますので、上記の方法で潜行することも流れが全くなければ可能です。

モルディブのサファリは基本中上級者向けで
流れのあるポイントも多く、
落ち着いてスムーズに潜行しないと、根を逃してしまったり、
流されてしまったりして、かえって危険です。

なので

いろいろいろな状況下での注意やコツとともに
サファリでの2本目以降の潜行のシュミレーションしていきますね


ダイビング専用ドーニで、ポイントに着いたら、
ガイド陣が流れのチェックをします、
器材チェックやエア確認、マスクの曇り止め等はすでに確認しておいてください。
器材を背負ってと言われたら、器材を背負います。

BCDからはできるだけ空気を抜いておいてください、
排気ボタンを押しながら、両脇をギュッと締めて出せる空気は全部出しておきます。
これをすることで水面で空気を出している時間の短縮になります。

フィンも履きます、マスクもして、エントリー場所に移動、
ガイドの合図があってから、ガイドに続いてエントリー、
小さなカメラは自分でもって、
大きなカメラはエントリー後すぐに振り向いて、ボートのスタッフから受け取ります。
どちらのカメラも落とさないように、受け取った後フックでBCDにかける等しておいてください


カメラない方、カメラ受け取った方、エントリーしたら、
すぐにボートのスクリューから離れる方向に移動しながら潜行開始です。 
ボートを横切る時は水深5以深の安全な所まで潜行した後ボートがどこにあるか確認してから横切ってください。
特に水面に波がある時はバランスとるためにスクリューを動かします、絶対近寄らないように、自分で潜行した気になってまだ水面近くにいるのに、スクリューのすぐ近くに吸い込まれていく人多数見てます。 本当に危険です!!
どこにボートがあるか、ガイドはどこか、どっちに行けばいいか、
焦らずきちんと確認しましょう。

BCDに残った空気を立って抜くか、頭からヘッドファーストで入りながら、
BCDの腰の後ろに排気弁がある方はそこからから空気を抜いて、
斜め逆立ちのような感じで潜行していきます。
(下の方に続く)


ウエイトの調整は1本目でしておくので適正なウエイトであるというのを前提として話していますが、
エントリーして、ずぶずぶと勢いよく沈んでいくのはウエイト重過ぎです、
ウエイトが重いと、耳抜きが追い付かなくなるのと、水中でBCDにかなりの空気を入れないといけない為、バランスが悪く、中性浮力も取りにくくなり、水の抵抗も多くエアの消費も激しくなります、全然カッコ良くないので、オーバーウエイトにならないように気を付けましょう
忘れがちなのが水中で沈むカメラを持っている方、カメラの重さ分ウエイト減らしてくださいね。

水面に立ったままBCDの空気を全部抜き普通に呼吸しているときに、マスクの上がちょこっと水面から出るくらい、が良いとされています、ちょっと重めが良いという方でも、上記の理由で頭のてっぺんは水面に出るくらいにしておいてください。
その状態で、息を長ーーーく吐いて沈んでいくくらいが良いので、覚えておいてくださいね。

長く息を吐くためには自分の呼吸のコントロールが必要です。レギを加えた口は半開きですよね、
そのまま息を吐くと、長く吐けません。
自分の舌を使って吐く空気吸う空気の量をコントロールして下さい、吐くときは舌と口内の上の部分で必要な隙間を作ってゆっくり長く吐けるように調整します。上手く説明ができないけど、レギを加えて口を イーの形にして、シーとかスーとか言う感じで出すと空気が通る隙間ができるので、その隙間を大きくしたり小さくしたりして調整する感じかなぁ?
吸う時に舌にバウンドさせて空気を吸うと乾いた空気が直接のどに入ってこないので喉にも優しいです。
実はこの呼吸でエア消費も少なくなる人おおいですよ、でも苦しくなるほど隙間を小さくしないでくださいね。


耳抜きはエントリーするときにボート上かエントリー後すぐに水面で、一度しておいてください。
後が楽です、耳抜きをするために肺いっぱい空気を吸う方は潜行しにくくなり場合によってはせっかく潜行したのに、水面に戻ってしまう事もあります。少ない空気で耳抜きができるように陸上で練習することをお勧めします。
そして目をつぶって耳抜きする方危ないので、せめて片目でも開けて周りを見てください。
そして少しづつこまめに耳抜きをすることを心がけてください。

耳が抜けない場合は、水中で一度横の姿勢になるか頭を上で立った姿勢になると抜きやすいです。それの繰り返しで、大丈夫なところまで耳抜きして行ってください。抜けにくい方の耳を首を曲げて上に向けると抜きやすいです。
ダイビングスキルが問題なく、透明度もある程度あり、流れも問題なく毎回耳抜きは苦労するがゆっくり抜けている場合は、同じ場所で深度を浅くして、ガイドをコンタクトを取りながらゆっくり潜行していくという方法を取る事も状況によってはできますので、ガイドと事前に話をしておいてください。
陸上でも普段から耳抜きをしておくと空気が入りやすいといわれています。
耳の構造的に抜きにくい方もいるようなので、そういう方はダイビングを知っている耳鼻科に相談してください、いろいろな方法で抜きやすくしてくれるようです。
どうしても抜けないときは絶対無理をしないように、鼓膜に穴が開いたり、炎症を起こしたりして、ダイビングしばらくできなくなる事もあるので、
ガイドにジェスチャーで伝え、気を付けて浮上してこのダイビングお休みしてください。


ヘッドファースト、きれいにできるとかっこいいし、流れのあるポイントでの潜行には欠かせません。

基本は水面に顔をした向けて横になります、くの字に体を曲げて、上半身を水中に入れます。
その上半身の上に水面にあった下半身をのっけて、顔を下にして真っすぐ逆立ちのようになります。(この感覚をつかむのにちょっと時間かかります)
下半身の重さで体が押され、水中に入りやすくなります。簡単に言いましたが、コツがいるので、できない方はスノーケルなどで練習してください。フィンを蹴ってちゃんと下半身が上半身の上に乗らないと、いつまでも上半身を水中に入れたまま水面でるぐる回る事になります。
ヘッドファーストは耳抜きがしにくいので、早め早めの耳抜きをお願いします。




続き
ガイドのいる場所に耳抜きをしながら、、潜行しながら泳いでいきます。
10mを過ぎると、耳抜きも楽になるし、体も安定してきます。
ガイドはたまに潜行しにくい人などのアシストをしているときがありますので、
その時はあまり深くいかず、10-15mくらいでいつでもガイドの指示がわかるように、ガイドとグループのダイバーを見ながら、待っていてください。

待っている間バディや周りのダイバーとOKサインを出し合うのも良いと思います。
ガイドが来たら、全員いることを確認してガイドの後に続いてファンダイビングを始めます。


こんな感じです、いろんな状況下での潜行の注意等も書いたのですが、
参考になるところは使ってみていただいて、潜行苦手な方は少しづつ、
スムーズに潜行できるようになってもらえるといいなと思います。

ウエイト付けすぎ、ボートに近づきすぎは危険です。
安全に潜るためにいつも注意してくださいね。


 注:私ダイビングの99%はモルディブでガイドとして潜っておりまして、他の海はあまり知らないので、今回の潜行についてはモルディブの経験から書いております。ほかの海で潜っている皆様に当てはまらない事等ありましたらご了承くださいませ





















2019年8月13日火曜日

マスクをちゃんとつけてますか?

こんにちは、キヨコです。
今日はマスクの話です。

マスクいいポジションにつけてますか?
私ダイバーとして安全に潜るためにはマスクの付け方って大事な事の一つだと思うんです。
そしてマスクを変につけてる方は水中でものすごい顔になっちゃってるんですが、
気が付いてましたか?

まずストラップをきつく締めすぎてる人、目が横にびよーーんと伸びてますよ。
そして必要以上にマスクの空気が抜けてしまうので、マスクスクイーズになりやすいです、目の毛細血管が切れて目が充血したり、マスクで皮膚が強く引っ張られるからマスクの形で皮膚が赤くなったりします。ひどいときは白目が全部赤くなるほど内出血して、しばらく治らないです。
顔にべったりマスクが張り付いてるので、水が入った時にマスククリアもしにくくなってしまって、良いこと無いので、くれぐれもストラップはきつくしないように、何かの時にマスクが落ちないように支えてるのがストラップです。

次はマスク上につけすぎてる人シリコンが透明だと鼻の穴の奥まで、すっごく見えちゃいますよ、マスクの正しい位置は、眉毛がちょっと出ちゃうくらい下に下げます、シリコンの下の部分が唇にかかるくらい、で、ポイントは鼻の穴とマスクのシリコン部分に隙間があるという事です。
鼻にべったりシリコンが付いてる人、鼻からの自然の空気の出口がストップされちゃうので、さらにスクイーズになりやすく、マスククリアはしにくくなってます。そしてそういう付け方をしている人は小鼻の横に少し隙間ができることが多いので、そこから水がマスクの中に入ってしまうのですが、マスククリアはできずという事になってしまいます。

そして恐ろしいことに鼻水が出ちゃうと知らないうちにその穴から外に出てて、びよよよ~んと金魚の糞のようにくっついてしまいます。

アッ鼻水が出たときは片手でマスクの下を上げて水中で鼻をかんでからまたマスクを戻してクリアしてくださいね、

マスクが浮いてしまうと感じる方はほとんど鼻から息が出ていてマスクを押し上げてしまっているので、口呼吸の練習もあわせてしてみてください。

これだと鼻がつまみにくくて耳抜きしにくいという方、そもそも日本人の鼻は小さいのでマスクのシリコンが大きすぎます、なので鼻をちゃんとつまむのはすごくむつかしくて、私は鼻の下のシリコンを軽くつまんでそれで鼻の穴を押さえる感じでふさいで、耳抜きをしてます。

思い当たる皆さん、とりあえずこれらを直してみてください、
長年これで潜って来た!という方はマスクの位置を違う場所にすると最初は違和感あるかもしれませんが、流れのない余裕をもって潜れる浅い海ヤプールでまず試してみてください。

水が怖くてマスクをギューッとつけている方は、水中でマスク取ってのマスククリアが普通にできるようになってほしいです、安全のためにも。

私はマスクだけでなく、トータル的にカッコよく潜れる人は安全に潜れる人だと思うんだけど....
自分はダイビングが上手いと思わず、エアの消費を抑えるにはどうしたらいいかとか、フィンキックの仕方とか、中性浮力の取り方とか、今回のマスクの事とか、水中でのマナーや、ガイドとの距離とか上手くなるほど安全に潜れるようになるので、周りを見てガイドを見て上手な人をまねたり、ガイドにアドバイス聞いたりして、安全にかっこよく潜れるスキルを身に着けてほしいな。

私も、自分の経験からのアドバイス書いたりしていきます。
信じる信じないはあなた次第
ははは

ではまた次回